【キングダム】那貴(なき)について、元桓騎軍側近の経歴、実力は?

【キングダム】那貴(なき)について、元桓騎軍側近の経歴、実力は?

『キングダム』(C)原 泰久/集英社

隊の那貴(なき)です。

あまり感情的にならない、冷静沈着なキャラクターです。

まだ、登場回数は多くはありませんが、今のところ特徴として1番大きいのは元桓騎軍だということでしょう。桓騎軍から飛信隊への移籍に関しては作中でも大きく描かれています。

この記事では、那貴のこれまでの活躍、名シーンを解説していきます。

那貴(なき)の基本情報

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『キングダム』(C)原 泰久/集英社

那貴について、簡単に説明します。

那貴は初めて登場する41巻にて、信に自己紹介する際、「一応、千人将かな?」と言っています。少し含みがありそうですね。基本的にはクールな性格で、周囲が混乱したり、舞い上がるような状況でも、物事を俯瞰的に見て的確にコメントするような場面が多く見られます。

飛信隊におけるポジションは、現在のところは戦闘よりも、情報捜索等の特殊部隊寄りのように見られます。

那貴(なき)の史実に関する情報・実在したのかどうか

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『キングダム』(C)原 泰久/集英社

那貴の史実における情報ですが、調査の結果、史実で登場したという情報得られませんでした。

那貴を含む桓騎軍のメンバーは、そもそも桓騎以外、史実における情報は乏しく、実在を確認できていないようです。元野盗集団という特徴も、キングダムオリジナルの可能性が高いです。この要素が、作中での彼らのトリッキーな戦法を実現させているのかもしれません。

なので、那貴の今後の活躍に関しても、ストーリー次第で色々な可能性が広がるのではないでしょうか。

那貴(なき)の来歴と活躍

那貴の初登場は41巻「黒羊丘編」

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『キングダム』(C)原 泰久/集英社

黒羊丘編にて、那貴は初登場を果たします。

戦にあたり、飛信隊が桓騎軍と合流する黒羊丘編ですが、突如、飛信隊の野営円陣に姿を現すのが桓騎軍の那貴です。現れて早々、尾平と部下数人を上手く誘って桓騎軍の本陣の方へ向かわせるのです。これは隊の入れ替えといって、桓騎の意図が分かる那貴、信の意図の分かる尾平をお互いの軍に入れることで、軍同士の意思疎通を図るものです。こういった理由で那貴は最初、一時的に飛信隊に加わるわけです。ただ、実際に自分と尾平を入れ替えてしまってから信にその説明を行うあたりが不気味ですね。

那貴の活躍が光る44巻

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『キングダム』(C)原 泰久/集英社

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『キングダム』(C)原 泰久/集英社

隊の入れ替え時、自分は端で静かにしてるだけ、と言っていた那貴ですが、44巻では大きく活躍する場面が2つ見られます。

1つ目は、慶舎の足止めです。趙軍総大将、慶舎が桓騎にハメられ本陣の本来の形を崩します。そこを見逃さなかった信は、慶舎の首を狙い攻め込むのですが、やはり、三大天の一席に1番近いと言われている慶舎です。それを守る本陣は流石に強力で、信の刃が届く前に逃げられそうになります。このピンチを救ったのが那貴でした。たったの5騎で、慶舎の足止めを図りました。返り討ちにされるだけの可能性も高い、かなり無謀な行為に見えましたが、信にとっては十分な時間を稼ぐことに成功したのです。これは、那貴が、信の能力を信じての行動だったことが、後に那貴による独白で分かります。

これにより、信は慶舎を討つことができたわけで、那貴の足止めが無ければそれ以降の戦局が大きく変わっていた可能性もあります。

2つ目は雷土一家の隊員に殺されかけていた尾平を助けた場面です。趙の集落にて紫水晶を手に入れたことが原因で隊を追い出された尾平ですが、雷土一家の隊員が放った信を侮辱する発言に激昂して殴りかかります。信を守って死んだ弟や、信の人間としての器の大きさを語る中で、飛信隊の良さに改めて気付く尾平ですが、勿論それが響く筈もない雷土隊員は殴られたことに腹を立て、尾平を馬乗りになって殴り続けます。そこを助けたのが那貴でした。しかも助けただけでなく、那貴一家を侮辱した雷土隊員の1人を殺します。ここが那貴の底知れぬ怖さを感じる場面の筆頭なのではないでしょうか。自分がキレれば雷土より怖い、と言う那貴ですが、それを聞いて逃げ出す雷土隊員達が、その発言がただの自称ではないことを物語っています。

那貴が飛信隊に加入する45巻

戦が終わり、那貴は何も言わず、飛信隊を出て行くのですが、それはただ桓騎に飛信隊へ移る許可を得に行っただけだったのです。この場面に関しては、今の所、那貴の名シーンにあたるので、後ほど改めて紹介します。

これにより、黒羊丘編以降、飛信隊に元桓騎軍のメンバーが加わることとなります。

飛信隊に馴染んでいく那貴、55巻

朱海平原編にて、描写はそれほど多くありませんが那貴が飛信隊で機能している場面が描かれます。逃げられた趙の知将、趙ガ龍(漢字が対応していないものはカタカナで表記しているので、ご了承ください)を捜索する役目を買って出たのが那貴一家でした。脱出、隠れの専門と、少人数の隊で動くのを得意としているのがここで分かります。

那貴(なき)の名シーン

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『キングダム』(C)原 泰久/集英社

前述したとおり、那貴の名シーンといえば、飛信隊へ移籍するシーンです。

側近の1人が脱退ということで、桓騎軍はざわつきます。黒羊丘編を通して那貴はずっと飛信隊にいたわけですから、理由は色々想像されます。初日から失敗しても、慶舎を討つという姿勢を崩さなかった信の前向きさに反応して、信をフォローする場面もありましたし、描写こそありませんが、不可能と思われた渡河の戦いに立ち向かい克服する飛信隊のメンバーの活躍も目の当たりにしている筈です。そして、「俺の背中を見て戦え」と自ら先頭に立って信が仲間を鼓舞する場面では、那貴が心を動かされていると思われる描写も多く見られました。

そんな中、桓騎が静かにその脱退の理由を問うた時、那貴はこう言います。

「飛信隊で食う飯ってうまいんスよね、意外と」

軽い言い回しですが、心底飛信隊に身を置きたい那貴の気持ちが伝わる台詞です。

黒羊丘編では、慶舎こそ討ったのは信でしたが、終始戦局を意のままに動かし、想定された被害の半分以下で決着を付けるという桓騎の非凡な才覚が目立ちました。途中、桓騎の行った趙民の大量虐殺により、戦の世界においては青臭いと言われるようなやり方を貫こうとする飛信隊と桓騎軍とで大きな衝突があったことを考えると、飛信隊からすると勝利こそしたものの、何とも後味の悪い雰囲気がありました。読者も感じていたそんな空気を一変してくれたのが、那貴のこの言葉だったのではないでしょうか。キングダムの中でも、名言の1つとしてよく取り上げられています。

那貴(なき)のまとめ

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『キングダム』(C)原 泰久/集英社

飛信隊の中で、少しずつですが、着実に仕事をこなしていっている那貴です。黒羊丘編の終盤にて、飛信隊にとって那貴の加入が大きな「収穫」であった、との語りが挿入されています。

さらに、ルックスや性格を含め、人気が高いことも考慮すると、今後の活躍は約束されているように捉えられます。

まだ100パーセントの力を発揮したような描写が無いだけに、底知れぬ実力者である可能性がある那貴を、注目して見ていくのも面白いのではないでしょうか。