ハンター×ハンターで通称GI編(グリードアイランド編)と呼ばれるシリーズに登場するゲンスルー。
シリーズ序盤から登場し、最初はゴン達にゲームの攻略について教え、手を組むことを提案してくる親切な男として登場します。ところが、のちに爆弾魔としての残虐な本性を現します。実質グリードアイランド編におけるラスボスと言っても過言ではないゲンスルー。
爆弾魔(ボマー)としての彼の残忍な性格を覚えている人も多いと思いますが、今回はそんなゲンスルーの念能力や名台詞を紹介していきましょう。
ゲンスルーの基本情報
名前 | ゲンスルー |
性別 | 男 |
念能力系統 | 具現化系 |
念能力 | 一握りの火薬(リトルフラワー)/命の音(カウントダウン) |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 小山剛志(第1作1999年~OVA) / 吉野裕行(第2作2011年~) |
初登場 | 13巻 |
ハンターランク | 不明 |
その他 | 仲間のサブ・バラと共に三人で爆弾魔として活動 |
ゲンスルーのキャラクター
眼鏡姿の若干顎のでた特徴的な容姿をもつ男、ゲンスルー。
グリードアイランド編ではゴン達を含む初心者プレイヤーにカード収集の協力を呼びかける親切なキャラクターとして登場します。ところがそれは演技であり、本当のゲンスルーの正体はグリードアイランドの中でプレイヤーを殺してカードを奪う「爆弾魔」と呼ばれ恐れられる存在でした。
自らの念能力を使い、カードコンプリートに近づくゲンスルーは最終的にグリードアイランド編最終局面でゴン達と真っ向から戦うことになります。事実上のグリードアイランド編のラスボスともいえるキャラクターです。
ゲンスルーの念能力
ゲンスルーは自身が完全な武闘派であるとともに、非常に練度の高い念能力を使いこなします。本人の念能力系統は具現化系ですが、「命の音(カウントダウン)」「一握りの火薬(リトルフラワー)」という二種類の念能力を持っており、放出系・具現化系・変化系の異なるタイプの念を組み合わせた能力を使います。
今回はゲンスルーの持つ二つの念能力について紹介していきましょう。
「命の音(カウントダウン)」
爆弾魔としての仲間であるサブとバラ、そしてゲンスルーの3人が協力することにより発動する念能力。具現化・操作・放出系を複合した高度な念能力です。
発動には二つの条件があり一つ目は「対象者に自らの念能力(命の音)を説明して聞かせる事」、二つ目は「対象にゲンスルーが触れながら爆弾魔(ボマー)という単語を口にする事」で、この条件を満たすことにより「命の音(カウントダウン)」は発動します。
「命の音」は上記の条件を満たせば複数の対象者に時限爆弾をセットすることができ、時限爆弾は対象者の心拍数と連動しておりカウントダウンが0になった時点で爆発します。爆弾はゲンスルーが「爆弾魔」という単語を口にしながら触れた場所にセットされます。また、カウントダウンが0になる以外にゲンスルー・サブ・バラの3人が指を合わせ「解放(リリース)」という言葉を発しても爆発します。
時限爆弾の解除方法はゲンスルーに触れながら「爆弾魔(ボマー)捕まえた」と口にすることで解除することができます。
「一握りの火薬(リトルフラワー)」
変化系の念能力で掴んだものを爆破することが出来る能力です。手でつかむことが出来る部分だけの爆破攻撃の為、爆破対象サイズに制限はありますが喉や頭部など致命傷を与えることが出来る部位を掴めば威力が発揮できる念能力です。
ゲンスルーの最大の念能力は先程紹介した「命の音(カウントダウン)」ですが、その解除方法である自らの身体に触れ「爆弾魔、捕まえた」と口にされることを防ぐための能力でもあります。
ゲンスルーの仲間
グリードアイランド編でゲンスルーは自らの念能力「命の音」から爆弾魔(ボマー)と呼ばれていますが、実際に爆弾魔として活動しているメンバーは3人。サブ・バラという二人の仲間と共に活動しています。二人は自身の事をゲンスルーの備品のようなもの、と口にしていますが個々の能力も決して低くはありません。
バラ
ゲンスルーと行動を共にする爆弾魔の一人。黒髪長髪が特徴。
グリードアイランド編終盤の戦いではビスケと一対一で戦い破れますが、ビスケの本気の攻撃を喰らっても命を落としておらずビスケも「強い」と認める程の実力者でした。
サブ
短髪で一見影の薄い男ですが、グリードアイランド編終盤のキルアとの一対一の戦いではキルアのヨーヨーによる攻撃を喰らっても意識を失わないなどタフな面も見せます。オーラの量も多く、影は薄いものの実力者であることに間違いはありません。
ゲンスルーの性格
ゲンスルーはグリードアイランドの中でレアカードを集めるため、他のプレイヤーを虐殺するなど非常に冷淡で残忍な性格をしています。一方で爆弾魔としての仲間であるバラとサブには仲間としての思いやりを見せる一面も見せます。そんな二面性のあるゲンスルーの性格を紹介していきましょう。
爆弾魔としての冷酷な性格
ゲンスルーは途中までハメ組と呼ばれる殺しを行わずにカードを集めるグループの初期メンバーとして活動していました。この時のゲンスルーは穏やか親切な性格を演じていますが、ハメ組で収集していたカードが一定数集まった時点で爆弾魔としての本性を現します。
ハメ組が全員集まった洞窟でゲンスルーは爆弾魔としての念能力「命の音」を発動します。ハメ組が集めたカードと念の解除を交渉にゲンスルー達はカードを入手しますが、結局念の解除をすることなく全員「命の音」を発動し殺してしまいます。
仲間思いの性格
仲間として認識していない人物には非常に残忍で冷酷な性格である一方で、ゲンスルーは爆弾魔としての仲間であるバラとサブには仲間想いの一面を見せます。
ラッキーダイスと呼ばれる大凶が出ると不幸が一挙に押し寄せるサイコロを二人に任せることなく自ら引いたり、グリードアイランド編の最終局面で深手を負ったバラの傷を癒して欲しいとゴン達に願いでるなど、仲間は非常に大切にする性格と言えるでしょう。
ゲンスルーの声優
「ハンターハンター」は過去に2度アニメ化されており、第1作(1999年より放送)の続編となるグリードアイランド編OVAでは小山剛志さんが声優を担当しています。小山剛志はゲンスルーの他に、ハンター試験第3次試験に登場するジョネスなども声優を担当しています。
2011年より放送された第2作では吉野裕行さんが声優を担当しています。吉野裕行さんは「弱虫ペダル」の荒北靖友や「薄桜鬼」の藤堂平助の声も担当しています。
ゲンスルーの名台詞・名シーン
ここではゲンスルーの名台詞・名シーンを紹介していきましょう。
解放してやったぜ…くくくくく。恐怖からな
ゲンスルーの念能力「命の音」によって爆発が迫るハメ組は念を解除してもらう代わりに集めたカードをゲンスルー達爆弾魔に手渡します。ゲンスルー達は彼らの前で「解放」と叫びますが、それは念解除の合図ではなく起爆の合図だったのです。
結局元々仲間として振る舞っていたハメ組は一人を除き全員殺されてしまいます。爆破直後、無残に殺されたハメ組の前でゲンスルーはこの台詞を口にしますが、彼の残虐さがよく表れているシーンです。
えーとお前誰だっけ?
ゲンスルーとの交渉に応じたのは元ハメ組の初期メンバーでもあり、ゲンスルーの元仲間でした。長い間共に活動してきたにも関わらず、爆弾魔としての本性を現したゲンスルーは彼を前に「お前誰だっけ?」と冷たく口にします。
爆弾魔として共に活動するバラとサブ以外は誰一人仲間として認めていない冷徹さが表れているシーンです。
条件がある…「大天使」でバラを治してやってくれ…
ゴン・キルア・ビスケとの戦いに敗れたゲンスルー達爆弾魔。特にビスケと闘ったバラは顔面の形が変わる程の大けがを負っていました。ゲンスルーはゴン達にバラを助けてほしいと願い出ます。
普段残虐で冷徹な性格が表に出るゲンスルーですが、本当の仲間であるバラとサブには仲間を思う一面があることが分かるシーンとなっています。
グリードアイランド編ラスボスのゲンスルー
グリードアイランド編の序盤から姿を現し、徐々に存在感を見せ主人公ゴン達を追い詰めていく爆弾魔ゲンスルー。そのユニークかつ残酷な念能力と冷徹な性格、一方で仲間を思う優しさもあるというアンバランスな部分が非常に魅力的なキャラクターとなっています。
また、最後にゲンスルーと対峙することでゴンの念能力が一層強化されるところも見所の一つとなっています。