ジェイムズ・ブラックは黒づくめの組織と対するために日本で活動するFBI捜査官です。
赤井秀一に呼ばれて来日し、それ以来赤井やジョディと行動を共にしています。
初登場は原作では32巻のFILE.8「ライオンの落し物」、テレビアニメでは 258話「シカゴから来た男(前編)」です。
同じくFBI捜査官の赤井、ジョディ、キャメルをまとめる上司にあたり、事件の後始末なども行うようです。
一見、穏やかな初老の米国人ですが、やはりFBI捜査官。あの赤井がわざわざ日本に呼ぶほどのキレ者なのです。
赤井やジョディからの信頼も厚く、コナンも彼を信頼しています。
出番は少ないながらも対黒づくめの組織において重要な立ち位置にいるジェイムズ・ブラックについて紹介します。
ジェイムズ・ブラックの基本情報
ジェイムズ・ブラックがどんな人物なのか、見た目、性格、声優などを見ていきましょう。
性別 | 男性 |
年齢 | 不明 |
職業・所属 | FBI捜査官 |
見た目 | 穏やかな初老の米国人 |
性格 | 温和で仲間想い 肝が据わったキレ者 |
出身 | イギリス 現在はシカゴ在住 |
家族構成 | 不明 |
愛車 | メルセデス・ベンツCLKカブリオレ |
名前の由来 | ジェームズ・モリアーティ |
声優 | 家弓家正→土孝也師 |
見た目や性格
ジェイムズ・ブラックは、白髪で人のよさそうな初老の男性です。初登場時、少年探偵団と接している時はおちゃめな老人を演出していました。
ですが、誘拐されても全く動じることのない姿や、同じFBI捜査官の赤井と合流した時の表情を見れば、ただ者ではないことがうかがえます。
普段は穏やかな性格で、部下である赤井やジョディに対しても丁寧な口調で話します。
また、赤井の恋人だった宮野明美を死なせてしまったことを悔いており、そのことからも仲間想いであることがうかがえます。
あまりギャグシーンのないジェイムズ・ブラックですが、 『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では、峰不二子のファンであることが明かされます。
なんとスリーサイズまで把握しており、対面した際には携帯で写真も撮っていました。
いつもは寡黙なジェイムズ・ブラックにこんな一面があるのは意外ですね。
名前の由来
名前の由来であるジェームズ・モリアーティはイギリスの名探偵、シャーロック・ホームズの天敵です。
そのため、あのお方の正体が明かされる前は黒幕候補として名前が挙がっていました。
あのお方の正体が明かされた現在はそれが青山先生のミスリードだったとわかりますね。
声優
ジェイムズ・ブラックの声優さんは家弓家正さんでしたが、2014年の9月30日にお亡くなりになりました。
そのため、劇場版20作『純黒の悪夢』以降は二代目の土孝也師さんが演じています。
家弓家正さんは『風の谷のナウシカ』のクロトワ、『ポケットモンスターDP』のナナカマド博士、 『GUILTY GEAR』のスレイヤー等を演じていらっしゃいます。
悪役から品のある老人役まで、鼓膜を震わせる低くて落ち着いた美声が特徴の声優さんです。
土孝也師さんは『北斗の拳』のトキ・アミバ、『剣勇伝説YAIBA』の柳生十兵衛光厳、『ハリーポッター』シリーズのセブルス・スネイプ等を演じていらっしゃいます。
役の幅が非常に広く、ダンディな男性から、陰気な雰囲気を纏った不気味な悪役まで演じきれる声優さんです。
ジェイムズ・ブラックの名シーン・名台詞
そんなジェイムズ・ブラックにはどんな名シーン、名台詞があるのでしょうか。ご紹介します。
誘拐された際、ストラップを落とす
初登場の 32巻のFILE.8「ライオンの落し物」での名シーン。
アニマルショーのスポンサーであるランディ・ホークと間違えられて誘拐された際、ジェイムズはとっさにストラップを落とします。
そのストラップはPとAに血がついており、自分をさらった誘拐犯のヒントになっているのです。
車に押し込まれる一瞬で自分の指を傷つけ、メッセージを残す。
ジェイムズがただの温厚な老人ではないことが分かるシーンです。
赤井の指先のコーティングに気づく
原作58巻での名シーン。
ジョディに連絡を取ろうとするジェイムズを赤井が止めた際、ジェイムズは赤井の指先のコーティングに気付きます。
赤井の死が黒づくめの組織の目を欺くための偽装であることは赤井とコナンだけが知ることで、ジョディなどFBIのメンバーにも知らせるつもりはありませんでした。
しかし、たった一瞬、赤井が触れた指先でジェイムズは赤井とコナンの偽装を見破ったのです。
後に、ジョディとキャメルに赤井が生きていることを明かした際、沖矢=赤井は「話すつもりはなかったが指先のコーティングに気づかれてしまったのでね」と言っています。
ジェイムズが鋭い観察眼を持っていることがよく分かるエピソードです。
君とはパンダカーの時以来だね。あの時は助かったよ
49巻でジェイムズとコナンが再会した時の名台詞です。
ジェイムズはさらっと32巻のエピソードで一度コナンと出会っていることを明かします。
あの時、コナンはジェイムズのことを油断ならないキレ者だと思っていましたが、まさかFBI捜査官だとは思わなかったようです。
ジェイムズ、峰不二子の写真を撮る
『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』で峰不二子の写真を撮る名(迷?)シーンです。
あのジェイムズが頬を赤らめて峰不二子の写真を撮っている姿は意外の一言。
ジョディも上司の行動にびっくりしている様子がうかがえます。
数少ないジェイムズのお茶目なシーンですね。
ジェイムズ・ブラックのまとめ
ジェイムズは温厚な見た目とは裏腹に、赤井やジョディをまとめるFBI捜査官屈指のキレ者です。
「純黒の悪夢」などで赤井の後始末をしていることから、これから激化するであろう黒づくめの組織との戦いに欠かせない人物でしょう。
どうしてもシリアスなシーンで登場しがちですが、彼のお茶目な面が見られるシーンがあるのかにも注目です。
これからのジェイムズ・ブラックの活躍に期待しましょう。