【風立ちぬ】カストルプってどんな人?名台詞・名シーンまとめ!

「風立ちぬ」にて突如として現れたカストルプという人物は、とても不思議で掴み所がありません。そんなカストルプについて、性格や特徴、名台詞や名シーンなどをご紹介します。

カストルプの基本情報

【風立ちぬ】カストルプってどんな人?名台詞・名シーンまとめ!

カストルプの特徴

カストルプは、軽井沢町に滞在しているドイツ人です。日本人との区別としては高い鼻を持ち、瞳は淡いグレーともブルーとも言える瞳の色をしています。髪は短く刈り上げており、左側で大きく前髪を分けていて広い額が見えます。体格も他の日本人よりやや大きめで、典型的な外国人といった容姿で描かれています。

タバコを吸い、レストランで食事をする際にはクレソンを食べていて、クレソンが好物であり、フランツ・シューベルトの楽曲を好むという設定があります。また、ピアノで演奏することもできます。

この名前はの由来は、カストルプと二郎との会話で登場したトーマス・マンの小説「魔の山」の主人公と同じものです。

カストルプの性格

史実の第二次世界大戦の要因の一つでもあったナチス・ドイツの台頭を良く思っていませんでした。同時に、世界的に孤立していっている日本の将来にも悲観的な見通しを持っているという政治に関心のある人物として描かれ、「風立ちぬ」の世界情勢を口にした人物です。

たまたま二郎や里見家と同宿だったことがきっかけで、二郎と菜穂子の交際の立会人となった程で、人に関わることが好きなようです。

カストルプの正体

カストルプは実はスパイではないかと囁かれています。理由は、カストルプの行動や発言からそうではないかと思われるシーンが複数あるからです。カストルプは劇中に最後のタバコであると発言しながらも、後日にはまた同じ銘柄のタバコを吸っているシーンがあり、とあるルートから支給を受けているのではと推測されています。また、新聞を読んでいることは情報収集の一環だとされていますし、何者からか追われていることもその要因の1つです。

また、そのことからも映画評論家である町山智浩さんは実在のスパイであるリヒャルト・ゾルゲではないかと分析しています。

カストルプの声優

カストルプの声を担当したのは、カストルプのモデルともなったスティーブン・アルパートという俳優でも声優でもない方です。それでは一体どういう方なのかと言うと、なんと元スタジオジブリの海外事業部取締役部長でした。それ以前にはウォルトディズニーカンパニーで勤務しており、スタジオジブリの親会社であった徳間書店との間でジブリ作品の海外配給やビデオ販売の事業の提携に携わりました。これを契機にスタジオジブリに入社し、海外ビジネス部門を担当しました。

また、宮崎駿監督が海外に行く時には帯同するという役目もありました。アニメーション映画に出演するのも、声優として声をあてるのも今作が初めての試みでした。

カストルプのモデル

スティーブンさんがモデルとなった経緯は、前述の後のことです。とある事情からジブリ社を退社しなくてはならず、友達でもあった宮崎駿監督はスティーブンさんの似顔絵を書こうとしました。

しかし、帰国するまでに上手く描くことができず、その代わりとしてスティーブンさんをモデルとしたキャラクターを作品に登場させることになりました。つまり、カストルプはスティーブンさん自身を表したキャラクターであることが分かります。

カストルプの名台詞・名シーン

「忘れるに、いいところです。チャイナと戦争してる、忘れる。満州国作った、忘れる。国際連盟抜けた、忘れる。世界を敵にする、忘れる。日本破裂する、ドイツも破裂する」

【風立ちぬ】カストルプってどんな人?名台詞・名シーンまとめ!

軽井沢のホテルにて二郎と会ったカストルプは劇中での世界情勢についてこう語りました。自分達の都合の良い様に好き勝手に国家レベルで行動した挙句にそれをなかったことの様にしていた日本を皮肉めいています。また、日本と同様にドイツも破滅すると言います。これは実際の歴史でも同じことしていた日本や世界の過去の歴史について、キャラクターを通じて発言させた制作サイドからのメッセージでもあった様に思われます。

【風立ちぬ】カストルプってどんな人?名台詞・名シーンまとめ!

1931年のドイツのオペレッタ映画「会議は踊る」の主題歌の1曲である「唯一度だけ」をカストルプが滑らかにピアノで演奏したシーンです。ピアノの伴奏に合わせて堀越二郎と一緒にカストルプも合唱します。楽しげなパーティ中の出来事ではありますが、曲の歌詞は悲しげで、人生にはただ1度と繰り返し歌います。

「風立ちぬ」のテーマ曲はこの曲から来ているとも言われ、歌詞も菜穂子のことを示しているようにも捉えられます。

不思議な存在、カストルプ

【風立ちぬ】カストルプってどんな人?名台詞・名シーンまとめ!

軽井沢のホテルで突如として登場したカストルプは、出番こそ少ないものの、二郎の価値観に新たなものを加えました。また、二郎と菜穂子の関係性を推し進めた恋のキューピットとも言える人物でした。

本当にスパイだったかは不明ですが、気になる方は「風立ちぬ」の映画を観て、スパイである根拠を探してみて下さい。