ジョジョの3部の途中から承太郎一行に同行したイギー。
犬であるにも関わらずスタンド使いであり、承太郎らと共にディオの配下の敵と戦うことになります。そんなイギーとはどんな犬であるのか、イギーのスタンド「ザ・フール」の能力とはどんなものなのかまとめていきます。
イギーの基本情報
名前 | イギー |
性別 | オス |
所属 | 承太郎の仲間 |
種族 | 犬 |
(スタンド名、能力) | 「ザ・フール」 |
必殺技 | 翼を作って飛行する |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 福圓美里(ふくえんみさと) |
初登場 | エジプト編 |
出身 | アメリカ |
イギーの特徴
イギーは物語の途中となる承太郎達がエジプトに入ってから登場したキャラクターです。体毛は黒と白に覆われており、瞳は青色をしている小型の犬で、年齢は不明です。名前の由来はアメリカのアーティスト「イギー・ポップ」です。
人の髪の毛を毟りながら屁をする癖があるようです。コーヒーガムが好物で、ケーキのつまみ食いをしたり、棒付きの飴を拾い食いしたりするなど犬の割に甘党です。家族はおらず、趣味は靴集めです。スタンドに自信があるようで、「ザ・フール」の実力は承太郎のスタープラチナにも劣らないと考えているようです。
以前のイギー
アメリカのニューヨーク出身の野生の犬で、何故かスタンド能力に目覚めたスタンド犬で、種類はボストンテリアです。以前は財力のある家で血統書付きの飼い犬でしたが、元々高い知能を持ち、人間を馬鹿な生物と感じ始めました。人に飼われることを苦に思って家から飛び出し、ニューヨークで野良犬の王となったところをスピードワゴン財団とアブドゥルに発見されて捕獲されました。
イギーの性格
賢さ故に飼い主から逃れたという生い立ちがあったせいなのか、犬でありながらもかなりふてぶてしい態度をとり、人間を完全に舐めています。
一方、狙われている犬が大好きな子供を助けようとしたり、舐めきっていたポルナレフを自身の命を顧みずに庇おうとしたりするなど、本来の根は善良であり、誇り高い性格であることが分かります。意外にも「トラブルの無い平凡な生涯」を望んでいるようです。
承太郎らとの合流
エジプトに上陸した後、スピードワゴン財団から戦力支援のスタンド使いとして派遣され、承太郎一行の旅に同意しないままに同行させられます。いままでであれば途中で脱走して自由な野良犬に戻って生活するつもりでした。
しかし、ディオの館を発見した時、飼い犬2体を失った犬好きの少年を助ける為、館の番鳥のペットショップと戦闘を繰り広げ、その代償として左前脚を失ってしまいました。脚を失った落とし前として戦線に復帰し、承太郎達をディオの館へと導いて、仲間として共に戦っていく決心を固めました。
イギーの活躍
本格的にディオの配下の敵と闘うようになってからはいくつもの活躍を遂げ、承太郎達に勝利をもたらす行動をとりました。直接的な活躍としては、スタンド「ティナー・サックス」の作り出すディオの館の幻覚を本体のケニーGを倒すことで解除し、ンドゥールと戦った時には「ザ・フール」の飛行能力を活かして「ゲブ神」を撃破することに大きく貢献しました。
オインゴ&ボインゴブラザーズとの対決の時には、イギーがカフェでこっそりとケーキを盗み食いしたことが功を奏した結果、毒入り紅茶を飲まなくて済んだり、爆弾するオレンジを拾った為、ボインゴの「トト神」の予言は承太郎に変装したオインゴが爆発するという結末になりました。また、食べ物関連ではキャンディを拾い食いし、「アヌビス神」を投擲しようとした少年がつまづいたことで、承太郎が命拾いしたということがありました。
ヴァニラ・アイス戦
ヴァニラ・アイスと戦闘した時には、ポルナレフ諸共ヴァニラのスタンド「クリーム」に食い殺されそうになりましたが、身を挺したアヴドゥルの犠牲によって救われました。ディオに対して強い忠誠心を示していたヴァニラの気持ちを逆手にとって、偽物のディオの偶像を作り出して不意打ちを狙うものの見破られてしまいます。しかし、その手は裏目に出て「ディオ様の姿を破壊させた」としてヴァニラは激怒しました。激昴したヴァニラから蹴りを喰らった上に、肺に骨が突き刺さるほどの重傷を負ってしまいます。
イギーの「ザ・フール」で空中に砂が舞ったことにより、ポルナレフが「クリーム」の軌道を読むことができたので、ヴァニラに致命傷とは言えない程度の大ダメージを与える要因となりました。最期はイギーが瀕死の状態になりつつも、再度「クリーム」に飲み込まそうになるポルナレフを「ザ・フール」で助け、イギーは力尽きて死んでしまいました。ヴァニラを撃破した後には、ポルナレフはイギーがアブドゥルの魂と共にが天に昇っていくかのような光景を目にしていました。
「ザ・フール」の能力
インディアンのような羽飾りの付いた車輪の後ろ足を持つ大型犬のような像のスタンドです。名前の由来はタロットカードの大アルカナ0番の自由や天才といった意味を暗示する「THE FOOL(愚者)」です。
イギーから離れて戦うことがなく、近距離パワー型であると思われます。
「ザ・フール」自体が細かな砂で出来ており、変形させることであらゆる用途に応用できる能力です。見た目をイギーそっくりにすることもできます。主に前足の爪を斬りつけて攻撃します。また、機転をきかせて攻撃以外の用途にも使用しており、羽に似た形を背中につけて空を滑空したり、精巧なディオの作り物を使って罠にはめようとしたりもしていました。
元々が砂からできていることからなので「ザ・フール」で敵を殴ったり切ったりという直接的な攻撃では倒すことはできません。砂漠でこそより強くなるとも言えます。俊敏な動きやスピードのある攻撃が出せない点が弱点になります。全体的な能力については、破壊力がBで、精密動作性と射程距離がDで劣りますが、それ以外はCというある意味ではバランスのよいスタンドです。
イギーの声優
イギーの声を担当した方は3人います。1人目はPS版の格闘ゲームの真殿光昭さんで、代表作は「コードギアス反逆のルルーシュ」の扇要です。2人目はオールスターバトルの千葉繁さんで「平成天才バカボン」のレレレのおじさんなどです。3人目はテレビアニメ版で福圓美里(ふくえんみさと)さんで、代表作は「美少女戦士セーラームーンCrystal」のちびうさ/セーラーちびムーン、「To LOVEる -とらぶる-」の金色の闇などです。
イギーの名台詞・名シーン
ここではイギーの名シーンについてご紹介します。
「俺は気ままにちょっと贅沢してイイ女と恋をして、何のトラブルもねえ平和な一生を送りたいだけだ。こんな狂暴な奴と一文の得にもならねえ闘いをして危険な目にあう気はさらさらねえぜッ!」
飼い主の元から抜け出して、野犬の長としていたイギーでしたが、実際には何も問題の起こらない一般的な生活を望んでいることが分かりました。
「やれやれ……犬好きの子供は見殺しには……できねーぜ!」
人間のことを見下していたイギーは、子供であっても人間に変わりないので何もしないと思われましたが、その子が意外にも犬が大好きであったので助ける為に戦闘に加わりました。イギーにも心優しい一面のあることが判明した場面でした。
イギーは「ザ・フール」を扱う果敢な犬
イギーは犬にも関わらずスタンド使いであり、途中からでしたが承太郎達の頼れる仲間となりました。人間嫌いでしたが、次第に馴染んでいき、最終的にはポルナレフを救って、華々しく散っていきました。