劇場版名探偵コナン「から紅の恋歌」のメインキャストである、大岡紅葉。
テレビアニメシリーズに先駆けて「から紅の恋歌」に初登場する大岡紅葉ですが、原作での初登場回がアニメ化される前に、劇場版で初登場するという今回のパターンは珍しいようです。
名前の由来は、「大岡」は時代劇で有名な大岡越前、「紅葉」はドラマなどで活躍されている、山村紅葉さんだそうです。
劇場版「から紅の恋歌」を中心に、大岡紅葉がどんな人物なのか、紹介していきます。
大岡紅葉の基本情報
大岡紅葉とはどんな人物なのか、服部平次との関係を含め、紹介していきます。
年齢 | 17歳 |
職業・所属 | 京都、泉心高校・競技かるた会「皐月会」 |
家族構成 | 両親は不明。執事に伊織無我 |
好きなこと | 百人一首 |
好きな人 | 服部平次 |
ライバル | 遠山和葉 |
声優 | ゆきのさつき |
大岡紅葉の見た目と性格
大岡紅葉は、京都泉心高校に通う17歳で、高校2年生です。はっきりとした物言いながらも、丁寧な言葉遣いをする女子高生です。
髪色は明るく、緩くウェーブのかかったショートカット。競技かるた大会、「皐月杯」で、2年連続高校生チャンピオンとして名を馳せていて、「未来のクイーン」と言われています。
派手なネイルをしているのが特徴のひとつですが、これは、競技かるたに大切な指先を守るためのものであり、競技以外では必ずつけているそうです。
競技かるたに携わっているため、集中力・精神力・記憶力・反射神経など、どれも優れていますが、作中に登場する蘭や和葉と違い、武道は一切嗜んでいません。
また、聴覚も優れており、テレビアニメシリーズでは、その聴覚で事件解決に貢献しています。
百人一首が好きなことや、競技に出る際、着物姿なことから和を好んでいるイメージがあります。しかし、紅茶や洋菓子を嗜んでいる場面もあることから、それほど意識はしていないようです。
大岡紅葉の家族構成は?
劇中では、家族の詳細などは触れられていないので不明ですが、大岡家の執事である、伊織無我(いおり むが)が、大岡紅葉のお側付きのような形で、行動を共にしていることが多いようです。
実家は京都にあり、さながら日本庭園のような大豪邸で、家の周りにはいくつもの監視カメラが設置されています。移動は伊織無我や、大岡家の使用人が運転をするリムジンであることから、お嬢様であることがわかります。
「西の鈴木 園子」のポジションなのではないでしょうか。
大岡紅葉と競技かるた
大岡紅葉は、小さい頃から百人一首をしており、京都に存在した競技かるた会、「名頃会」に所属し、会長である名護鹿雄に教えを受けていました。
大岡紅葉の競技スタイルは、師匠である名頃の生き写しで、狙った札は必ず手に入れるという、名頃の教えを実践しています。
また、絶対に取り逃さない札、「得意札」も名頃と同じで、紅葉が詠いこまれている6枚。名頃、大岡紅葉共に、この6枚は1度も取り逃したことがないそうです。
名頃鹿雄が失踪し、名頃会が解散した後、阿知波研介が会長を務める「皐月会」に所属しますが、師匠である名頃鹿雄を尊敬し続け、競技スタイルである「攻めのかるた」の姿勢は、皐月会に移動した後も変わっていません。
また、名頃鹿雄は大岡紅葉の心の支えにもなっているようで、ピンクのパスケースに入れ、大切に持ち歩いています。
競技かるたにおいて、どんな相手にも手を抜くことは一切なく、元クイーンである服部平次の母親、服部静華とのかるた勝負でも強気な発言をしています。
また、静華の前で平次君が守ってくれていると遠慮なく発言していることから、静華が平次の母親であることを知らないことが窺えます。
大岡紅葉と服部平次との関係は?
大岡紅葉が平次と出会ったのは、小学生の時に出場したかるた大会。飛び入りで参加した平次に決勝戦で負けてしまいます。
小学生の頃からかるたの腕には自信があったため、負けたことが悔しくて大泣きする大岡紅葉に、平次が言います。
『泣くなや!今度会ったときは、嫁にとったるさかい!』
その言葉を聞いた大岡紅葉は、平次に恋をします。
その時に撮られた、2人で指切りをしている写真を、高校生になっても大切にしており、名頃鹿雄の写真と一緒にピンクのパスケースに入れ、持ち歩いています。
劇中では、「皐月杯」のリハーサル収録後、歩いていた大岡紅葉と、反対側から歩いてきていた平次がぶつかり、それが2人の再会となりなす。
平次を前に『未来の旦那さん』と零し、涙を流します。
当の平次は、大岡紅葉のことを忘れていましたが、そんなこともお構いなしに平次の腕に抱き着き、デートに誘ったりと積極的にアピールしていることから、平次への想いが強いことがわかります。
大岡紅葉のライバルは遠山和葉?
劇中で発生したテレビ局爆破事件の際、平次と和葉が通う改方学園のかるた部、枚本未来子(ひらもと みきこ)が腕を負傷してしまいます。
「皐月杯」に出場ができなくなったため、人数合わせでかるた部に所属していた、和葉が代わりに出場することになります。
大岡紅葉は、和葉が未来子の代わりに「皐月杯」に出場することを聞き、素人が大会に出場する上に、幼馴染として平次の横にいる和葉をライバル視し、平次と和葉の関係を、『幼馴染で恋愛ごっこ』と評し、『大会で優勝した方が平次に告白する』と挑戦的な発言をします。その言葉を和葉が聞き入れてしまいます。
和葉に対して『あんたみたいなただの葉っぱとちゃいますから』と発言し、『葉っぱちゃん』と呼んでいます。しかし、本人がいない場では、急遽大会に出場することになったために、短期間で、特訓をしなければならない和葉の体調を心配するという優しい一面も窺えます。
「皐月杯」の決勝の行方は?
決勝戦、和葉の実力は想像以上であり、接戦を強いられた結果、運命戦までもつれ込みます。
あと1枚で勝負が決まるという互角の戦いが繰り広げられますが、真犯人が決勝戦の会場である皐月堂を爆破。防災設備を切られている上、完全防音のため、命の危機が迫っていることに気づきません。
会場の外で炎が上がる中、最後の歌が詠まれ決着が着きます。
「約束」の真実
『勝ったほうが平次に告白する』という言葉の通り、コナンらの見送りにホテルを訪れていた平次の前に、大岡紅葉が現れます。大切に持ち歩いていた、指切りをしている写真を見せます。
『今度は強めにとったるさかい』
平次から「約束」の真実が明かされます。
小学生の時の約束は、大岡紅葉の勘違いであったことが判明しました。
その事実がわかった大岡紅葉は、伊織が運転する空き缶のついた車、ブライダルカーに乗って撤収します。
立ち去る際、諦めていないというような発言をしているため、これからの展開が楽しみです。
大岡紅葉の声優は誰?
大岡紅葉の声優を担当されたのは、ゆきのさつきさん。
『一休さん』や、『めぞん一刻』の視聴が、声優に憧れるきっかけとなり、高校卒業後に上京。その後、1991年に東京アナウンス学院を卒業し、オフィス薫に所属します。
芸名は、学生時代に落語家研究会で使用していた名前の一部と、母親の名前である、「五月」を合わせたもので、2003年に「雪乃五月」から「雪野五月」、2015年に「ゆきのさつき」に改名しています。
声優デビューは、NHK教育テレビで放送された『素晴らしき日々』の少女C役です。
自身の演じる役に相当なまでに入り込むとされている方です。
真面目な性格で、曲がったことが大嫌いと言われていますが、養成所時代の同僚曰く、プライベートでは天然なのだそうです。
ゆきのさつきさんが演じた作品の主要キャラクターは?
『中華一番!』メイリィ役でヒロイン、『たこ焼きマントマン』レッド役で主演、『トライガン』ミリィ役でサブヒロインを担当され、次第に主要キャラクターを増やしていきます。
2000年には、『犬夜叉』日暮かごめ役や、『ラブひな』乙女むつみ役を担当され、多くのアニメで主要キャラクターを演じられています。
大岡紅葉の名シーン
大岡紅葉の名シーンについて振り返っていきましょう。
平次との再会
「会えるんやないかと思てました。ウチの未来の旦那さんに…」
再会の際、涙を浮かべながらのセリフです。
側にいた、和葉や蘭が驚いたのはもちろんのこと、視聴者も驚いたのではないでしょうか?
和葉との対決
やはり気になる、大岡紅葉と和葉の対決。
セリフはないものの、2人の緊迫した空気が伝わる場面です。
約束の真実がわかったあと
「うちは、狙った札は誰にも、取らせへんゆーことをよお覚えといてもらいましょうか」
「約束」の真実がわかり、撤収する際の和葉に対して言葉ですが、この言葉から、平次のことはまだ諦めていないことがわかります。
伊織が運転する車が、ブライダルカーになっていたのには、笑った人もいるのではないでしょうか?
これからの展開が気になる大岡紅葉
大岡紅葉について紹介してきましたが、競技かるたに懸ける情熱と、平次への想いが強い人物だということがわかりました。
『から紅の恋歌』で初登場だった大岡紅葉ですが、テレビシリーズでも登場回が増えています。
「今後の展開に影響を及ぼすキャラ」と原作者が公言していることから、今後も平次が登場する回で、何らかの形で登場することが予想されます。
今後の大岡紅葉と、平次、ライバルである和葉との展開がどうなっていくのか、とても楽しみです。