【ジョジョ】入団テストするスタンド?謎を残すポルポの最期とは!

「ジョジョの奇妙な冒険 第5部~黄金の風~」にて、ポルポはギャング組織パッショーネの幹部であり、ブチャラティの上司にあたります。余りにも重過ぎる自分の体重を支えることができず、服役中の刑務所で暮らしているポルポですが、むしろ刑務所の方が安全で快適であり、何不自由ない生活をしているようです。

ブチャラティの部下になるためパッショーネの入団テストを受けるべく、ジョルノ・ジョバーナはポルポの刑務所に向かいますが・・・。

ポルポとブラック・サバスの基本情報

【ジョジョ】入団テストするスタンド?謎を残すポルポの最期とは!

©荒木飛呂彦 / 集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

ポルポの特徴

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とにかく巨体。軽くキングサイズベッドくらいの大きさなので、刑務所を訪れたジョルノが見間違えたほど。太り過ぎで肉体的に無茶が出来ないのと、敵から身を守るために刑務所に身を置いているのでしょうが、ギャング組織の力で、ワインやピッツアなど望むものは全て手に入れることができる生活を送っています。壁にはゴッホやゴーギャンの絵があり牢内とは思えない豪奢な部屋で、本人曰く「不自由なのはシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画が見られない事くらいだ」とのたまっています。

待ち針が沢山刺さった針山のようなデザインの帽子を被り、裾に刺しゅうが施してあるお洒落な上着を羽織っていますが、パンパンに膨れ上がった巨体には少々滑稽に見えます。口癖は「ブフゥ〜」。終始口に何か運んでおり、体系と相まって見ているこちらも息苦しくなってきます。

ポルポの性格

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©荒木飛呂彦 / 集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

一見、とにかく食べるのが好きな典型的なおデブキャラクターかと思われますが、そこはさすが幹部。ジョルノに入団テストの説明をする際、「人が人を選ぶにあたって最も大切な事は信頼であり、頭がいいとか才能があるかは問題ではない」と、重みのある言葉を投げかけます。

しかしその反面、人を利用することしか頭になく、自身のスタンドで他人が死んでしまっても興味すら見せない下劣な本性を持っています。「信頼」などと聞こえのいい話をしておきながらも、ライターの炎を消さずに持ってきたジョルノのことも、「ただの利用しやすい若造」と嘲笑っていました。ポルポのそんなゲスな本性は、実はブチャラティらにはしっかり見抜かれており、あっけない最期を迎えます。

ブラック・サバスの特徴

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影の中だけを移動し、その能力も影の中だけ発揮できるという限定的で遠隔自動操縦タイプのスタンドです。影と言っても、小石や石畳の隙間のようなあまりにも小さな影には入れないらしく、影から影へ飛び移ることも不可能。

普段は入団テストに使用されるライターの中に潜んでおり、ライターを再点火した者に対して無差別攻撃を仕掛けます。再点火したところを見た者も対象。特徴的なのは、あのエンヤ婆が持っていた「弓と矢」と同じ形状の「矢」の方だけを使用し、その矢を攻撃相手に貫くことで、相手にスタンド能力があるか、適性が無く死んでしまうかをテストする能力を持つことです。適性が無い者は無惨にも死に至ります。ブラック・サバスは容赦なくその屍を放り出し、なにもためらうことなく次の攻撃へ移る…。

弱点は、光の当たるところでは行動できず、長時間光にあたると消滅してしまうことですが、その時点での自動攻撃を中断するだけであり、スタンド本体が消えるわけではないようです。また再点火が行われれば、再度スタンドが発生し攻撃を始めます。また、自動操縦タイプのスタンドなので、本体であるポルポはスタンドの動向について一切知ることなく、本体のポルポが死ぬまでブラック・サバスは永遠に攻撃を続けます。

スタンドの名前の由来であるブラック・サバスは、イングランドのヘヴィメタル・バンド「ブラック・サバス」から。「黒い安息日(Black Sabbath)」と言うホラー映画もあり、なにやら不穏な空気を感じさせる名前です。

ポルポの最期

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©荒木飛呂彦 / 集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

ジョルノの入団テストに巻き込まれ、ブラック・サバスに矢を貫かれ死んでしまった老人。無差別に人を殺しておきながら、刑務所でのうのうと暮らすポルポに、ジョルノは強い軽蔑の意と怒りを覚えます。無事入団テストに合格したその日、ポルポが飲み食いで気を取られている間に、ジョルノは彼のスタンド能力で拳銃をバナナの姿に変えておきました。

次の日、どう見てもバナナである拳銃に手を伸ばしたポルポは、バナナの皮を剥いて食べる行為が拳銃の引き金を引くことになり、ブラック・サバスごと破壊されました。当然ジョルノには完全なアリバイがあり、ポルポの死は謎の拳銃自殺として処理されたのでした。

ポルポの声優について

アニメ版でのポルポの声優さんは、石川英郎さんです。石川英郎さんは、元々は声楽やオペラを志していたようですが、芝居の勉強をするために入った養成所で芝居の道に目覚めたそうです。その後、歌やDJといった仕事にも興味を持ち、声優の道へ進みました。現在は青二プロダクションに所属。なお、さすが音楽大学出身者、絶対音感を持っておられます。

ポルポの名シーン・名言

ここでは、ポルポの名言・名シーンの紹介をしていきます。

「争いは 実にくだらんバカのすることだ」 「だが! 『侮辱する』という行為に対してだけは命を賭ける」 「殺人も 神は許してくれると思っている!」

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©荒木飛呂彦 / 集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

ポルポは、見た目に似合わず、なんとなく人の心を惹きつけるような台詞を幾つか言い放ちます。この台詞も、はじめは一瞬同意したくなるような重い響きがあります。しかし、ポルポを良く知る人にとっては、これらは自分にとってただ都合がいい台詞でしかなく、殺人を肯定するためのただの言い訳であることが周知されていました。

ポルポが信頼していた部下のブチャラティは、ポルポの死後に「ポルポは死んで当然のことをやっていた」と言っています。悪党は平気で嘘をつき、自分にあてはまらない正論を無責任に言い放つ。そんな悪党の一面を表すような台詞でしょう。

悪党ポルポは、莫大な隠し財産とミッションを残す!

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ポルポは、ジョルノにパッショーネの入団を許し、その後、ジョルノにより暗殺同然で殺されました。だれもポルポに同情する者はいなかったようですが、2つ、ブチャラティたちに大きな影響を与えます。

1つ目は、6億ともいわれるとてつもない隠し財産。これを手に入れれば、ブチャラティは幹部にのし上がれます。2つ目は、ボスからのやり残したミッション。ブチャラティたちは、隠し財産を手に入れますが、代わりにポルポが行うはずだったミッションを与えられ、その瞬間から、真実を探す旅が始まります。