【キングダム】ムタは生きている？名セリフや声優を紹介！

ムタです。蛮族の狩人と呼ばれています。

作中では政暗殺の刺客として、王弟派から送り込まれます。

信の2戦目ということで、序盤の強敵ですね。奇抜な見た目に加え、武器も毒矢と鉞という、珍しいものを使用する為、登場シーンは少なくとも印象的なキャラクターではないでしょうか。

ここではムタの情報を紹介していきます。

ムタの基本情報

ムタの基本情報をまずは簡単に紹介していきます。

とにかく見た目が個性的ですね。長方形を縦にしたような面長の顔と、ずんぐりむっくりな体型、顔の刺青も特徴的です。

出身は南越という、今でいう中国南部からベトナムの辺りです。ベッサ族の戦士で、武器は代々毒矢を使用しています。秦が楚を攻めた際、ムタの軍に遭遇し、その戦いぶりから秦に引き入れられたという経緯を持ちます。

「～だべ」という語尾が口癖です。

性格は自信過剰で、自らのアピールポイントをよく口にします。その分、自らの能力を舐められることを非常に嫌います。

ムタの史実における情報

ムタの史実における情報ですが、調べたところ情報はありませんでした。オリジナルキャラである可能性が高いですね。

ただ記録には残っていなくても、ムタのように毒矢を主戦に動物を仕留める民族も沢山いたのでしょうから、ムタのように個性的な戦士が実在していてもおかしくないですね。

ムタの活躍

ムタの暗殺者としての能力

(画像は虎を毒矢で倒すムタ)

ムタは、追われる側とすると最悪な相手とされています。それだけ鼻が利き追跡能力が高いのです。それだけでなく足も速いのです。さらに最大の武器とする毒矢の即効性も凄まじいものを持っています。これらに関してはムタ自身も自らのステータスとして誇っています。そのシーンのムタの台詞があります。

「ムタの鼻は驚異だべ、逃げてるのはガキ三人だべ、ムタの足は驚異だべ、きっとすぐに追いつくべ、ムタの吹矢は驚異だべ、象が一発でおっ死ぬべ」

かなりの自信家であることが分かります。けれどもこれが誇張でないことは、ムタが自分を襲ってきた虎を毒矢で返り討ちにするシーンで分かります。矢が刺さった瞬間虎は血を吐いて倒れるのです。そして急斜面も苦にすることなく人間離れしたｽﾋﾟｰﾄﾞで信たちの元にまでたどり着きます。

生命力も驚異なムタ

(画像は危篤状態のムタと河了貂のやり取り)

信に正面を斬られ、昌文君に背を斬られるムタですが、戦闘不能にはなるものの、しばらくは生き延びるのです。河了貂がムタの毒矢を盗ろうと死体と思われるムタの体をまさぐっていると、「そこじゃないべ」と急に喋り出すのです。ただ危篤状態でもうすぐ死ぬことを告げるのですが、「ムタの生命力は驚異だべ」と言うようにその状態でも結構な言葉数を口にするのですね。河了貂には毒矢は危ないから痺れ矢をあげる優しい一面も見られ、さらには呂氏陣営が政側の見方でないことも河了貂に伝える等、ムタの去り際には好感を持てた読者も多いのではないでしょうか。

またこの場面で河了貂が得たムタの痺れ矢は、王都奪還の戦いにおいても活躍する場面が見られます。

ムタの名シーン

ムタの名シーンは信との対決のシーンでしょう。これは信にとって2戦目となる戦いでした。

最初、剣も持たぬムタの見た目に対し、信は大した敵ではない油断しますが、ムタが毒矢を構えてからは違いました。信の防衛本能がムタの毒矢からの異様な殺気を感じ取ったのですね。これを見てムタは信が戦士として武の才があることを認めます。

ただ、ムタは信に対し、毒矢を使うことはないのですね。これは信が朱凶を討ったことに関係がありました。朱凶はムタの毒矢を卑怯な手と、その強さを認めていませんでした。それに根を持ったムタは朱凶を倒した信を、自らが必殺の毒矢を使わずして勝つことで、自身の強さを見せつけようと考えたわけです。なのでムタは信に対し、鉞を使うのですね。

序盤ムタの圧倒的なｽﾋﾟｰﾄﾞに翻弄され、かすり傷をつけることには成功したものの、信は明らかに劣勢でした。ムタは鉞のみでも十分強かったのですね。けれども、信は政による「不退こそがお前の武器だぞ」という言葉掛けから意識に変化が生じ、徐々に形勢を五分に戻します。そしてムタが斬り付けても斬り付けても信が前進を止めず、最後は信の剣がムタを勝ります。

信との戦いに敗れたムタは最後、政の命だけでも奪おうと、政に毒矢を向けますが、援軍に駆けつけた昌文君により背を斬られます。

ムタが毒矢を使用して信と戦っていたらどうなっていたかは分かりません。ムタの戦士としての誇りが皮肉にも信の方に向いた結果となりました。けれどもこの対戦で、信は殺気を跳ね返す精神面を鍛えることができました。ムタは信を一回り強くした相手であったと言えるでしょう。

ムタのまとめ

ムタは暗殺者としては驚異的な能力の数々で、厄介な存在ではあります。実際、序盤に出てくる敵キャラの中でもかなり不気味な相手でした。ですが、その独特なフォルムと、「～だべ」という喋り方から、どこか憎めないキャラクターではありますね。

ムタ自身はもう作中では死んでいますが、ベッサ族というのが今後まだ登場があるのかは分かりません。蛮族の狩人と呼ばれるムタのような暗殺能力がまた発揮される場面がくるのでしょうか。