GB(グローリー=ベル)の生き残りであるユウゴは、脱走時のリーダー核であったが、自分の判断により仲間を全滅させてしまったと自分を追い込み続け、シェルターで一人暮らしていました。すべてを失い、一人殻に籠ってしまったユウゴについてご紹介していきます。
ユウゴの基本情報
名前 | ユウゴ |
性別 | 男性 |
所属 | GB(グローリー=ベル) |
認識番号 | ETR3M8 |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 不明 |
初登場 | 第52話 B06-32②(単行本6巻) |
ユウゴの性格
エマたちの立ち向かっている負けない姿勢が、昔の自分たちのようで重ねてしまったユウゴは目障りだと考え殺害を試みます。エマたちと出会った頃は他人のままでいたいからと冷たく接します。それは自分たちの家族をユウゴ自身が先導していたが故に全員殺させてしまったという責任感の強さからでした。
エマたちと関わっていくうちに、少しづつ昔の自分を取り戻していきます。本当は、明るく前向きで仲間のために一生懸命頑張る性格の持ち主でした。時より見せるやんちゃな姿もユウゴの持ち味です。
ユウゴの能力
何年も一人でシェルター生活をしてきたにも関わらず、鍛えられた肉体と高度な銃術を持つユウゴは野生の鬼を朝飯前レベルに難なく倒していきます。また、ノウス戦でヴィンセント達が手こずっていると、弾丸1発であっさり仕留めてしまいました。エマたちが失敗してしまった仮面を割る点でも、ユウゴは1発で破壊します。応戦したレウウィス戦でもその能力を存分に発揮させて勝利へと導きました。
ユウゴが過ごしたGB(グローリー₌ベル)農園
ユウゴたちが過ごしたGB(グローリー=ベル)農園は、エマたちと同様に高級農園の一つとされていました。認識番号が彫られているのは、各農園ごとに異なりますが、グローリー=ベルはお腹に記載されていました。ユウゴはグローリー=ベルから脱獄したメンバーたちと、13年前にミネルヴァのペンを入手してこのシェルターに辿り着くことになります。そして、共にゴールディポンドへ向かうのでした。
ユウゴが隠していた本当の心
ユウゴは自分の大切な仲間を自分の判断ミスによって殺してしまったんだと罪悪感を抱えながら一人で生きてきました。シェルターの一室に「HELP」と沢山書き込むなど、本当は助けてほしかったのです。あの日、一人だけ生き延びてしまい、生きることに疲れたユウゴはシェルターで自殺を試みますが、そのタイミングでエマたちと出会います。仲間を守るために全力で生きているエマたちを見ると、過去の自分のようで吐き気さえ覚えました。
ゴールディポンドに向かう途中で、エマかレイのどちらかを殺害してシェルターに戻るつもりでしたが、エマに「仲間の想いを継ぐことはできる」と言われ、その言葉によってユウゴは心を入れ替えたのでした。
さらに、ユウゴ自身が蒔いた種により、エマが連れ去られてしまいますがもはや殺すことは考えておらず、、レイと共に応戦するのでした。一度は諦めた目標でしたが、もう一度奮起して死んでいった仲間の想いと共にエマたちと走り出すのでした。
親友ルーカスとユウゴの関係
優しく落ち着いたお兄さんタイプのルーカスと明るくやんちゃな性格のユウゴは、同じグローリー=ベル出身でした。二人は農園時代からの親友関係にあり、13年前共に脱獄してきました。
しかし、以前のレウウィス戦にてその仲間たちは死滅してしまいます。当時一人だけ脱出したユウゴは、ルーカスも死んでしまったと思い込んでいました。しかし、エマの救出にあたり再度ゴールディポンドに辿り着くと生き延びたルーカスと再会を果たします。二人のコンビネーションの強さ・能力の高さは、誰よりも秀でていたことでしょう。
激戦の末、死亡したユウゴ
エマたちが七つの壁について探し、シェルターに戻ってきた瞬間、ピーター・ラートリー家の手下のアンドリューによってシェルターが襲撃されてしまいます。
ユウゴはエマ達を守るため最期の覚悟を持って戦いに挑みます。何とか接戦へ持ち込むとアンドリューを追い込むことに成功します。しかし、ユウゴたちも酷く消耗していました。ついにルーカスが動けなくなると、ユウゴたちは最後の切り札としてアンドリューを道ずれに自爆を選択します。
ユウゴの名言・名シーン
意地悪で本当は仲間のことが大好きなユウゴのかっこよすぎるシーンをご紹介します。命をかけてきたからこそ、生まれたセリフには彼の熱い想いが込められていました。
「俺の名はユウゴ。ユウゴだ」
エマたちに何度名前を聞かれても決して答えることはありませんでした。しかし、ゴールディポンドでのレウウィス戦にて、エマにこの戦いが終わったら名前を教えると約束します。瀕死状態のエマを背負って、息も絶え絶えでシェルターに戻ってきましたが、エマは意識を失っていました。4週間後に無事目を覚まし、その時の約束を果たすのでした。
「お前らならお前達なら、世界を変えられる」
ピーター・ラートリー家の手下、アンドリューを倒すために全力で戦いましたが、あと一歩のところで息絶えてしまいます。そして、自分の選択肢が間違っていたのではないかと責めるエマに夢として目の前に現れました。これがユウゴからエマに対する最期のメッセージでした。
ユウゴが与えた最後の希望
エマたちがシェルターにやってきた頃は、二度と大切なものを失いたくないからと他人でいることを選択し冷たい態度で接していました。次第に心を開き一緒に生きていく選択をしますが、ユウゴはこの世を去ってしまいます。それでも、エマたちに希望を託して去っていったユウゴの姿は、一生忘れることなくエマたちの新しい未来を後押ししてくれることでしょう。