鬼の貴族・五摂家よりもさらに上の地位に君臨する女王レグラヴァリマ。圧倒的な強さには「ある秘密」が隠されていました。気になる素顔とその強さの秘密を解説していきます。
レグラヴァリマの基本情報
名前 | レグラヴァリマ |
性別 | 女 |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 不明 |
初登場 | 第131話「入り口」(コミックス15巻) |
その他 | レウウィス、ソンジュ、どちらも姉弟関係にあたる |
レグラヴァリマの特徴
王家・五摂家の頂点に立つ女王レグラヴァリマ。「儀祭(ティファリ)」の最中に元五摂家だったギーラン卿が大勢の兵を連れて長年の恨みを晴らしに襲撃しますが、その家臣たちをいとも簡単に殺害していきます。戦闘時は伸縮自在の爪で身体の硬い鬼たちを次々と切断していきます。さすが女王といたところでしょうか。その戦闘力はあまりにも強く、当時実権を握っていた父親を食い殺して女王になりました。
派手な装飾な上、一見動きにくそうなドレスを着用しているにも関わらず、見た目以上に素早い動きと命中率。ギーランによって急所に剣を突きつけられ仮面を叩き壊されましたが、一瞬でギーランを切り刻みました。さらに嘲笑いながら目玉を潰すなど、なんとも残虐な鬼だということは言うまでもないでしょう。
レグラヴァリマの性格
レグラヴァリマは「常に自分が一番でなければならない」と、プライドがとても高いです。鬼の頂点に君臨する「あのお方」に最高級の肉であるノーマンを差し出さず、自分で喰らおうと企んでいました。自分の目的のためには手段も選ばず、容赦無く邪魔者を消していく冷徹な鬼です。
大勢の兵で襲撃してきたギーランたちを殲滅し、食うおうとしたところをザジ・シスロ・バーバラが後ろから一気に攻め入りますが、バーバラを一瞬で串刺しにしそれを見たザジが冷静さを失ってレグラヴァリマに攻撃します。圧倒的な強さを持つザジさえも嘲笑い、不気味な笑顔で返り討ちにしようとします。ザジやノーマンたちに対し、「何としても最高級の肉は自分が食う」という執着心がその強さをより一層引き立てていました。
レグラヴァリマの仮面の下には怪しい眼と口。食への執着心が凄い!
ギーランに仮面を壊されたレグラヴァリマの素顔は少々不気味です。立て続けに攻撃を仕掛けてくるザジに喰らい付こうとする時には二つの口が笑いながら食らおうとしていました。ノーマンが開発した「鬼を強制的に退化させる薬」のせいで弱体化しシスロと共に戦うザジに倒されますが、倒れた自分の目の前に現れるノーマンを見て「ずっとお前を食いたかった。誰にも渡さぬ!」と最後までノーマンを食らうことに執念を抱いていました。
鬼は自分の身体を再生したり形状を保つために人間を食べますが、女王であるレグラヴァリマは食に対する執着以上にその力を蓄えておくためのエネルギーが他の鬼よりも必要だったのではないでしょうか。そのため、よりたくさん食べられるように口も二つあるのかもしれませんね。
レグラヴァリマの強さは「核が二つあること」にあった!
鬼の弱点である核がやられ死んだかと思われたレグラヴァリマでしたが、核が壊されている状態で起き上がり周囲に散乱していた複数の鬼たちの死骸を無差別に食べて巨大化しました。巨大化したその身体からは今まで食べた鬼や人間の顔がたくさん映しだされ、その巨大化した身体から顔のないレグラヴァリマが姿を現しました。通常ではありえない状態ですが、王家クラスの鬼は核が二つあることが判明しました。自ら取り込んだ者たちの能力を使い、さらに強さを増したレグラヴァリマは駆けつけてきたエマたちにも攻撃を仕掛けます。しかしレグラヴァリマの元へ駆けつけたソンジュとムジカによって、危機を回避します。駆けつけたソンジュはレグラヴァリマの身体の避け方から「二つ目の核は腹だ」と推測し攻撃を続けます。しかしレグラヴァリマは二つ目の核の居場所がバレても問題ないと笑います。たくさん食べただけ五体が冴え渡り、記憶や力全てがレグラヴァリマの物として最大限に引き出せるからです。
そんなレグラヴァリマにムジカは「あなたはなぜ、そんなにもひもじく飢えているの?」と問います。プライドが高く全て満たされていたと思い込んでいたレグラヴァリマにとって屈辱的なこの一言が、エマたちを勝利へと導いたのです。
レグラヴァリマの名シーン・名台詞
おぞましい力・姿を見せるレグラヴァリマですが、深い言葉を残す注目すべきシーンをここで紹介していきます。
「皆、妾の手に戻る。皆、妾が食らうのだ。」
駆けつけたエマとレイ、そしてノーマンを前に「あなうれしや。揃うておる。目を覚したら目の前に。最上級GF(グレイス=フィールド)第3飼育場(プラント)特上3匹」と歓喜の声を上げています。顔を無くして現れた際にレグラヴァリマが発したこの言葉と同時に、ザジを食おうとします。
そのスピードは本当に一瞬で、元々の強さをさらに上回った事がわかります。ザジは抵抗しようと攻撃を試みますが、一瞬でザジを吹き飛ばして行動不能にします。銃で攻撃をしようとするエマとレイですが、レグラヴァリマの圧倒的なプレッシャーに恐怖して動けません。それほどの威圧感と強さはまさに、王家の頂点に立つにふさわしいと鬼だと言えるでしょう。
「欲望は美徳だ。欲ゆえに皆求め、欲ゆえに皆動く」
無数の鬼たちを食い生まれ変わった自分の身体・強さに優越感でいっぱいだったレグラヴァリマですが、多くの細胞を取り込みすぎたために消化不良を起こしてしまいます。際限ない欲望に囚われて命を貪り自らを破滅に導いてきたとムジカに悟られますが、「果てなき欲は果てなき力」だとレグラヴァリマは言います。
生まれた時から自分は周りと違い、特別な存在であると言い張るレグラヴァリマはこの消化不良を起こすまで自分の過ちに気づいていませんでした。食った者たちの力を扱えていたわけではなく、気づかないうちに過剰摂取をしていたのです。
ソンジュはレグラヴァリマを裏切った弟だった!
エマのピンチを救うソンジュですが、なんとレグラヴァリマの弟だということが判明しました。よく見ると仮面と口元も似ているような気がします。この時にレグラヴァリマは「お前が肉に肩入れとは…どういう風の吹き回しだ」と言い放ち、それに対してソンジュは「今日で全て終わらせる」と二つ目の核を狙ってレグラヴァリマに攻撃します。レグラヴァリマはソンジュのことを「愚弟」だと言っているところから、ソンジュは王家と何かしらのしがらみがあり訳あって身を隠しながら旅を続けているのではないでしょうか。
王家を裏切り、邪血であるムジカと一緒にレグラヴァリマに立ち向かうその背景にはどのような過去が隠されていたのでしょうか。そして宗教的に人間を食べないとエマたちに言っていたソンジュですが、ある日放った「また人間を食いたい」という言葉も気になるところです。今後のソンジュ・ムジカの活躍に期待ですね。
誰よりも特別な存在であるレグラヴァリマの破滅!その先には…
過剰摂取で細胞の維持が出来ずに爆発したレグラヴァリマ。死亡する間際に今まで食らってきた者たちの記憶と意識がレグラヴァリマの頭の中に流れ込んできました。最後は「私は…私は誰だ」と呟き死亡します。
気になるレグラヴァリマの様々な言葉とムジカ・ソンジュの存在、そしてレグラヴァリマの力とも直結するであろう王家の秘密。これから少しずつ解き明かされることを期待したいです。