悟空が子供だった頃のシリーズとして上映された『劇場版ドラゴンボール 魔神城のねむり姫』にて最後の敵として登場した「ルシフェル」について紹介します。
ドラゴンボールの映画の中で2作品目にあたる魔神城のねむり姫は、まだ悟空の力がそこまで大きくなく成長段階の悟空をみることができますが、そんな悟空と圧倒的な強さを誇るルシフェルとの戦いは非常に迫力満点で見ごたえがあります。
ここではそんな宿敵ルシフェルの強さや特徴、名シーンについて解説していきます。
ルシフェルの基本情報
名前 | ルシフェル |
性別 | 男 |
所属 | 魔人 |
種族 | 魔人 |
戦闘力 | 15~25 (推測) |
必殺技 | エネルギー波 |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 野沢那智 |
初登場 | 『劇場版ドラゴンボール 魔神城のねむり姫』 |
ルシフェルの特徴
ルシフェルは魔神城やそこに住む魔物たちを統治しているリーダーであり、悟空たちとは異なる「魔物」という種族であると考えられます。髪は黒色で無造作に逆立っており、肌の色は灰色がかった不健康な色をしていることからも人間ではないことが推測できます。
普段はクールな立ち振る舞いをしており、整った顔立ちやすらっとした高身長な体をしていることから、作中ではブルマが好意を抱いている描写が描かれていました。
しかし怒りや喜びなど感情が高ぶってしまうときにはそれまでのクールさは一変して、まさに魔物であると形容できる、鬼のような形相へと変化してしまいます。
ルシフェルは眠り姫と呼ばれる特殊な石の中に満月の光を集めており、その光を利用して強大化させた魔力を用いて太陽を破壊する計画を企んでいました。しかし悟空たちにその野望は阻止されてしまい、最後は満月の力で蓄えた魔力のエネルギーを自らに放射してしまい、死んでしまいました。
ルシフェルの性格
ルシフェルは、通常時は非常に落ち着いておりクールな印象が特徴的です。若い女性の生き血を求めていたということもありますが、ブルマと初めて会った時には敬語を交えながら丁寧に会話をしていました。
しかし一度興奮してしまうと性格はガラッと変わってしまい、言葉遣いも若干荒っぽくなってしまいます。悟空にねむり姫を奪われてしまった際は、クリリンを人質として捕え石を返すよう要求します。クリリンを守ろうとして石を返した悟空でしたが、ルシフェルは二人を開放せず、他の魔物たちに攻撃させたのちに再度コンクリートの中に捕えてしまうという残虐さも見せました。
ルシフェルの必殺技
映画の中ではこれと言った必殺技は登場しませんでした。しかし、ルシフェルは基本的な打撃攻撃に加え、手からエネルギー弾を放つことができ、それらを使って悟空たちを追い詰めました。
初期のドラゴンボールではエネルギー弾を使用して攻撃をしてくる敵は珍しく、このころの悟空たちにとっては戦いづらい相手であったということができるでしょう。
また技とは別に、眠り姫の力を用いて発射する太陽破壊装置も開発していました。作中で攻撃のために使用されることはありませんでしたが、その威力によって自らが一瞬にして消え去ってしまったことから、対人戦の際にも使用できるように開発していれば、悟空たちを倒すことができていたかもしれません。
武器の開発能力も優れていたということができるでしょう。
ルシフェルの声優
ルシフェルの声優は、野沢那智さんが担当しています。野沢さんはアニメの声優としても多数の作品に出演されていますが、吹替での活躍が非常に有名で、『太陽がいっぱい』などの有名作品に出演したアラン・ドロンさんや、『ゴッドファーザー』シリーズに登場したアル・パチーノさんの吹き替えを担当しました。
惜しくも2010年にお亡くなりになられましたが、出演作品を見てみると野沢さんが偉大な声優であったことがよくわかります。
ルシフェルの名シーン
映画の中で最後の敵として描かれたルシフェルにはかっこいいシーンや印象的なシーンがいくつか存在します。ここではその中でも特に印象深いシーンを2つ紹介します。
ブルマと初めて対面するシーン
悟空に合うためにヤムチャたちとともに魔神城に向かっていたブルマですが、途中で魔物たちにつかまってしまい、捉えられてしまいます。魔物たちは若い女性の生き血を食料とするため、ブルマだけは個別の部屋で監禁されていました。
ルシフェルとの初対面は監禁していた部屋の中でしたが、初めは非常に丁寧な口調でブルマと会話をし、安心感を与えます。
物語が進むにつれて、ルシフェルの本来の性格が明らかになっていきますが、興奮した時のルシフェルの口調と比べるとこのシーンはとても印象的で、魔物たちのリーダーとして君臨するルシフェルの器用な性格が垣間見れる貴重なシーンであると言えます。
悟空との戦闘シーン
物語終盤では、悟空と一対一で対決するシーンを見ることができます。このころの悟空はまだそこまで強くはないため、強烈なパンチもルシフェルの片腕で簡単に防御されてしまいます。
結果的にルシフェルは自らが開発した太陽破壊装置を自分に当ててしまい死んでしまいますが、最後まで悟空に攻撃を許さなかったことから、ルシフェルの圧倒的な強さをこのシーンから感じ取ることができます。
悟空を最後まで苦しめたルシフェル
結局悟空は最後までルシフェルを戦闘によって追い詰めることはできませんでしたが、亀仙人直伝のかめはめ波を使って見事勝利することができました。
まだ経験の浅い悟空にとって、ルシフェルとの戦いはこれからの人生においてもよい刺激になったはずです。子どもでありまだ気弾や舞空術をうまく使えない悟空でしたが、ルシフェルとの戦いがその後の悟空の成長の支えになっているのかもしれません。
そんな悟空とルシフェルの戦いは、ドラゴンボールファンなら一度は見ておくべき必見の戦いということができるでしょう。