キングダムの作中には欠かせないキャラクターの1人。それが壁「へき」です。
作中の序盤から登場し、現在の連載まで頻繁に登場する主要キャラクターとして活躍しています。
左丞相の昌文君の副官として、信の前に初登場してから、秦国の将軍にまで現在は上り詰め、ここぞという時は活躍を見せる武将です。
周りからは凡将や才能がないと、評価は周り高くない壁ですが、家の出が良家ということも手伝ってか順調に出世をしています。
時折見せるとんでもない失敗や情けない表情など、人間味あふれる所も壁の魅力の1つです。
信も壁のことを「壁のあんちゃん」と言って、兄のように慕っていることから、人間としての魅力は十分にあるのでしょうね。
壁(へき)の基本情報
壁(へき)について、簡単に紹介しておきます。
所属国:秦
所属軍:昌文君直下部隊→壁隊→壁軍
地位:昌文君の副官 将軍 使用武器:剣(けん)→矛(ほこ)
初登場:2巻
壁の初登場は始まってすぐの2巻。政が成蟜の反乱により、山中を逃げ回ってるなか昌文君の副官として、山の民に助けを求める過程で登場します。
最初はど脇役かと思ってましが、成蟜の反乱を鎮める際に信と一緒に活躍します。
信の初の戦となった蛇甘(だかん)平原では、すでに千人将として、信の前に現れ、檄を飛ばすシーンも描かれています。
その後は3千人将、将軍と、失敗もありながら、いじられながらも将軍という地位まで上り詰めています。
壁(へき)の史実での情報・実在したかどうか
壁は実際に史実での存在は確認できません。
主である昌文君は史実でも存在する武官として有名ですが、壁はキングダムのオリジナルキャラクターです
信や他の将軍を彩るために作られたフィクションのキャラクターです。
壁(へき)の来歴と活躍
壁の来歴と活躍について振り返っていきます。
壁は2巻から登場し、ほとんどの巻に登場する程の主要キャラクターです。
壁の初登場は2巻「山の民編」
壁の初登場は2巻とだいぶ早いです。
昌文君の副官として登場しますが、この時はその辺にいるお兄ちゃんの様な感じしか受けませんね。
この壁が将軍まで出世していく姿を想像できた人は少なかったのではないでしょうか?
ただ、政や昌文君への忠誠心はとても感じることができ誠実な姿が描かれています。
壁(へき)が早くも千人将に昇格「蛇甘平原(だかんへいげん)編」
武将としての姿を鮮明に見せたのは、信の初戦場でもある蛇甘平原の戦です。
このとき信の隊の縛虎申(ばっこしん)という千人将に圧倒されていた信などの歩兵達を守る言動をみせています。
士気が下がってしまった歩兵達に対して、檄を飛ばして士気をあげるシーンも描かれており、壁のカッコいい姿を見ることができるシーンです。
壁(へき)が王翦に翻弄され、ピンチに陥った「山陽攻略(さんよう)編」
3千人将になった壁が王翦に翻弄されるのも有名な場面です。
壁が地形の戦略に詳しかった為、王翦に急遽5千人将に任命され、魏国の将軍であり、中華十弓である姜燕を打つように命じられます。
結局王翦の作戦で囮に使われ、姜燕にあと一歩のところで弓で射抜かれるところまで追い込まれました。
王翦に騙されたとは言え、壁の基本的なスキルが高いからこそ、王翦の作戦に選ばれたと思いますけどね。
壁(へき)が将軍のして初めて軍を率いた 屯留反乱編」
武官の頂きでもある、将軍の地位まで壁は出世します。
なんで将軍まで出世できたのか、作中では描かれていない功績がたぶんあったのでしょうね。
従妹の武将にも「お金で地位を買った」といじられるシーンもありますが、壁の将軍の姿はカッコいいです。
3万という大軍を率いて、呂不韋が仕掛けた反乱軍と戦いますが、きちんと敵の将軍を打ち取っており、仕事を完遂している姿が描かれています。
普通の将軍と比較すると壁の方が強いと思います。壁の周りの将軍が怪物級なだけでしょう。
壁(へき)が将軍として、大武功を上げた「鄴攻め(ぎょう)編」
このシーンは壁の中でも最大の武功と言えます。相手は犬戎族の王のロゾですから、大将軍級の武功です。
趙軍と秦軍の兵糧攻めの戦いでもあり、この前に壁は自軍の兵糧庫を趙の将軍 舜水樹(しゅんすいじゅ)に焼かれており、周りから散々文句を言われて、名誉挽回の一撃でした。
まぁ楊端和(ようたんわ)の部下でもあるフィゴ王のサポートもだいぶ大きかったですけどね。
壁(へき)の名シーン
壁の名シーンといえば、失敗した時や敵にやられた時に見せる、面白い表情でしょう。
壁(へき)が自分の兵糧庫を焼かれた時のリアクションが最高」
壁の名(迷)シーンとして有名なのが、趙国の将軍の舜水樹(しゅんすいじゅ)に自軍の兵糧庫を焼かれてしまった時に見せる一連の表情です。
兵糧合戦の戦で、兵糧はとても大事なものですから、壁のリアクションも分からなくもないですが、すごい表情をしていますね。
これで半分以上の兵糧を失ってしまいました。
火事が鎮火して、被害の大きさが分かった後の壁の表情も最高です。
石のように固まってしまい、この世の終わりのような顔をしていますね。
壁には申し訳ないですが、この表情で何回も笑わせてもらいました。
挙句、落ち込んでいる所を、文句を言われ、楊端和に「将軍なら下を向くな」と説教までされて、踏んだり蹴ったりな壁です。
壁(へき)が犬戎族の王のロゾからくらった強烈な一撃
壁は最終的には犬戎族の王のロゾを討ち取ることに成功しますが、討ち取る前にくらった一撃後の表情は最高に面白いです。
かなり強烈な一撃だったことは間違いないですが、白目をむいて、痙攣して、鼻血を出して、おまけに泡まで吹いてしまっています。
この状態からよく、立ち上がって犬戎族の王のロゾを討ち取れたなと思いますが、壁の強い責任感がそれを可能にしたのでしょうね。
案の定犬戎族の王のロゾを討った後は見事に気絶してるシーンも描かれています。
壁(へき)は世渡り上手なエリートでも憎めないキャラクター
壁は決して抜きんでた武力や知力を持っている武将ではありません。
その代わりにきちんと武術の稽古をしたり、基本的な戦略について勉強したりと、努力する才能を持っています。
家の出はエリートで、出世するには有利だったかもしれませんが、その誠実な人柄は多くの人に愛されています。事実、信や昌文君、政からの信頼も厚いです。
ここぞという時はカッコよ振る舞い、時折情けない姿もさらす、そんな壁は人間味にあふれた魅力あるキャラクターです。
今後の壁の将軍としての活躍もとても楽しみですし、また面白い姿をさらけ出してくれるかもしれません。