ジャンプの人気漫画「BLEACH」。その主人公である黒崎一護のライバル的存在に、石田雨竜という滅却師をご存じでしょうか。原作初期から登場し、一護と共に戦ってきた石田雨竜の魅力について今回は解説していきます。
石田雨竜の基本情報
名前 | 石田雨竜 |
性別 | 男 |
所属 | 現世→見えざる帝国 |
階級 | 聖十字騎士団 |
種族 | 混血統滅却師 |
聖文字/能力 | A/アンチサーセス |
誕生日 | 11月6日 |
身長/体重 | 171㎝(1年生)→177㎝(3年生)/55㎏(1年生)→57kg(3年生) |
声優 | 杉山紀彰(年少時代: 本田貴子) |
初登場 | 4巻(姿だけは1巻から登場) |
石田雨竜の特徴
石田雨竜は、死神により殲滅させられた退魔の眷属、滅却師の生き残りの一人です。一人称は「僕」ストレートの黒髪に眼鏡を着用しています。戦闘時は白を基調とした自前の衣装を着用しておりストーリごとに衣装替えしています。
私生活では、一護と同じ空座第一高等学校に通っており手芸部部長を務めています。学年トップの成績を取るほど頭脳明晰です。手芸では特に女性の衣装を作る才能が有りますが、石田自身が格好良いと思うセンスがズレています。代表例として、コンの後頭部に滅却師を司る十字架を付け加えています。死神代行消失編以降は、生徒会会長も務めています。
石田雨竜の性格
いわいる「ツンデレ」もしくは「クーデレ」という性格です。まじめでツッコミ気質ですが、天然ボケな一面もあります。戦闘においては敵にとどめを刺せない優しい一面があり、そのせいで痛い目に合うことも多いです。
父親である石田竜弦とは折り合いが悪く、親元を離れ貧乏な一人暮らしをしています。そのため、携帯電話も持っていませんでした。
「滅却師の誇り」を大切にしており、常に自分が滅却師である事を主張することを忘れません。
過去の事件が切っ掛けで、死神を激しく嫌悪していましたが一護らと出会ったからは彼なりに折り合いがついたのか阿散井恋次や朽木ルキアなど死神とも普通に接しています。
石田雨竜の過去
石田は幼少期、滅却師だった祖父・宗弦を尊敬し師匠と呼んで慕っていました。一方、滅却師を金にならないからと否定する父・竜弦には反発しており呼び捨てにしています。しかし、ある時大量の虚に襲われた際に死神に宗弦を見殺しにされてしまいます。それ以来、死神を激しく嫌悪していました。
石田雨竜の能力
石田はBLEACHのキャラクターでは珍しく頭脳派で、常に慎重な戦いを見せています。戦闘では「滅却師十字架(滅却師クロス)」を媒介にして弧雀と呼ばれる弓矢を形成し使用しています。放たれる矢の破壊力は集められた霊子の量に比例します。また衣装と同様にストーリーごとに弧雀の形状も変化しています。ちなみに、弓の持ち手が逆になっていますがこれは独学で学んだためです。
石田は他に、滅却師関連の技やアイテムを多数戦闘で使用しています
散霊手套(さんれいしゅとう)
霊子を高レベルで拡散させる力を持つ手袋です。この手袋を装着し、七日七夜弓を成すことができれば、滅却師の高みに限りなく近づくとされています。千年血戦編にて、本来は「苦悩の手袋(ライデンハント)」という名前である事が明かされました。
滅却師最終形態
散霊手套を外した時に現れる形態です。霊子集束レベルが爆発的に向上し、霊子で構成された物質全てを分解して自身の武器として再構築する事ができます。しかし、余程の才があるものでなけれな滅却師の力を失ってしまうデメリットがあり、石田も竜弦に治療されるまで滅却師の能力を失いました。
銀嶺弧雀(ぎんれいこじゃく)
破面編から使用された、五角形の滅却師十字を媒介に形成される特殊な形状の弓です。弓を弾きっぱなしにする事で、1200発もの弓を連射することができます。
光の雨(リヒト・レーゲン)
相手の上空から、銀嶺小雀による無数の矢を一斉に放ち攻撃します。
飛廉脚(ひれんきゃく)
滅却師の高等歩法です。足元に作った霊子の流れに乗り、それを操作することで高速移動が可能になっています。
乱装天傀(らんそうてんがい)
糸状の霊子の束を動かない自身の身体の箇所に接続し、自身の霊力で身体を操り人形の様に動かす超高等技術です。霊力の続く限り、手足が骨折しようが麻痺しようが動かすことが可能となります。
銀筒(ぎんとう)
滅却師が霊力を込めた小さい筒状の道具。予め霊力をためておく必要がありますが、使い方次第で大虚クラスともわたりあえます。
魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)
滅却師唯一の刃を持った武器。竜弦が勤める空座総合病院の隠し倉庫から石田が持ち出したアイテムです。刃部分はチェーンソーの様に振動しています。また、剣のような形状ですが、厳密には剣ではなく矢です。
破芒陣(シュプレンガー)
ゼーレシュナイダーで描いた滅却印(クインシーツァイヒェン)の陣に敵を閉じ込め、銀筒に集めた霊子をゼーレシュナイダーに流し込むことで爆発を起こす大技。十刃クラスにも通用するほどの威力を誇るが、術式に時間がかかるため一対一の戦闘には不向きです。
石田雨竜の聖文字
聖文字「A」 能力「完全反立(アンチサーシス)」
ユーハバッハによって与えられた聖文字によって発現した能力です。指定した2点の間で既に起こった出来事を逆転させることができます。劇中では対ハッシュヴァルト戦で使用し、自身の「傷を負っている事実」とハッシュヴァルトの「傷を負っていない」事実をひっくり返すことでハッシュヴァルトに大ダメージを負わせました。
石田雨竜の人間関係
黒崎一護
BLEACHの主人公であり、石田のライバル的存在。または腐れ縁とも言います。後に、一護とは親戚であることが発覚したが本人たちが知っているかは不明です。
護廷十三隊十二番隊隊長の死神。隊長に就任する前から2661人もの滅却師を実験体として研究していた。また、現世に生き残っていた滅却師の魂魄も手に入れるために、監視役を手なずけ見殺しにさせている。石田宗弦を見殺しにさせ、尸魂界で魂魄がズタズタになるまで研究しており石田の怒りを買った。
ユーハバッハ
見えざる帝国の皇帝で、全ての滅却師の始祖。かつて聖別により石田の母である片桐叶絵を含む全ての混血統滅却師を死亡させた。しかし、石田雨竜はこの聖別を生き残ったことでユーハバッハと同じ聖文字のAを与え、さらに自身の後継者として指名している。
石田雨竜の声優
石田雨竜の声を担当しているのは、現在ステイラックに所属している杉山紀彰さんです。
また、幼少期の声は大沢事務所に所属されている本田貴子さんが担当されています。
杉山紀彰は石田雨竜の他に、ナルトのうちはサスケ、ワンピースのヴィンスモーク・イチジ、鬼灯の冷徹の小判などの声を担当されています。
本田貴子さんは、BLEACHの花刈ジン太、ナルトのみたらしアンコ、鬼灯の冷徹のレディ・リリスの声を担当されています。
石田雨竜の裏切り?
石田雨竜は千年血戦編にて、見えざる帝国の聖十字騎士団に所属し一護たち死神と対立します。また、ユーハバッハから後継者に指名され、ユーハバッハと同じ聖文字「A」を与えられました。
しかし、物語終盤で実は全てユーハバッハの企みを内側から止めるための演技であった事が石田自身の口から明かされました。しかし、その力を近くで見た結果勝ち目がないと判断し、新世界城を破壊し道連れにしようとします。しかし、その作戦は滅却師ハッシュヴァルトに看破されてしまったため、戦闘となります。戦いはハッシュヴァルト剣技と、聖文字「A」の能力がハッシュヴァルトの聖文字「B」の能力に通用せず苦戦します。しかし、戦闘のさなかに聖別が発動され、ハッシュヴァルトは瀕死の状態になり決着がつきました。
その後、ハッシュヴァトの提案で「アンチサーセス」の力で傷をハッシュヴァルトに移し、ユーハバッハの元へ向かいます。途中、竜弦から「静止の銀」の鏃を渡されます。そして、一護と愛染がユーハバッハと戦っている最中に
石田雨竜のその後「静止の銀」の鏃をユーハバッハに打ち込み、ユーハバッハの全知全能を一時的に無効化し勝利に貢献しました。
石田雨竜のその後
千年血戦から十年後の世界では、父・竜弦と和解し、竜弦が院長をしている空座総合病院の医師になっています。
石田雨竜の名シーン・名セリフ
続いて、石田雨竜の名シーン名台詞についてご紹介していきます。
「滅却師の誇りに懸けて僕はお前を殺す」
涅マユリと相対し、マユリの所業を知らされた石田が放った台詞です。敬愛していた祖父・宗弦にマユリがsた仕打ちは石田の怒りを買うには十分でした。激闘の末、滅却師最終形態を発動させた石田はマユリを退けることに成功します。
‟A“ ‟完全反立(アンチサーセス)”
対ハッシュヴァルト戦にて聖文字「A」により得られた新しい力を披露しました。石田の「傷を受けた事実」とハッシュヴァルトの「傷を受けていない」事実を入れ替えることで形成を逆転させました。この能力は、ユーハバッハの全知全能にも通じる力だとハッシュヴァルトは評価しています。
「僕らは友達だからだ」
対ハッシュヴァルト戦での台詞です。友のために戦う石田の言葉は、友であるバズビーを切り捨てたハッシュヴァルトの心を抉りました。
石田雨竜は不器用でやさしく、仲間思いなクーデレ滅却師
BLEACHという物語の中で、最期の敵として立ちはだかったユーハバッハ率いる滅却師たち。しかし、石田雨竜は友達を助けるために一人敵の懐に飛び込みました。最初は孤独に戦っていた石田が、最期は仲間のために戦う姿にキャラクターの成長を感じさせます。彼は主人公黒崎一護と共に、大きく成長したキャラクターの一人ではないでしょうか。