【ジョジョ】 ブローノ・ブチャラティの様々な名言とスタンドが凄い!ブチャラティチームとは?

「ジョジョの奇妙な冒険 第5部~黄金の風~」のブローノ・ブチャラティは、ギャングの組織・パッショーネの一員であり、ブチャラティチームを率いる頭(ヘッド)でもあります。
街の住人や仲間から絶大な信頼を得ながらも、本当の生きる意味を見出せていなかったブチャラティは、ジョルノたちとの旅を通じて、真の求めるものに出会います。

ブローノ・ブチャラティとスティッキィ・フィンガーズの基本情報

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©荒木飛呂彦 / 集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

ブローノ・ブチャラティの特徴

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©荒木飛呂彦 / 集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

一番の特徴は髪型。つやつやの黒髪ボブカットを頭の登頂部で編み込んでいます。
細身のボディはピッタリとしたスーツに覆われており、そのスーツはジッパーに覆われています。
ジッパーはブチャラティと彼のスタンドの重要なアイコンで、武器でもあります。
細身のスタイルに白いスーツ、強い眼を持ったブチャラティは、見た目だけでなく性格の面でも、揺るぎない芯と確固たる信念を持っており、カリスマ性をそこここで発揮します。

ブチャラティチームであるフーゴ、ナランチャ、アバッキオ、ミスタ、そしてジョルノは、崇拝にも似た強い尊敬の念をチームリーダーに寄せています。しかし、彼らだけではありません。幹部のポルポやペリーコロさんのブチャラティへの信頼は、部下でありながら、大変強いことが見て取れます。街の住人も、ギャングであるブチャラティに気軽に相談しており、もしかして警察よりも頼られているのでは?といった感じです。

ブローノ・ブチャラティの性格

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登場した時は、ジョルノの嘘を見抜くために、彼の顔の汗を舐めるという奇行を見せ、いきなりものすごい存在感を見せたブチャラティ。任務遂行のためには手段を選ばない反面、ジョルノの正義感を見抜き、彼の熱意をくみ取りました。冷静沈着ながら、性格は温厚で、相手の話をじっくりと聴くというタイプです。トリッシュに話しかけるブチャラティは、無骨ながらも随所に優しさが散りばめられており、真の男らしさを感じます。

後に記述しますが、彼の生い立ちにも、その優しさ、真面目さが伺えます。周りの人を惹きつけてやまないそのカリスマ性は、たくさんの人を魅了し、たくさんの人を救いました。

スティッキィ・フィンガーズの特徴

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近距離パワー型の人型タイプスタンド。スタンドで殴ったものにジッパーをひっつけ、それを開けると、どんな物にでも空間をつくることができます。また、ジッパーを閉じると、違うもの同士をくっつけることもできます。

拳で触れた瞬間にジッパーを取り付けることができるため、開閉を利用して瞬時に移動したり、相手をバラバラにしたり、再度くっつけたりすることもできます。さらに、自分さえも分解し、自分の身体に他の肉体や物体をくっつけることも可能。その対象は、物体の硬度など関係なく、生物、非生物問わずあらゆる物体に及びます。

シンプルな能力にみえますが、応用力が異常なほど多彩で、攻撃力、防護力、利便性など、全ての能力を兼ね備えた非常に優秀なスタンドだといえるでしょう。また、近距離パワー型でもあり、接近戦にも強いスティッキィ・フィンガーズ。ラッシュ時の決め台詞は「アリアリアリアリ……アリーヴェデルチ(さよならだ)」で、名言の1つとされています。

ブローノ・ブチャラティの生い立ち

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ブチャラティが7歳の時、両親は離婚し、母親は後ろ髪をひかれながら独りで家を出ていきました。ブチャラティの父親は真面目で寡黙な漁師で、ブチャラティは父親と生きることを選んだためです。ブチャラティの優しさがその選択をさせたことを、母親は見抜いていました。

その父親は、釣り客を装った麻薬密売人らの取引現場を目撃してしまい、重傷を負わされます。瀕死の父親を亡き者にしようと病院にまでトドメを刺しに来た密売人らを、ブチャラティはナイフでメッタ刺しにして全員殺害します。

12歳にして殺人に手を染めたブチャラティ。麻薬取引をするチンピラ達から父親と自身の身を守るために、裏の組織である「パッショーネ」に入団するしかありませんでした。父親はその5年後、後遺症を残したまま死亡し、ブチャラティは幹部のポルポやペリーコロに気に入られながら、パッショーネでの地位を築いていきます。

ブチャラティは麻薬を嫌悪し、許せない行為だと思って生きてきましたが、自らが正義と信じていた組織が麻薬に手を染め、若者にまでに麻薬が蔓延している事を知り、矛盾と憤りを感じ始めるようになりました。

ブローノ・ブチャラティチームの結束

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パッショーネに入団後、ブチャラティは街のために働き、街のみんなからも信頼されるようになります。ブチャラティの人柄に惹かれ、憧れ、ブチャラティの部下となる人物が様々な方面から集まりました。

それぞれがそれぞれの事情を抱え、傷みを抱えながら生きてきたブチャラティチームの面々は、結束力が高く、ブチャラティへの忠誠心も半端ありません。ですが、自分を曲げることが嫌いで、頭(ヘッド)であるブチャラティへも言いたい放題、仲間同士の小競り合いや喧嘩もしょっちゅう。ブチャラティは、そんな個性の強いメンバーを上手くまとめています。

数々の戦いの中で見せるブチャラティの説得力と統率力。自らも動き、仲間を信頼し任せることができる。後述しますが、「『任務は遂行する』『部下も守る』両方やらなくっちゃあならないってのが幹部のつらいところだな」と言ってのけ、さらっと有言実行する姿など、男が惚れる男なのではないでしょうか。

ブローノ・ブチャラティの声優について

ブチャラティの声優は、シグマ・セブン所属の中村悠一(なかむら ゆういち)さんです。
代表作は、「おおきく振りかぶって」の阿部隆也、「CLANNADシリーズ」の岡崎朋也、「機動戦士ガンダム00シリーズ」のグラハム・エーカー、「ウルトラマンX」ではウルトラマンエックスの声、「おそ松さん」の松野カラ松など多数。今後も活躍が期待されている声優さんです。

ブローノ・ブチャラティの名シーン・名言

ここでは、ブチャラティの名言・名シーンの紹介をしていきます。

「『任務は遂行する』 『部下も守る』 「両方」やらなくっちゃあならないってのが「幹部」のつらいところだな 覚悟はいいか? オレはできてる」

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©荒木飛呂彦 / 集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

ボスの娘、トリッシュを護衛する任務の中、暗殺チームが様々なスタンド使いを向かわせます。ブチャラティの死闘のひとつである、スタンド「グレイトフル・デット」との戦いで放つこの台詞。20歳にして多数の部下を抱え、その部下を絶対に死なせたくない。常に覚悟を持ち合わせ、責任感の強いブチャラティならではの名言です。

「オレは「正しい」と思ったからやったんだ 後悔はない… こんな世界とはいえ オレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!」

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©荒木飛呂彦 / 集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

ブチャラティがボスを裏切ったッ!どんな理由があるにせよ、組織の世界では裏切り者は生きていけない掟であり、ブチャラティの行為は許されるものではありません。

しかし、ブチャラティは、組織に取り巻く麻薬問題で、すでに失望を感じていました。その組織のボスが、たった一人の娘を殺害しようとしていた事実を、ブチャラティは見過ごすことができませんでした。「あんたは今、再びオレの心を『裏切った』ッ!」

今まで信じてきた組織を裏切るという自分の行為。その事実に対する恐怖をブチャラティ自身が克服し、自分の信念を貫き通そうとします。しかし、部下に対しては今後の行動を無理強いすることなく、ナランチャにも、「こればかりは「命令」できない!自分の「歩く道」は…………自分が決めるんだ……。」と伝えています。

「ゆっくりと死んでいくだけだった」と自ら語ったブローノ・ブチャラティ。そのブチャラティが魅せた生き様!

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エピローグでありプロローグでもある、「眠れる奴隷」の章で「どんな運命を背負っていようと向かって行く意思を持つことで道は切り開かれる」という言葉が出てきます。ブチャラティたちは眠れる奴隷だったのかもしれませんが、自分達で道を切り開き、生きる意味を見出したことには間違いありません。

ブチャラティは自分のことを、「ゆっくりと死んでいくだけだった」と表現していますが、それは魂の話をしているのでしょう。組織に対して疑念と不満を持ちながら生きていく自分。そこで出会ったジョルノの「黄金の夢」。ブチャラティはジョルノに出会って救われたのかもしれません。

それにしても、ブチャラティこそ黄金の魂を持っていると感じます。仲間のため、トリッシュのため、そして真実を求めるため。すでに死んでいる肉体にも関わらず最後まで信念を貫いた彼の生き様は、もう一人の主人公と呼ぶに相応しい存在です。