【千と千尋の神隠し】おしら様のモデル・正体は?名シーンまとめ!

公開から10年以上経つ「千と千尋の神隠し」は今でも地上波で放送されると急上昇ワードに出てくるほど世代を問わず人気が高いジブリ作品です。

ジブリ作品の中でも千と千尋の神隠しが一番好きな方も多いのではないでしょうか?

今回は千と千尋の神隠しに登場する油屋のお客様おしら様の正体や名シーンについて解説していきます。

様々な神様が登場する中で、特に見た目の印象が強いおしら様について振り返っていきましょう。

おしら様の基本情報

おしら様の基本情報についてまとめていきます。

【千と千尋の神隠し】おしら様のモデル・正体は?名シーンまとめ!

(C)スタジオジブリ

それではおしら様の各項目について解説していきます。

おしら様の見た目・性格

おしら様は大きく真っ白な身体に赤いふんどし、頭にはお椀、ナマズのようなヒゲが特徴的です。

一目見た千尋は怯えていましたが、重たい身体でゆっくりとした動き、歩くたびに「キュッ、キュッ」と足音が鳴り、油屋を訪れている神様の中でも特に愛らしい見た目をしています。

喋るシーンも少ないため、感情も分からず表情も変わらないので何を考えているか分かりませんが、登場シーンが少ないながらも、おそらく千尋が人間であることに気付いていながらも気遣う場面が多々見られるため、気性が荒いや不機嫌だという様子はまったくなく、非常に温厚で優しい性格をしていることが分かります。

性別と年齢はどちらも本編やインタビュー等で明言されていませんが、ふんどしをしていることを考えるとおそらく男性。昔から存在している神様であるため、100歳は超えていると考えて良いでしょう。

おしら様の正体

おしら様の正体は「大根の神様」です。

農耕を司ると言われており、千尋がおしら様とエレベーターに乗った際に見上げたシーンで頭に乗っているお椀の隙間からは、大根の葉のようなものが髪の毛として描かれていることが分かります。

他の神様とは違い、見た目だけで何の神様か特定することは難しいですが、真っ白な体に特徴的なヒゲの部分が大根のように見えます。

おしら様のモデル

「千と千尋の神隠し」では大根の神様として描かれていますが、おしら様のモデルとなったのは主に青森県、岩手県で信仰されている家の神「オシラ様」だと言われています。

モデルとなったおしら様のご神体は30cmほどの棒に男性と女性の顔が描かれた姿で、本作のおしら様とは似ても似つかない姿ですが、蚕の神様、農業の神様、馬の神様として有名です。

また、子供好きな神様とも言われており、千尋を助け、静かにそっと寄り添っていたのも納得です。

おしら様の声優

おしら様の声優を担当しているのは、安田顕(やすだけん)さんです。

ヤスケンという愛称で俳優だけでなくバラエティでも人気な安田顕さんですが、エンドロールで安田顕さんの名前を見てどのキャラクターの声優だったか分からなかった方や、そもそもおしら様に声が付いていることを知らなかった方も多いのではないでしょうか。

セリフがほとんどないおしら様ですが、千尋と一緒にエレベーターに乗るシーンでは「キュー」と喋る場面がわずかながらにあります。

番台蛙の声優を担当した大泉洋さん、役名は無いもののエキストラとして出演した戸次重幸さんと同じTEAM NACSのメンバーとしても有名です。

おしら様の名シーン

おしら様の名シーンについて解説していきます。

作中でも登場シーンが少なく喋らないおしら様ですが、短い出演時間でもおしら様の愛らしさや優しさが伝わってきます。

千尋を庇い、湯婆婆の元へ

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(C)スタジオジブリ

千尋がリンに連れられ湯婆婆のところへ向かうときに、エレベーターで千尋を庇うシーンです。

千尋たちが湯婆婆のいる最上階へ向かっているエレベーターに乗り継ぐときにおしら様と出会いますが、リンがこのエレベーターは上へ行かないから他をお探しくださいと案内し、立ち去ろうとしたところ、2人の後ろを付いてきます。

乗り継ぎのエレベーターに乗り込もうとした際、リンが「人間くさいぞ」と蛙男に捕まってしまいます。リンは蛙男に気付かれないよう千尋をエレベーターに押し込み、おしら様は千尋を自分の体で隠すようにエレベーターに乗り込みますが、ここで千尋を庇う仕草が見られます。

最終的におしら様は途中で降りることはなく、湯婆婆のいる最上階まで付いていき千尋を見送りますが、最上階に到着したとき千尋とともにエレベーターから覗き込むシーンはほっこりします。

千尋の成功を喜ぶ

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(C)スタジオジブリ

千尋が油屋にやってきたオクサレ様の正体を「川の神様」だと見抜いたとき、湯婆婆を始めとする油屋の従業員だけではなくその様子を見ていた神様たちも一緒になって喜んでいるシーンです。

千尋と初めて会ったときはずっと無表情でしたがこのときは目を細めて笑っており、他の神様に比べておしら様が一番大きく両手を動かし、喜んでいるように見えます。

また、このシーンだけではなくラストシーンで千尋が油屋の前に並んだ豚の中には父親と母親はいないと見抜き、元の世界へ戻るシーンでも、他の神様と同様におしら様は千尋に対して手を振り別れを告げています。

おしら様は千尋を見守る優しい神様

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(C)スタジオジブリ

作中では千尋と直接関わるシーンはエレベーターに乗るシーンのみではありますが、千尋に接した数少ない神様の1人で「お客様」でありながらも静かに千尋の成長を見届けています。

モデルとなった家の神オシラ様の情報も盛り込みつつ、ジブリ作品らしい誰からも愛されるおしら様であると感じます。

多くの神様が油屋を訪れ日頃の疲れを癒していますが、視聴者の中でもおしら様に癒された方も多いのではないでしょうか?