【借りぐらしのアリエッティ】スピラーの名シーン・名言まとめ!

ジブリの人気映画「借りぐらしのアリエッティ」は小人の少女アリエッティと人間の少年、との交流を描いた物語になります。

この物語に込められた思いは深く、単に珍しい生き物との遭遇というだけではなく、未来病気と闘う少年の心や、小人族の繁栄や滅亡といったテーマも含まれていると思います。

その中でもとりわけ翔と作中に登場する「スピラー」は対極の存在である事がいわれており、翔は「滅亡の象徴」であるのに対し、スピラーは「繁栄の象徴」であると思います。

そこで今回は、スピラーについての詳細についてや都市伝説のご紹介をさせていただきたいと思います。

スピラーの基本情報

【借りぐらしのアリエッティ】スピラーの名シーン・名言まとめ!

借りぐらしのアリエッティに登場するスピラーの基本情報をまとめさせていただきます。

スピラーの性格

【借りぐらしのアリエッティ】スピラーの名シーン・名言まとめ!

作中で描かれる「スピラー」は、朴とつな雰囲気を持つ少年で、言葉が少ないながらも観客に与えるインパクトは強烈で印象に残ります。

小さい小人ながらも健康で行動力があり、そして明るく自立していますそんなスピラーはもう一つのテーマとして挙げられる「繁栄」の象徴としてのイメージはぴったりです。

スピラーの都市伝説

【借りぐらしのアリエッティ】スピラーの名シーン・名言まとめ!

スピラーとアリエッティ

スピラーに関しての都市伝説とされている「スピラーとアリエッティの結婚」についてです、作中でも初めて出会った時からアリエッティに対するスピラーの好意的な表現はとても分かりやすいものとなっています。

そこで、ハッピーエンド的に考えると引っ越しを余儀なくされたアリエッティとスピラーは恋仲になり結婚に至ったと考えるのは自然な考え方になります。

しかし、それだけではなくその事実にさらなる信憑性を持たせてくれる根拠がいくつかあります。

それは原作である「床下の小人たち」の中にあります、この原作は「小人の冒険シリーズ」という5部作からなるうちの1部作の物語になり、2部作目ではスピラーと出会い、二人は恋に落ちます。

寡黙なスピラーの了承も取らずに、アリエッティがスピラーと結婚すると宣言するような場面が描かれいます。

少し「借りぐらしのアリエッティ」のアリエッティとは性格が異なる部分はありますが、原作をもとにしている以上その後のストーリーもこの経過から外れることはないと思います。

スピラーの声優

ジブリ映画は本業の声優よりも、俳優や女優を声優として起用する傾向にあります、その背景には宮崎駿監督をはじめとするある意向があるという事です。

スタジオジブリはアニメーション声優にありがちな、抑揚のあるセリフを良しとしていないようで、俳優・女優への演技指導でも「もっと普通に」とあえて抑揚のない、たとえ実写映画に合わせたとしても違和感がないくらいの声の演技を希望しているそうです。

とりわけスピラーの声優のキャスティングは難航したそうで、物語のキーポイントとなるべきキャラクターとされており、話をするのが下手で、言葉が少ないながらも強烈な印象を残さなければならないという難しい役どころであることが理由に挙げられています。

鈴木プロデューサーは、いろいろな俳優の声を聴いてみたそうですがなかなかピンとくるものがなく、米林監督がスピラーの雰囲気に似ているためいっそのこと自分自身をキャスティングしてしまおうかとまで悩んだと言います。

そんな中、たまたま藤原竜也さんがスタジオジブリに遊びに来た事がきっかけで声優が決定しました、もともとジブリのファンだった藤原竜也さん、鈴木プロデューサーも藤原竜也さんの出演していた舞台「天保一二年のシェイクスピア」を気に入っていたことから意気投合しました。

何気ない雑談の中で「藤原さんの声はよく聞くと鼻にかかったような声で聞いていてすごく魅力的」と感じ、「これは探していたスピラーかもしれない」と直感、その場で台本読みをすると直感が確信に変わったそうです。

そして翌日、すぐに藤原竜也さんの事務所にスピラー役のオファーの電話をしたそうです、「出来上がったスピラーの絵を見ると藤原さんに似ている」と鈴木プロデューサーは語っています。

スピラー役の声優のキャスティングがこのように偶然生まれたものであるとはいえ、藤原竜也さんとスピラーの相性もぴったりでこのキャスティングは必然のものであったのではないのかと思わされるほどでした。

スピラーの名言・名シーン

【借りぐらしのアリエッティ】スピラーの名シーン・名言まとめ!

スピラーの名言や名シーンをご紹介していきたいと思います。

「家族?俺ひとりだ」

夕食の誘いを断り、帰ることにしたスピラーは別れ際に、アリエッティから「仲間や家族はいるの?」と聞かれ、答えたセリフになります。

アリエッティ達とは違って、家を持たず転々としながら生活しているスピラーは孤独にも負けず、強く生きてきたスピラーを一言で表現した言葉になります。

アリエッティとはまた違った強さを兼ね備えたスピラーは、厳しい小人という世界の中でたくましく、生きる活力に溢れ、なにより一人で道を切り開いていくまさに「繁栄」を象徴した存在であると思います。

アリエッティに対して好意的な気持ちを抱いているスピラーと二人の関係が恋愛へと発展し、成就し小人の繁栄へと導いてくれるといいですね。

まとめ

スピラーについてご紹介させていただきました、まさに「繁栄」を象徴しているような力強いスピラーの生き方は観ている人にもとても強烈な印象を与えてくれました。

藤原竜也さんの配役があってこそのスピラーも偶然から生まれたものだったことも驚きで、これらの背景を知り「借りぐらしのアリエッティ」を観ることでまた違った楽しみが見つかるかもしれません。