「生まれてきてよかった」という印象的なキャッチコピーがある「崖の上のポニョ」。
童話や神話をモチーフとした作品なので、可愛らしくも神秘的な物語にラストは毎回感動してしまいます。
この記事では、崖の上のポニョに登場するポニョの父親フジモトの正体や名セリフについて紹介していきます。
怪しい雰囲気がありながらも悪いことはしないフジモトについて振り返っていきましょう。
フジモトの基本情報
フジモトの基本情報についてまとめていきます。
性別 | 男性 |
年齢 | 不明(100歳超え?) |
性格 | 人間嫌い |
正体 | 元人間の魔法使い |
声優 | 所ジョージ |
フジモトのそれぞれの項目について解説していきます。
フジモトの見た目
フジモトの見た目は、ポニョと同じ色の髪の毛です。目の下には青いメイク、鼻筋と頬にはチークのようなメイクを施しています。そのためリサを含めてフジモトを見た人たちのほとんどは不審者だと勘違いしてしまうほどです。
服装も普通の人とは少し変わった目立つストライプ柄のスーツを着ていています。ですがフジモトは身長が高いので、スラっと着こなしています。また、スーツの上にえんじ色のマントを羽織ることもしばしばあります。
魔法使いとはいえ、海の中では息ができなくなることを防ぐために酸素ボンベではなく特殊な泡で頭を覆っています。
見た目によらずシワが目立つため、年齢はおそらく100歳を超えていそうですが作中では明らかにされていません。
フジモトの性格
フジモトの性格は、人間嫌いで人間になりたいポニョに厳しく当たります。ポニョが逃亡を図るたびにどんな手を使ってでも阻止しています。ですが、妻であるグランマンマーレに対しては頭が上がらず、対等な夫婦というよりも妻に口出しできない様子がうかがえます。
それだけではなくおっちょこちょいで心配性な一面もあります。冒頭シーンでポニョが逃げ出したことに気付かず慌てて追いかけたり、グランマンマーレにポニョを人間にしようと言われても、自分自身が人間嫌いなこともあってポニョを人間にすることは反対していますが、それはまだ幼いポニョのことが心配だからという気持ちが伝わってきます。
フジモトの正体
フジモトの正体は元人間でノーチラス号という船の乗務員でした。そこで、グランマンマーレと出会い恋に落ちたのですが、元は人間なのでどのようにして魔法使いとなったかは作中では語られていません。
しかし現在は海の眷属として魔法使いとして海の中で生活をしています。海の底にあるサンゴでできた塔に住み、海棲生物の養殖をしています。それだけではなく、海水を魔力で浄化し、井戸に生命の泉を集めています。
とはいえ、グランマンマーレほどの魔力はないためフジモト自身ができることは限られていますが、ポニョや妹たちは気付いていないので、フジモトのことを「悪い魔法使い」だと言っています。
トキとの関係
作中や宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーも誰も語っていませんが、ポニョを観たジブリファンの方が「トキとフジモトは親子なのでは?」という噂を立てているのはご存知でしょうか。
あくまでもファンの想像ではあるのですが、フジモトが人間を毛嫌いしていること、元は人間だったのに今は海で生活していることから、グランマンマーレに恋をしたフジモトが両親の反対を押し切り、人間を辞めてまでグランマンマーレと一緒にいることを選んだのでは?と言われているのです。
そして、ラストシーンでリサよりも先に宗介の無事を喜んでいるシーンがあるのですが、フジモトと宗介を重ねて見ていると考えられます。また、トキとフジモト2人とも鼻が高く顔が似ているから親子と予想できるのです。
フジモトの声優
リサの声優を担当したのは、いろんなバラエティ番組などで安定した司会をしている所ジョージさんです。
バラエティ番組だけではなく、数々のアニメ映画の吹き替えに出演している所ジョージさんですが、ジブリ作品はポニョが初参加となります。
声優経験もあるので、フジモトの怪しげな雰囲気と心配性な性格のギャップをうまく表現しています。
フジモトの名シーン
フジモトの名セリフや名シーンについて解説していきます。
怪しげな見た目から登場キャラクターの中で一番の存在感を放つフジモトの名セリフや名シーンを振り返っていきましょう
わたしもかつては人間だった
フジモトが魔法使いとなって今の生活を選んだ理由が語られるシーンでのセリフです。元々人間だったのに、自分が住んでいた人間の世界のことは「忌々しい」と表現しています。
人間を辞めた経緯は「グランマンマーレと出会ったから」としか言われておらず、詳しいことは明らかにされていませんが、フジモトの言い方からこのセリフには人間に対する怒りや憎しみよりも悲しい感情が伝わってきます。
いつかグランマンマーレと若かりし頃のフジモトの出会いも観てみたいものです。
ポニョをよろしく頼む
ポニョが人間になることが認められ、世界のほころびが閉じたとき、フジモトが宗介にかけた言葉です。
人間のことを信用していなかったフジモトは、ポニョを連れて帰ることに必死になっていました。しかし、宗介は「ポニョのことを守る」と誓ってくれたのです。
今までポニョの成長を1番近くで見届けてきたフジモトが、これからポニョは宗介とともに成長していくことだと、寂しい気持ちが伝わってくる切ない親子の別れのシーンです。
フジモトのまとめ
親子で楽しめるジブリ作品「崖の上のポニョ」は、今でも様々な世代から人気のある作品です。
フジモトは元人間と言うこともあり、グランマンマーレと違って直接陸上に上がることができるので、宗介やリサとの関りが意外と多いのです。ポニョのことが心配で過保護になってしまうフジモトも見どころです。
娘に嫌われるフジモトに親近感を湧いた方や、少しおっちょこちょいなフジモトのことが好きな方も多いのではないでしょうか。