【キングダム】瑠衣(るい)成蟜の意志を繋ぐ嬴政の最大の盟主

嬴政(後の始皇帝)の中華統一を題材にした「キングダム」では、嬴政には母親の違う弟の成蟜(せいきょう)がいますが、最初は暗殺して自分が王になるかとが正しいとじ実行、しかしその後、最大の盟主となります。

そしてその成蟜には、第一夫人(公妃)に瑠衣(るい)がおります。

この記事では、その瑠衣と王弟成蟜のストーリーと名シーンを解説していきます。

瑠衣(るい)の基本情報

瑠衣について、簡単に紹介しておきます。

瑠衣が初登場したのは34巻です。合従軍との戦いが完全に終結し、それぞれの国が戦いの為に、疲弊した国力を回復させることに力を注いでいた時期に、秦国内で勢いを得ていた大王嬴政一派、その中で特に最も勢いを持っていたのが王弟成蟜一派です。嬴政を暗殺しようと反乱を起こしていた頃の面影はなく、忠義を持つ信頼できる忠臣達も出来、大王一派の中でも最も力を持つようになっている時に登場します。

自分の出身地である屯留の曽祖母から手紙が届き、10年ぶりに帰郷するところから登場します。嬴政一派と成蟜一派がたまたま王宮殿内すれ違う様を違う場所から見かけ、その後、嬴政一般と鉢合わせになります。その時、昌文君は瑠衣のことは知らなかった為、嬴政が紹介しています。

その時、瑠衣は昌文君は成蟜一派が鋭い眼光でこちらを見ていたのに気づきまだ警戒しなければならないのではないかと、肆氏に詰め寄ります。その直後鉢合わせとなるわけです。その時、瑠衣は昌文君(ヒゲチリの男の方と呼びます)に、成蟜に二心があるように疑われていると指摘しますが、瑠衣はきっぱり、呂不韋一派を叩き潰してから正々堂々と玉座を争うでしょうと言います。そして、心の中でそのお気持ちも今はないと確信しています。そして、兄弟力を合わせて王道を進みくださいと成蟜に替わり誓うのです。

そして、ストーリーは屯留の反乱へと進んでいきます。

瑠衣(るい)の史実での情報・実在したかどうか

原先生は、キングダムの執筆にあたり基本は史記の記録を基にしていることを、あとがきの中で語っています。しかしながら、史記の内容は詳細については記されている部分が少ないです。その為、成蟜の家族についての情報はほとんどないものと思われます。その為、瑠衣の存在は史記では残っていないものと思われますので、創作のキャラクターと思われます。しかし、当然妃のような存在はいたと思われます。嬴政すなわち後の始皇帝になってからのことの記録が多いです。これは、漢の時代に書かれたのもが多いためと思われ、中華統一までの道筋はまだまだ研究途中だと思われます。兵馬俑の発掘が進めば新たな発見があるかもしれません。どちらにしても瑠衣の記録は残念ながら無いようです。しかし、これほど強く賢明な女性ですので、これからも活躍が期待できるキャラクターであることは間違い無いと思います。

瑠衣(るい)の来歴と活躍

瑠衣(るい)の来歴と活躍について振り返っていきます。先述したように、瑠衣の初登場は34巻の中程です。自分の故郷であり曽祖母のいる屯留に10年振りに里帰りをするということで登場します。

瑠衣(るい)の初登場は34巻「兄弟の今」

その地には実は、呂不韋が計画した陰謀が隠されています。瑠衣が到着したタイミングで趙が屯留に向かって攻めてきたのです。近くには実績のある将軍がいないため皆、対応に苦慮します。その時呂不韋は大王嬴政の出陣を提案します。蕞の時の再現をして見ては如何ですかと。その時、成蟜が今度は自分が行って王族の力を見せてくれると、自ら出陣し退けてくると言い出します。そして、趙軍を見事に退け屯留城へ入城していきます。

そこで待っているのは城主代行と名乗る蒲鶮(ホカク)なるものが登場してきます。そして、大胆にも成蟜にこの地に集まった軍は7万になります。この軍で再度、咸陽を攻めて成蟜様が玉座に座るのですと、唆すのです。

先述で瑠衣が確信している通り、成蟜はそんな愚かなことをする気などなく、逆にそこには陰謀が隠されていることに気づき、信頼する副将の袁夏に、この不遜なことを言う蒲鶮を切れと命令します。袁夏将軍も答えます。しかし、あろうことか、もう一人の副将の龍羽将軍が袁夏将軍の首を跳ねてしまいます。実は、龍羽将軍も陰謀派の人間だったのです。果たして、成蟜は囚われの身となり咸陽へは成蟜謀反の報が届けられてしまうのです。

この報に対してにわかに信じられない嬴政は裏に何か陰謀が張り巡らされていると思い、昌文君と相談し、を総大将とする軍勢を鎮圧に送り込みます。そして、おそらく何者かの陰謀で成蟜は囚われていると思われるので鎮圧するとともに成蟜救出することを密かに壁に命じます。しかし、壁は鎮圧と救出を同時に行うのは至難の技ですと、とても無理ですと言います。嬴政はわかっている。壁は鎮圧に集中してくれれば良い。救出する部隊として飛信隊を呼んでいるので大丈夫だと言います。鎮圧に集中してくれれば、あとは信が率いる飛信隊が救出してくれるので、お互い協力するように指示を出します。そして、昌文君はことが重大なのでできれば大王一派の中だけでことを対処したいと壁に檄を飛ばし出陣させます。

壁の率いる討伐軍は3万。副将も絶大な信頼おく馬仁、壁が武将として台頭し始めた時から側近として存在し、幼馴染の尚鹿とともに安心して大任を任すことのできる人物です。この軍は大王一派のみで編成されており、昌文君の言う通りそれだけ失敗の許されない出陣です。

10日後、屯留周辺の城からも加勢を得た反乱軍七万と壁討伐軍は対峙します。壁討伐軍も途中増軍され四万になっています。そしてちょうど対峙した時、趙軍が現れます。実は呂不韋の画策で蒲鶮と超軍は裏で繋がっていたのです。突然の出現で対応が遅れてしまう壁討伐軍。

そこに、割って入ってくるのが飛信隊です。ちょうどいいところに間に合ったな。信は皆に言います。この時の飛信隊は壁の知っている頃の飛信隊より数段強くなっています。羌瘣(きょうかい)、河了貂(かりょうてん)をはじめ皆、成長しています。あっという間に趙軍を退け、壁討伐軍も正攻法な攻め方で反乱軍を屯留城へ押し返します。本来であれば、討伐軍は反乱軍を追うところですがここで壁は一旦体制を整えるため陣を敷きます。

壁からこの度の遠征の本当の目的を聞いた信や河了貂は今更ながら作戦の難しさを思いしります。しかし、信は、なんとかやってやるさ。あいつ(嬴政)が俺に頼みごとなんて意外と珍しいからな。言いきります。河了貂は、成蟜がまだ殺されてなければいいけどね。と、言い、壁も、ああ、と答えます。それだけ時間との勝負となる難しい作戦なのです。

この後は、屯留城内に場面は変わります。成蟜は蒲鶮に、黒幕は呂不韋だな。それも今後のことを約束されているな。と話します。蒲鶮はこれを利用して呂不韋は大王一派の軍部を潰すことを画策しているのだと言います。そして、俺は瑠衣に自分の子を産ませて、屯留の王となるのだと、全て白状します。

この時、城外には壁討伐軍が迫り、攻城戦が開始されます。壁軍は鎮圧に集中します。そして、飛信隊は成蟜救出に専念します。河了貂は信と羌瘣に早さが勝負、敵が危うくなったら必ず成蟜の首をはねて降伏してくる。そうなる前に、成蟜を救出しなければならない。と、言いながら、やっぱり難しい任だよ。どう考えたって敵の刃が成蟜に届くのが早い。と、信に言います。信は、とにかくこっち側はやれることを全力でやる。あと半分はあいつ(成蟜)の運だ、と言って城に入っていきます。

城内では、蒲鶮が成蟜の首を取る時期が難しくなっていきます。龍羽将軍が討伐軍に破れ城に戻ってきたことにより、最初の計画が崩れてしまったのです。そして、信と羌瘣を先頭に飛信隊が城になだれ込んできます。蒲鶮は焦ります。すぐ、成蟜の首をはねるのだ。と、行動に移ります。

ここから先は、次で詳しく説明していきます。ここから瑠衣と成蟜の深い信頼と愛の物語が始まります。

瑠衣(るい)の名シーン

瑠衣の名シーンははっきり言って成蟜との深い信頼と愛が感じられるものです。

自分の命を投げ出しても失いたくないかけがいのない存在

成蟜は蒲鶮が、迫る前に牢番をしている屯留城の兵士に、ことの真相と兵士たちのこの後の運命を語ります。真相を知っているお前達は、一番最初に一族皆殺しになるぞ。俺もかつて謀略を目論んだ身、奴(蒲鶮)の考えはよくわかる。そして、俺をここから出せば、お前らも家族も粛清されず、本当に大金を手にすることがてきるぞ。事の生き証人を殺して俺になんの得がある。それに瑠衣を救えたなら、お前達は屯留の英雄だ。さあ、時がない。今すぐ決めろ。お前達とお前達の家族の運命を!

成蟜はここで以前にはなかった正しい状況判断と洞察力を発揮し、牢から脱出します。そして、なんと救出にきている飛信隊のところでなく、瑠衣のところへ向かうのです。瑠衣を救うために。

瑠衣の囚われている牢へ向かう成蟜、しかし、途中、蒲鶮の放った兵と遭遇してしまい、瑠衣と共にいつも側で支えてくれた老臣寿白(じゅはく)の命と引き換えにどうにかその場をしのぎ、瑠衣を牢から救出します。しかし、成蟜は深手を負っています。そして、牢から忠誠を誓った屯留兵も一人しか残っていません。

瑠衣は成蟜に肩を貸しながら外に向かって行きます。しかし、成蟜の傷はことの外深く、なかなか思うように進めません。蒲鶮が後ろから迫っています。そして、成蟜は傷のため崩れ落ちます。少し休みましょう。必死に励ます瑠衣(心の中で私を助けに来ずにお逃げになれたのにと思います。)しかし、成蟜は蒲鶮が迫って来ている休んでいる暇はない。と、答えます。瑠衣は、では、立って下さい。ここを違わず行けば外の大広場へ一気に出ます。そこまで行けば必ず軍に出くわすはずです。そうすれば、と言って涙がこぼれ出します。それに対して、成蟜は、いちいち泣くな。力が抜ける。と答え、瑠衣は、分かりました泣きません、と答えます。

その頃、信達飛信隊は成蟜も蒲鶮も発見できず焦り始めます。そこへ、羌瘣が地下牢を見つけたとの報が信に届きます。しかし、そこには成蟜の忠臣達のみで成蟜も瑠衣もいません。信は忠臣たちに成蟜の居場所を知らないかと問いただします。一人の忠臣が心当たりがあります。と、答えます。信はよし行くぞと叫び、そこに向かいます。

一方、成蟜と瑠衣達はなかなか外までたどり着けずにいます。そして、成蟜は何かに気づき、瑠衣に言います。俺はここで休んでいる。先に行って助けを呼んでこい。その言葉に瑠衣は、分かりました。私もここに残ります。侍女達に、お前達急いで広場に出て助けを!と命じようとしますが、成蟜は、ダメだ瑠衣お前が行かねば助けは呼べぬ。俺はもう動けぬ早く行って助けを呼んでこい、と言います。瑠衣は、離れたくありません。と拒みます。しかし、成蟜は、瑠衣に向かって、案ずるなお前が戻るまではくたばりはせぬ。と、言い瑠衣に助けを呼びに行かせます。

自分を犠牲にして瑠衣を危険から遠ざける成蟜

成蟜のこの行動は近くに迫っている蒲鶮達から瑠衣を逃がすためだったのです。程なく、一人残っていた屯留兵朱韓(しゅかん)も何かに気づきます。成蟜様と声をかけます。成蟜は朱韓に対して、安心しろ、お前の家族、先に死んだあいつらの家族は必ず厚く遇する。瑠衣はその辺は俺よりしっかりしている。その言葉を聞き朱韓は、でしたら心置きなく、と答えます。そして、二人は近くに迫っている蒲鶮達と相い対します。もう一仕事するぞ、と朱韓に命じます。

その時、ちょうど瑠衣達は出口に到着します。しかし、外は乱戦状態です。どちらが味方かわかりません。瑠衣は叫びます。どちらの軍でもいい、今すぐ中へ入り王弟成蟜を救え。私は、と叫びます。そこに丁度、信が現れます。

成蟜は、蒲鶮に、瑠衣が兵を連れて戻ってくる。貴様の悪巧みもここまでだ。と言います。それに対し、私の背後には呂不韋が居る。ここで死ぬ貴様に全ての罪を被せてこの反乱は終結する。と、答えます。そして、公女瑠衣を貴様から剥ぎ取り陵辱するのも勝者の特権よ、と叫びます。成蟜はその言葉が許せず、させるか下衆がっ、と叫び向かって行きます。そして、自らまた傷負いながら蒲鶮を仕留めるのです。こうして、呂不韋の陰謀は成蟜の命がけの戦いで阻止されます。

信と羌瘣は先頭を走ります。そして、信は羌瘣にこの先に人の気配なんて、問いかけます。羌瘣は、ああ無い、と答えます。程なく瑠衣達も戻ってきますが、目の前には立ち止まっている沛浪達がいます。その先には立っている人は一人もいません。瑠衣は静かに横たわる成蟜に近づきます。瑠衣は、成蟜に問いかけます。成蟜様?成蟜様?二度目の問いかけに成蟜が答えます。瑠衣か。信がお前生きてるのかと言いかけますが、羌瘣が止めます。そして、首を横に振ります。もう助からないと言う意味です。

成蟜は瑠衣に答えます。言ったであろうがお前が戻るまでくたばらぬと。瑠衣は成蟜に、一緒に咸陽へ帰りましょう一緒に、と答えます。そして、何をしてる誰か早く成蟜様の手当を、と叫びますが、成蟜がその言葉を止め瑠衣に語りかけます。瑠衣、よく聞け。この後俺の一派はお前がまとめ上げろ。半分はいなくなるだろうが残った半分をお前がまとめろ。そして、その後、政の下に一本化しろ。お前は頭もいいし心も強い女だが十分やれるはずだ。と、語りかけます。瑠衣は涙を流しながら、瑠衣を一人にしないでください。と嘆きます。

そして、信に向かって語りかけます。お前は飛信隊の信だな。あの忌々しい下賤のガキがよくの四千人将になどなれたものだ。政が蕞へ出陣する前に中華統一の話を聞いた。五百年の争乱に終止符を打ち世を正す、響きは美しいが正に血の業、はね返ってくる怨念は長平の比ではないぞ。奴も覚悟の上であろうが、それでも一人で受け止められる代物ではない。奴が膝から崩れるようなら俺がとって代わって成してやるかとも思っていたがそれも叶わぬ。飛信隊信、貴様が奴の剣にして盾であることを忘れるな。貴様の存在自体が奴の支えとなる。そこで貴様が倒れるなら嬴政は、と語りかけた時、信は、大丈夫だ。俺は絶対倒れねぇ、と答えます。

それを聞いて安心したのか成蟜は、再び瑠衣に語りかけます。瑠衣、許せまた苦労をかける。俺はお前と初めて会った時、あの時からずっとお前にほれている。その言葉を聞いた瑠衣は、知っています。と答えます。そして、成蟜は、それならいい、と語りかけ瑠衣の顔に触れようとしますが力尽き息絶えてしまいます。

成蟜の亡骸は瑠衣の膝に抱かれ、屯留城の広場の中央にいます。その周りには、成蟜についてきた忠臣達が集まって涙を流し悲しんでいます。その様子を見て信は、最初に会った時は、本当に一人って感じだったが、あれからお前も大きく変わってたんだな。と、心の中で呟きます。

そして信は、羌瘣、河了貂に先に隊と前線に戻っててくんねーか。俺は一言政に謝りに行ってくる。と、言って一人咸陽に向かいます。

成蟜の意志を継ぐ瑠衣

10日後、場所は咸陽。嬴政、瑠衣、信が一緒にいます。

まず、瑠衣が語り始めます。成蟜様は心底嬴政様を憎んでおられました。しかし、七年前の反乱の一件の後成蟜様の中に変化が起き、一気にお心に血が通われたように感じます。嬴政様のことを兄として王として尊敬していたと思います。そして、もっと嬴政様とお話がしたかったと思います。と、涙して語りはじめます。それに対して、嬴政もまた、幽閉を解いてからこれまで成蟜の力に大きく助けられた。俺もあいつと話すことはたくさんあった。と、答えます。そして、信は呂不韋のことはどうやっても裁けないのかと、嬴政に聞きますが、嬴政は、無理だと答えます。そして、その言葉を聞いて瑠衣は、ならば、やはり勢力争いで打ち倒すしかありませんね。と、強く言い、おもむろに叫びます。お入りなさい。その言葉に呼応するかのように、成蟜一派の忠臣たちが続々入ってきます。そして、瑠衣が言います。成蟜様は半分は去ると言いましたが、そうはなりませんでした。失ったのはほんの一割、これも成蟜様の徳の業です。亡夫の遺言を受けこの瑠衣が一党をとりまとめ兄王様の支えとなりまする。成蟜様の時と同じ様に兄妹力を合わせて必ず呂不韋を打倒いたしましょう。瑠衣は成蟜亡き後私が兄王様を支えてみせますと宣言するのです。嬴政は、わかった瑠衣、だがくれぐれも無理をするなと、語りかけます。

こうして、最初は政敵であったはずの成蟜が嬴政の最大に信頼できる盟主となって言ったのですが道半ばで倒れてしまいましたがその意思は瑠衣の中で脈々と流れ大きな心強い力となっていくのです。この後、信は呂不韋の前に突然飛び降り前に立ち、呂不韋に対してお前は王様にはなれないと、問いかけます。呂不韋がどうしてかと尋ねます。信はお前には正義がないからだ。返します。それでは、信殿の正義とは?と、聞き返されますが、信はお前(呂不韋)に言っても分かりっこねぇ。と返します。その答えに、呂不韋は一つ教えてやろう、世に言う正義とはその人柄に宿るのではなく勝ったものにに宿るのだと答えます。そして、その時の呂不韋はまだ信にはとてつもなく大きく見えるのでした。

これから、ストーリーは連戦連戦へとなっていきます。瑠衣が登場するのは九年に及んだ嬴政と呂不韋の権力争いの決着の年となるのである。

瑠衣が次に登場するのは38巻、嬴政の加冠の義の時です。加冠の義で歴代の王の御霊にから祝福されるシーンで瑠衣が成蟜様見ていますか?兄上様が遂に加冠を迎えましたよ。と問いかけた時、瑠衣の耳にそうだなと成蟜の声が聞こえるのでした。瑠衣は見事に成蟜の残したものを増し遂げたことに対しての成蟜の労いと感謝の言葉の様に聞こえました。これが、今の所、瑠衣の最後の登場になっています。

瑠衣(るい)は成蟜の意志を見事に引きづぎ中華統一の功労者の一人

瑠衣は王になるはずであった成蟜の元に嫁ぎましたが、呂不韋の野望の元それは叶わず、それなのに成蟜のそばを離れなかった人です。嬴政を謀殺しようとした時、必死に止めた家臣はみないなくなっていきましたが、瑠衣と教育係だった老臣寿白の二人だけは側を離れようとはせず、いつも側で支えてくれていました。この三人の絆はとても深く尊いものでした。しかし、瑠衣は一人残されてしまいます。ですが、代わりに兄王嬴政がいます。信達飛信隊がいます。これから、中華統一の道となりますが、瑠衣も必ずその活躍が描かれるでしょう。キングダムは歴史書史記を元に描かれていますが、今後の展開が楽しみでワクワクします。歴史的には答えが出ていますが、そこまでの過程のストーリーが期待でいっぱいです。