「ジョジョの奇妙な冒険 第5部~黄金の風~」にて、ブチャラティらは、ボスの娘トリッシュをボスに引き渡す任務を授かりますが、ボスの地位を狙うギャングたちが、ブチャラティから彼女を奪おうとします。
一癖も二癖もある敵は、スタンド能力も半端なく強烈で残虐…文字通り命を懸けた闘いになります。
そこに登場した謎の亀、ココ・ジャンボ。スタンド使いと言われていますが、どんなスタンドなのでしょうか?検証していきます!
ココ・ジャンボとミスター・プレジデントの基本情報
名前 | ココ・ジャンボ |
性別 | 不明 |
所属 | 不明 |
種族 | 不明 |
スタンド名 | ミスター・プレジデント |
必殺技 | 身体の中に部屋を作ること |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 不明 |
初登場 | 黄金の風 |
ココ・ジャンボの特徴
実は、作中では「ココ・ジャンボ」という名前が呼ばれるシーンや、記載などは一切ありません。
後の設定資料である画集「JoJo A-Go!Go!」の中で決められたようです。
ココ・ジャンボは、ボスが用意したスタンド能力を持った亀であり、亀の種別や性別は不明。体長30㎝くらいの陸ガメで、今回の事例にように、重要任務の際に派遣されています。
任務遂行外は、パッショーネに大切に飼われているようですが、幹部にさえシークレットな存在だと言えそうです。ココ・ジャンボの甲羅には、八角形の模様と鍵の形をしたくぼみがあり、ここに鍵をピッタァ~とはめ込むことで、スタンド能力を発揮できるようになっています。
ココ・ジャンボの性格
基本的におとなしく無口。存在を消せるよう、動きも緩慢です。しかし、「フン、フン」という鼻息は荒いです。
作中では、ココ・ジャンボを、ブチャラティやジョルノが小脇に抱えてたりしていましたが、暴れたり噛みついたりすることはなく、性格は従順なようです。
終盤の闘いの際、暴走した矢の力により、ポルナレフの魂とココ・ジャンボが入れ替わってしまいました。(つまり、ココ・ジャンボにも魂があるということですね。)
その後、魂は元に戻りますが、ポルナレフはココ・ジャンボが居ないと生きていけない身体になってしまいます。(亀ナレフと呼ばれる現象。)その時にココ・ジャンボが喋りますが、その様子は仙人のように重みがありながらも、鬼気迫った表情はどことなくシュールかつユーモラスです。
ミスター・プレジデントの特徴
ココ・ジャンボは、身体の中に居住空間を作り出すスタンド能力を持っており、スタンド名は「ミスター・プレジデント」です。広さはホテルの一室程度で、ソファ・テーブルなどの家具をはじめ、テレビや冷蔵庫の家電も揃えられており、電気や電波も通っているようです。
ミスター・プレジデントの空間に入るには、鍵がはめ込まれたココ・ジャンボの甲羅に触ること。出る時は、手で天井を触ります。甲羅から鍵を外すと中に居た生き物は強制的に出されてしまうようですが、空間に留まる意思は外部からの影響よりも強いようで、ポルナレフの魂は亀の中に留まり続けました。
居住者にとっての致命的な欠点は、トイレが無いこと~。これはキツいです!
トリッシュがトイレを所望した時、ブチャラティがクローゼットの中にジッパーで簡易トイレを作りましたが…いやいや…無理ですね!
スタンドの名前の由来である「Mr.プレジデント」は、90年代に人気を博したユーロビートグループからきています。彼らの最大のヒット曲が、「ココジャンボ」なのです。
ココ・ジャンボに入ってみたい!…実際に入った意外な人物は?
ココ・ジャンボのスタンド、ミスター・プレジデントに入った意外な人物がいる?!
ブチャラティたちはもちろん、おそらくボスや世話をしていたパッショーネは利用していたと想像できますね。
その他、列車の中で死闘を繰り広げたペッシ。中に入ってジョルノらを殺そうとします。
ベイビィ・フェイスは、ミスター・プレジデントの中で、トリッシュとブチャラティを切り刻んで家具に変えてしまいました。
意外な人物として、ペリーコロさん。実はペリーコロさんがココ・ジャンボの飼い主(住人)だったという説も。
ペリーコロさんが自らの頭を拳銃で撃ち抜いた場所はミスター・プレジデントの中だったようで、死に際に天井に手をやっています。
ココ・ジャンボの声優について
ココ・ジャンボ専用の声優さんはいないようですね!
亀ナレフになってからは、見た目は亀、声はポルナレフ…で、声優はポルナレフ役の小松史法さんです。
小松史法さんは洋画・海外ドラマの吹き替えがメインのようですが、アニメ声優でも様々な役をこなしており、現在はフリーランスでご活躍のようです。
ココ・ジャンボの名シーン・名言
ここでは、ココ・ジャンボの名シーンの紹介をしていきます。
「おれの肉体はすでに死んだよ… だがこの亀のスタンドはけっこうスゴイぞ… 魂が吸い出された瞬間、中にしがみつくことができた… この亀の鍵から外には出れないが…幽霊としてしばらく亀の中に住まわせてもらうことにしたよ…」
これは、ココ・ジャンボから身体の半分を出して話すポルナレフの台詞です。
ココ・ジャンボと入れ替わったおかげで魂が留まったポルナレフ。では、ココ・ジャンボの魂は逝ってしまったのでしょうか?
亀ナレフと言われているように、ココ・ジャンボの魂とポルナレフの魂は一緒になっている…つまり、ボスの二重人格のように、魂が同居しているという見解もあるようです。
なんと、ココ・ジャンボは、ジョルノがボスとなったパッショーネのナンバー2の地位へ!
グイード・ミスタがナンバー3!
「黄金の風」の最後のシーンでは、壮大な豪邸にジョルノが鎮座し、その足元に屈強なギャングたちが平伏しています。
そう。ボスを倒したジョルノは、その後パッショーネのボスとなったのです。
グイード・ミスタは、ナンバー2を辞退し、ナンバー3になりました。
ミスタと、ココ・ジャンボならぬ亀ナレフは、ナンバー2、3という側近としてジョルノを支えていくのでしょう。
ココ・ジャンボという癒し。そして魂の救い。縁の下の力持ちスタンド!
ミスター・プレジデントの中でのシーンは、闘いの中でありながら一瞬の安らぎを感じさせます。
テレビのキャプテン翼ではしゃぐミスタたち。ファッション雑誌を読みながら冷たい飲み物を飲むトリッシュ。ソファで爆睡するフーゴとアバッキオ。バナナに手を伸ばすナランチャ。そして、真面目にクローゼットで用を足すよう促すブチャラティ…。ティーンエイジャーらしい姿に、クスッと笑ってしまいます。
第5部で唯一の動物スタンドであるココ・ジャンボは、癒しの存在でありながらも、最後にはポルナレフの魂を救う偉業をおこないました。
間違いなく、なくてはならない縁の下の力持ちスタンドナンバー1でしょう。