【千と千尋の神隠し】青蛙の正体や性格は?名セリフや名シーンを紹介

興行収入が日本歴代最高という記録を作り上げた「千と千尋の神隠し」はジブリの中でも人気が高い作品です。

何度観ても感動してしまう内容に、観るたびに泣いてしまうという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、千と千尋の神隠しに登場する青蛙(あおがえる)の性格や名シーンについて解説していきます。

特徴的な声に一番最初にカオナシに飲み込まれてしまう少し不憫な青蛙について振り返ってみましょう。

青蛙の基本情報

青蛙の基本情報についてまとめていきます。

【千と千尋の神隠し】青蛙の正体や性格は?名セリフや名シーンを紹介

(C)スタジオジブリ

青蛙のそれぞれの項目について解説していきます。

青蛙の見た目・性格

青蛙の見た目は蛙そのものです。蛙ですが四本の足で跳ねるのではなく、人間のように二本足で歩き、他の従業員と同じように服を着ています。大きさも普通の蛙そのものですので、ハクと会話するときなどは視界に入るように飛び跳ねています。

性格は湯婆婆とハクに従順で、夜中の浴場を見回りに行ったりと仕事はきちんと行っている真面目さが伝わってきます。しかし、他の従業員に比べて金に目がない一面があるため、真っ先にカオナシに飲み込まれてしまうという失態を犯してしまいます。

青蛙の正体

青蛙の正体は名前の通り、蛙です。油屋に来る前の元の姿が何かまでは作中には出てきていません。

油屋の従業員の中では姿そのものが蛙であるため、一際目を引く存在ではありますが、油屋の他の従業員をよく見てみると、人間のような姿の兄役や蛙のような顔をしている番台蛙をしています。

お気付きの方もいるかもしれませんが、そのものの姿の青蛙だけではなく、兄役や番台蛙など油屋で働く男性の正体はほとんどが蛙なのです。

青蛙と父役や兄役の関係

青蛙と父役や兄役のなどの関係は上司と部下にあたります。

父役、兄役は油屋の従業員の中でも湯婆婆やハクと従業員を繋ぐ中間管理職のような役職を与えられています。地位で表すと父役が一番上、その下に兄役と続いていきます。そのため青蛙は父役兄役と親しいように見えて、会話をするときは敬語を使っていますし、それぞれ「父役どの」「兄役どの」と呼び、2人を慕っているように見えます。

カオナシから吐き出された青蛙と父役兄役は、湯婆婆に千尋を庇って抗議しに行きますが、ここの3人の役職など関係なく結束力しているような雰囲気から、千尋が油屋に来たことによって、今までの「湯婆婆が絶対」という空気を変えているような印象が伺えます。

青蛙の声優

青蛙の声優を担当したのは、我修院達也(がしゅういんたつや)さんです。

母親が元女優だったこともあり、6歳から子役として活動。その後は俳優としてドラマや映画に出演しています。傍らで歌手活動も行っており、歌うだけではなく作詞作曲、編曲家としてクリエイティブな活動も行っています。

声優としては千と千尋の神隠しの青蛙が声優として初めての仕事です。特徴的な声を生かして、ジブリ作品ではハウルの動く城のカルシファー役としても出演しています。

青蛙の名セリフと名シーン

青蛙の名シーンや名セリフについて解説していきます。

登場回数は少ないものの声が特徴的な青蛙は、可愛らしくも自分の欲望に忠実なことがよく分かります。

ハクさまー!

【千と千尋の神隠し】青蛙の正体や性格は?名セリフや名シーンを紹介

(C)スタジオジブリ

千尋がハクと共に油屋へ向かう橋を渡っているとき、ハクを探していた青蛙が急に現れるシーンです。

橋を渡るときに人間だとバレないよう千尋は息を止めており、あと少しの距離というところで青蛙が登場するので、驚いた千尋はうっかり声をあげてしまい、人間が紛れ込んでいるとバレてしまいます。

その後、ハクの魔法で動きを止められ数秒後に回復しますが、回復後のきょとんとした表情から術の影響で千尋が人間という記憶を消されている可能性がある描写があります。

カオナシに飲み込まれるシーン

【千と千尋の神隠し】青蛙の正体や性格は?名セリフや名シーンを紹介

(C)スタジオジブリ

こっそり浴場に金を探しに来た青蛙がカオナシに飲み込まれるシーンです。

川の神様が帰ったあと、泥の中から金が出てきたことに気付いた青蛙を初めとする従業員たちが他の神様がいるのも関わらず、あたり一面に散らばっている金に夢中になっていました。その後、油屋の営業が終了し誰もいない隙を狙って浴場に忍び込んだのが青蛙のみということで、カオナシは油屋の従業員の中で特に金に対する欲が深いのは青蛙と判断し、カオナシに飲み込まれる原因となってしまいました。

青蛙を飲み込んだ結果カオナシは喋るようになり、カオナシの歩く格好も二足歩行から四足歩行へと変わります。

千のおかげで俺たち助かったんです

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(C)スタジオジブリ

千尋がカオナシを招き入れたことで油屋が大損になってしまったことに対して怒りを露わにしている湯婆婆に抗議をするシーンです。

千尋がカオナシに苦団子を食べさせたことで、カオナシに飲み込まれていた青蛙を含む従業員たちは助かることができました。湯婆婆の魔法だけでは太刀打ちできなかったカオナシから唯一助けてくれたのが千尋だということに素直に感謝をしているのです。

今までは湯婆婆の言うことは素直に聞いていた従業員たち。人間だからという理由だけで青蛙たちは千尋のことを甘く見ていましたが、初めて千尋を庇って湯婆婆に抗議をしたシーンでは、少しずつ湯婆婆に対する姿勢が変わっていたことが分かります。

まとめ

【千と千尋の神隠し】青蛙の正体や性格は?名セリフや名シーンを紹介

(C)スタジオジブリ

油屋の従業員の中でも一番見た目の印象が強く、金に目がない青蛙ですが、自分よりも立場が上の人は敬いながら仕事をしている様子から、元の姿から真面目な人物なんだと分かります。

千尋が油屋で働くようになり、川の神様への対応やカオナシに対して勇気ある行動を見て少なからず影響を受けたうちの1人だというのが、物語終盤の行動から伝わってきます。

自分の欲に忠実というある意味素直な性格をしている青蛙を愛しいと感じた方もいるのではないでしょうか?