ジードは、「北斗の拳」に登場する記念すべき最初の悪党です。多くの部下を引き連れて、村を好き勝手に襲い、食料や水を奪っていきました。
そんなジードですが、ただの雑魚でやられ役にすぎないのでは?とも思われています。そこで、ジードの強さや能力、「北斗の拳」での存在の意味などを詳しく紹介していきます。
ジードの基本情報
名前 | ジード |
性別 | 男 |
拳法 | 不明 |
主な必殺技 | 不明 |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 蟹江栄司 |
初登場 | 第1話「心の叫び」 |
その他 | ジード軍のリーダー |
ジードの特徴
ジードは、「北斗の拳」1巻の1話目に登場した貴重な最初の悪党です。「北斗の拳」の世界観を表現するために重要な役割として、悪役ぶりを発揮するのですが、やられ役でしかありません。
生きる意味を失ったケンシロウを目覚めさせるきっかけになり、北斗神拳の恐ろしさを知りことにもなるのですが、良い意味での引き立て役でもあります。
見た目も強さもそれなりにあるからこそ、どのようにケンシロウは戦うのか?というところに注目が集まるのです。
ジードの性格
ジードは、暴力で支配する世界になったことで自らの力を知らしめてやろうと自信満々です。そのため、自分は他の誰よりも強いということを信じて疑いません。
本能のままに征服して、奪い取るというのが、ジードを象徴していると言えるのです。女子供でも容赦する気がなく、少女のリンを殺そうとまで考えていました。
「北斗の拳」の中にはたくさんの悪党がいますが、無慈悲というところでは、ジードが上位に入る悪党かもしれません。
ジードの能力
ジードは、大勢の部下を従えて村を襲っていました。部下がおとなしく従うということは、それなりの力があるということです。
そして、魅力もなければ、たくさんの部下を従えることも無理なので、ジードはある程度のカリスマ性も持っていることになります。
荒くれ者を従えることができるのは、優秀な統率力や頭脳が必要なので、ジードはそのような能力があるのでしょう。
ジードの弱点
ジードは、自らの体の大きさや力の強さから、自分が一番強いと思っています。今まで自分以上の力の持ち主に出会ったことがないので、そう考えるのは不思議ではないでしょう。
危険察知能力が無いため、ケンシロウを見ても何も感じることはなく、いつものように強気の姿勢で襲いかかったので、敗北することにもなっています。
そのため、ジードの弱点は相手の力量を見極めることできないということです。
ジードとケンシロウ
ケンシロウは、シンとの戦いに敗れて生きる意味を失っていました。そして行き倒れたところをリンに助けられ、そこの村人にも親切にされたのです。
ケンシロウは戦うことの意味を失っていて、自分がこの先どのようにしたらいいのかも分かりませんでした。そんな中で、村にジードが乗り込み殺戮を繰り返したことで、ケンシロウは戦うしかない状況になります。
そして、北斗神拳を身に付けた意味とは?そのことをジードとの戦いで知ることにもなるのです。
ジードの最後
ジードは、リンを人質に取ったことで、ケンシロウの怒りを買うことになります。そして、ケンシロウが「北斗百烈拳」を放つと、特に痛みも感じることはなく、倒れたもののすぐに立ち上がりました。
ジードは、「貴様の拳など痛くもかゆくもない」と口にして、ケンシロウに襲いかかろうとすると、ケンシロウは「お前はもう死んでいる」と話します。すると、その後すぐにジードは体の内側から爆ぜて死んでしまいます。
悪党に相応しい派手な死に方と同時に、北斗神拳の技の威力は凄い!ということの証明にもなりました。
ジードの声優
ジードの声優を担当したのは、蟹江栄司さんです。そして、ジードの役以外にもデビルリバースも蟹江栄司さんが演じています。
他の代表作では、「キン肉マン」のラーメンマンや「超時空要塞マクロス」のブリタイ・クリダニクがあるのですが、43歳という若さで急性くも膜下出血で亡くなってしまいました。
ジードの名シーン
悪党の起源のようなジードの名シーンを紹介します。
ケンシロウから「北斗百裂拳」を食らう!
ケンシロウとの最初の戦いで最大の見せ場が、やはり一番最初の「北斗神拳」の技の公開部分だと思います。リンを握りつぶそうとしていたジードに向かって、「北斗百裂拳」を繰り出すケンシロウは圧巻です。
そして、食らった後の死に方も印象的で、誰が見ても「北斗神拳」は今までに見たことのない技だと思いました。
ジードのおかげで北斗神拳の伝説が始まる
ジードがケンシロウのいる村を襲い、リンを人質に取ったことで、生きる意味を失いかけていたケンシロウを目覚めさせることになりました。
ジードも弱い男ではありません。多くの部下を引き連れて、己の強さを誇示するかのように、一般人を次々に殺します。そんな相手だからこそ、ケンシロウもこの世界には正しき力を持った者が必要だ!ということを知ったのです。
ジードとの出会いと戦いから、北斗神拳の伝説の始まりとなるのですが、ジードがいなければケンシロウが目覚めることは、無かったかもしれません。