1989年に公開された、スタジオジブリのアニメーション映画「魔女の宅急便」
前作のヒット作品「となりのトトロ」から翌年の公開ともあって、話題となった作品でもあり、スタジオジブリの知名度をさらに上げた代表作のひとつでもあります。
その「魔女の宅急便」の主人公キキに興味を持ち、慣れ慣れしくキキに話しかけたり、車を乗り回したり、一見軽そうな男の子。のちにキキと仲良くなっていく本作品では主要キャラクターでもあるトンボです。
この記事では、「魔女の宅急便」トンボについてまとめてみました。
トンボってどんな男の子?
主人公の魔女のキキは13歳になり、魔女の掟である「魔女のいない街に住んで修行を積まなければならない」に則り、故郷を離れ海の見えるコリコという街にやってきます。
そこで、知り合うのがトンボという男の子です。
トンボは大きなまん丸メガネがトレードマーク。ボーダーのシャツに自転車にいつも乗ってアクティブに飛び回る、やんちゃでお調子者。
空への大きな憧れと夢をもつ、男のロマンを追う面もあります。
とても人懐っこく、好奇心旺盛!前向きで素直な性格にプラスし愛嬌たっぷりで街でも人気者です。
そして自転車を漕ぐ力は尋常でなく、運転技術も素晴らしいです。その技術もプロペラを付けて空を飛びたい一心で身に付けたとすると、かなりの努力家かもしれません。
トンボの年齢は?
原作ではキキより一つ年上と書かれてます。キキは13歳で独り立ちをするので、おそらく13歳でしょう。
そうなると、キキよりひとつ年上となると、トンボは14歳ですね。
14歳って大人への階段に足をかけたくなるお年頃です。
ちょっと背伸びをしているトンボをみると、うなずけますね。
本名はコポリ
アニメーション映画では、「コポリ」という本名があります。
キキが居候させてもらっているパン屋の女将オソノさんから、キキはコポリという人への配達を頼まれ、
届けた先でトンボに出会って驚くシーンがあり、そこでトンボが「コポリ」という名前という事がわかります。
キキはトンボの本名を知って驚いていたけど、私たちも本名があったんだって驚きましたよね。
ただ、フルネームなのかどうかそこは不明です。
それにしてもオソノさん、キキとトンボを仲直りさせるために粋な計らいでしたね。
トンボの声優
トンボを演じてる声優さんは山口勝平氏。
福岡県出身で、アニメ・洋画・ナレーションなど、様々な活躍をなさっています。
1988年から声優のお仕事をされてる大ベテランです。
2004年5月に芸能プロダクション悟空を設立し、社長を務めていらっしゃいます。
今年、2019年は第13回声優アワードで富山敬賞を受賞されました!
とっても元気でムードメーカー的な役が多く、
ご本人も面白くてちょっぴり子供っぽい可愛らしい感じで親近感が沸きます。
声優の他、俳優や落語等でも活躍されてます。
主な代表作:らんま1/2(早乙女乱馬)・魔女の宅急便(トンボ)・名探偵コナン(工藤新一/黒羽快斗)・犬夜叉(犬夜叉)等。
トンボは飛行機や飛行船に夢中
トンボは飛行クラブに所属していて、空を飛ぶ事に大変大きな憧れを抱いています。
キキが空を飛んでいるのを見て、興味しんしんに目を輝かせていたのは印象的でした。
自転車にプロペラを付けたり、人力飛行機を作るなどして一生懸命に空を飛ぼうとしている姿は微笑ましく、応援したくなります。
暴風に飛ばされて、不時着していた飛行船にしがみついていた時も、空が大好きなトンボにとっては大冒険だったのでしょう。
キキに助けられますが、恐怖を感じた表情は見せず、堂々とした姿は空好きならではだったのかもしれません。
トンボの名シーンと名台詞
トンボのセリフと言えば、キキを呼ぶときの「魔女子さ~ん!」ですね。
この、まじょ子さ~ん(まぁ~じょ子さん)のセリフは頭に残るくらい、劇中で何度も聞きます。
一生懸命キキを呼んでも煙たがれるけど、粘り強くキキに声をかけるところは、とても一途で純粋な心の持ち主だと思います。
「才能を生かした仕事だろ。素敵だよ」
キキは突然魔法力を失って、飛ぶことが出来なくなり仕事に対して落ち込み、自信を無くしてしまいます。
そんなキキにトンボは暖かい言葉を投げかけるのです。好きな女の子が元気になって欲しいという思いが伝わります。
トンボはチャラチャラした軽いイメージに見えますが、本当はとっても優しく思いやりのある男の子なのですね。
トンボは理想の男性像
とても明るくオープンな性格、優しくて愛嬌があり誰からも好かれる。
おまけに好きな事には一生懸命で情熱的。
実はトンボって、理想的な男性なのかもしれませんね。
公開当時はモテる男の子設定だったそうで、なるほどと思わず頷いてしまいます。
キキにとっては、自分が成長する過程でとても重要な人物となるので、この物語のエースといっても過言ではありませんね。