進撃の巨人で憲兵団に所属するヒッチ・ドリス。個性的な面々に溢れる104期生たちの中で、その可愛いルックスとは裏腹に毒舌な口調と仲間想いな一面を魅せてくれた彼女。彼女は一体どうやって憲兵団に入団したのか?調査兵団が巨人と戦っている最中に彼女は裏で何をしていたのか?初期から登場するキャラクターで知っている人も少なくないと思いますが、改めて彼女について解説していこうと思います。
ヒッチ・ドリスの基本情報
名前 | ヒッチ・ドリス |
性別 | 女性 |
所属 | 憲兵団 |
年齢/誕生日 | 不明・5月10日 |
身長/体重 | 168cm 53kg |
声優 | 渡辺明乃 |
初登場 | 原作版31話 アニメ版第1期23話 |
ヒッチ・ドリスの特徴
ヒッチは進撃の巨人の登場キャラクターの中でも際立って華やかなルックスとそれを覆すようなズボラさな女性で、ウェーブがかかったパーマのような髪型にスラっとした高い身長が特徴です。
憲兵団の同期であるマルロからも「お前のようなバカ女が〜」などと言われ挙句には枕営業をしていると疑われる始末です。また憲兵団を志望した理由も「内地での気楽な暮らしに憧れたため」などと言っており、腐敗した組織改変を考えるマルロや他の憲兵とは違い、上官たちのように堕落した理由で憲兵団へ入団しています。
また堕落した理由で入団したヒッチですが、憲兵団の想像を絶する実態に流石の彼女もドン引きしているようです。
ヒッチ・ドリスの性格
普段は怠惰な生活を送りマルロの発言に茶々を入れたり、同室のアニ・レオンハートに対しても常に皮肉めいた言葉を投げるなどあまり良い性格のイメージがないヒッチですが、行方不明になったアニを心配して慌てるとこや、アニの正体が女型の巨人だと知らされ、結晶になり地下に幽閉されている時は愚痴を吐くためとはいえ毎日地下へ足を運ぶなど仲間想いな一面もあります。建前が毒舌で怠惰なヒッチですが本音は優しい女性のようです。
また、アルミンがアニの結晶に触れようとした時には「お客さん、その子はお触り厳禁なんですけど」などと冗談めいた発言をしてアルミンをからかったりと陽気なところも見せています。
ヒッチ・ドリスの戦闘能力
憲兵団で活動するヒッチですが、長い期間登場しているキャラクターにしては珍しく目立った戦闘描写は描かれていません。もともと憲兵団に所属しているので巨人との戦闘は少ないのも相まってどれだけ立体起動装置を使いこなせるのかなども一切不明です。また枕営業で憲兵団に入ったと思われていたヒッチですが、本当はギリギリ上位10番目だっただけで憲兵団に入団できる実力は有しているので立体起動などの操作も慣れたものでしょう。
また有事の際には倒壊した家屋に挟まれた市民の救助に率先して参加するなど巨人との戦闘以外では兵士としての務めを立派に果たしているようです。マルロがジャンに殺されそうになった時も自分の身を気にせず反撃に出て一撃を与えるなどある程度の戦いの素養は身についているようです。
ヒッチ・ドリスとアニ・レオンハートの関係
登場当初からヒッチとアニは一緒にいるシーンが多く描かれています。2人はどのような関係だったのでしょうか。同じ104期生同士でも別の訓練兵団出身の2人は憲兵団に入団して同じ部屋のルームメイトになります。だからといって特別仲が良いわけでもなくヒッチは寝坊するアニを置いて行ったり皮肉を言ったりと相変わらずの対応です。
しかしアニが行方不明になった時には誰よりもアニの身を案じたり、地下に幽閉されていることが分かったら毎日アニの元へ足を運んだりと言葉とは裏腹にアニのことを心配しているようです。また結晶化が解けたアニを逃して街で一緒に食事を取ろうとするシーンや、アニからの手紙に涙を流すなど、アニに対しては特別な想いがあったようにも見えます。
ヒッチ・ドリスの声優
ヒッチ・ドリスの声優を演じたのは渡辺明乃さんです。1982年11月18日生まれの千葉県出身、大沢事務所所属。主な代表作は「ToLOVEる」結城リト、「僕のヒーローアカデミア」ミッドナイト、「映画ドラえもん のび太の月面探索記」ノビットなどアニメに詳しくない人でも聞いたことはある作品の数々で声優を演じられています。
また意外なエピソードとしては渡辺さんの一人称は「ボク」のボクっ娘といわれています。ロボット好きでも有名で「コードギアス 反逆のルルーシュ」にも声優で出演しており、ゲームの「スーパーロボット大戦」に「コードギアス」の出演が決まった際は大喜びをしたが、演じるキャラクターがロボットには搭乗しないことが判明しひどく落胆したというエピソードもあります。
ヒッチ・ドリスの名台詞・名シーン
ヒッチ・ドリスの名台詞・名シーンを紹介します。
「あいつの荷物がまだ部屋にあって・・・邪魔なの」
マルロとともに調査兵団を捜索するヒッチ、ストへス区で女型の巨人が暴れた際にアニが行方不明になっていることを心配しているときに出た台詞です。口では毒を吐いているヒッチですが、その後ろ姿からはアニのことを本当に心配している様子が伺えます。
ヒッチ・ドリスは素直になりたいけどなれない乙女心を体現した存在
ヒッチ・ドリスの行方不明だったアニが幽閉されているとはいえ無事だと分かった時や、市民の救助活動などを必死に取り組む姿を鑑みると、今までの軽薄な態度や憎たらしい言葉も全ては素直になりたい本心を隠すための盾のようなものだったのだと思います。
仕事に対しては不真面目な態度が目立ったヒッチですが、その心の中では様々なことを考えていたのでしょう。