『ハイキュー!!』にて登場する月島蛍は主人公である日向翔陽や影山飛雄と同じ烏野高校1年生での男子バレーボール部に所属しています。数々の名シーンや名セリフを生み出す第2の主要キャラクターのひとりです。
ハイキューにて登場するキャラクター達はそれぞれ存在感が大きく個性も豊かですがそんな中でもひときわ目立った活躍を見せている月島ですが、一体どんな人物なのでしょうか。人気キャラクターで月島の魅力をご存じの方も多くいらっしゃると思いますが改めてご紹介していこうと思います！
月島蛍の基本情報
| 名前 | 月島蛍（つきしまけい） |
| 性別 | 男 |
| 所属/役職 | 烏野高校 |
| ポジション | ミドルブロッカー（MB） |
| 年齢/誕生日 | 15ー＞22／9月27日 |
| 身長/体重 | 188.3㎝－＞190.1㎝／68.4㎏（高校1年当時） |
| 背番号 | 11ー＞3 |
| 初登場 | 第1巻5話（原作）／第1期3話（アニメ） |
| 声優 | 内山昂輝／村中知（幼少期） |
月島蛍の特徴
ルックスは美青年そのものだと言えるでしょう。髪色は明るいベージュで短髪な猫っ毛で、目は色素が薄く無気力で目力はありませんがそれでも目が大きいのが分かります。
身長はチーム1の身長の持ち主で手足も長いことからMBというポジションにもってこいの選手です。しかし他のチームのMBに比べると体の線が細く、いつも口喧嘩している影山にはブロックすると折れそうだと嫌味を言われていました。
また烏野で唯一眼鏡を着用している月島は兄である月島明光にスポーツグラスをプレゼントしてもらってからはバレーをするときはそっちを着用しています。
月島蛍の性格
月島を表す言葉は「無気力」と「捻くれ者」を連想される方が多いと思います。その言葉の通り熱い性格の日向や影山に苛立ちを覚えたり、何にでも全力真っ直ぐ突き進んでいる日向を「イライラすんだよ 無駄に熱い奴って」と嫌悪的な言葉を放ったりしています。
しかし自分で気づけていないだけで実は熱い心を持っていたり負けず嫌いだったり、日向や影山に影響されたのもあると思いますが元からそういった熱くなれる心を持っていたのでしょう。月島は烏野高校排球部と出会ったことで多くの物事に触れたり、兄との蟠りの解消や先輩からの愛を大いに受けて段々と成長していったように思えます。
相手を挑発したり相手を腹立たせる天才ともいえる月島の嫌味攻撃はハイキューファンの中では大変人気があり、彼から放たれる嫌味が逆に好きだと言うファンも少なくありません。
また普段の私生活においては成績優秀で普通科の進学クラスで勉強にに励んでいるようです。同じ学年である日向と影山はバレーはできますが勉強は苦手なようで、テストの成績次第で東京合宿がいけなくなると判明した時には日向と影山の家庭教師をいやいや引き受けたようです。
普段は嫌味を言ったりひねくれた性格の月島ではありますが、成績優秀で知識が豊富ですししっかりしていることから日向や影山の保護者のような立ち位置になることもあります。
宮城県1年生選抜強化合宿に月島は招集がかかりますが招集のかかっていない日向が合宿に乗り込んできた際には珍しく声を荒げ怒ったり、全国大会の試合前日に落ち着かないから走ってくると方向音痴な日向と影山が行こうとした時には2年生の縁下力に自転車でついて行って無事に連れて帰ってきてくれと頼まれたりしていました。
月島蛍の能力
月島の冷静さと的確な解析力は烏野でも頭一つ出ているように思えます。試合を多くこなすにつれて月島のブロックの質がかなり向上していることが分かります。白鳥沢戦では月島が飛ぶほとんどのブロックはワンタッチしてくることに相手チームのスパイカーや特にセッターはいらだちと焦りを募らせていました。
烏野のライバル校の一つである音駒高校の2年生セッターの弧爪研磨も月島のブロックの技術力や冷静な判断力を見て賢い奴だと表現している描写もあります。音駒の主将でMBの黒尾鉄郎が月島にブロックの指導をしてくれてからは月島にとってのブロックの役割の考えた方が大きくいい方向に変化したように思えます。
黒尾に教えてもらった最後に笑うブロックを取得した月島は、何度もブロックで相手スパイカーのボールを触り続けました。そしてあの強豪白鳥沢の絶対的エースである牛島若利の強烈スパイクにドシャットをかまし、メンバーやコーチ、観客席を驚かせました。
その優れた判断力と冷静さはブロックはもちろん、センターからの早い攻撃でも活躍していました。天才セッターである影山からのトスは少し右側に上がればなクロス、少し左側に上がればターンに打てと言わんばかりの的確さでしたが、月島は自分の判断で打つほうがやりやすいと影山に注文します。
そして何度かフェイントをかまし相手チームの守備が少し前のめりになったタイミングで強打を打ち込み得点していました。空中の一瞬で相手コートの状況を把握し打ち分ける月島はスパイクの技術力も確かなものだと言えるでしょう。
月島蛍と日向翔陽
身長差はかなりありますが月島はずっと自分は日向には敵わないとか、100点満点中80点以上は取らないような性格でした。しかし東京合宿を機に大きく成長したように思えます。
普段の2人はいがみ合う仲が悪いイメージがありますが、実際は仲が悪いようで中は悪くないと思います。本気を出さない月島にチームメイトであり幼馴染である山口忠は何か言ってあげないとと思い日向に相談します。
しかし日向は俺だったら何も言わないと山口に告げますが、後に同学年のマネージャーである谷地仁花に月島はバレーが上手いほうがカッコいいと分かっている奴だと語っていました。この日向の言葉から、友達ではないが友達という関係よりも何か深い信頼や絆を感じた場面ですね。
月島蛍の現在
月島は現在22歳になり大学4年生です。卒業後は宮城県仙台市博物館に就職が決まっているようです。髪は相変わらずのベージュで猫っ毛ですが高校1年の時より伸びていました。
眼鏡も月島の美青年ルックスに似合うおしゃれな眼鏡に変わっていますね。再登場した際にはカルーアミルクが好きだと山口に暴露されており、月島はそのことに対し「僕はカルーアミルク（あまいお酒）しか飲まない カルーアミルクをバカにする人間とも飲まない」と言い放っており、久しぶりに再会した谷地に心の中で『月島くんが今日も月島くんだ…！』と言われていました。
現在でも山口とは一緒にお酒を飲んだり交流は続いてるよう。日向とはショッキングピンクのTシャツをお土産でもらったりなど仲が良いようですし、わざわざ日向と影山の中学ぶりの公式試合を会場に足を運んでまで見に来ているほどですので、烏野一年の中は相変わらずのようですね。
月島蛍の声優
月島蛍の声を担当されているのは「僕のヒーローアカデミア」の死柄木弔や「Free!」の桐嶋郁弥、「ユーリ!!! on ICE」のユーリ・プリセツキーなどの声も担当されています。最近では社会現象となった「鬼滅の刃」の累の声も担当されていました。
また2011年には声優アワードで新人男優賞、2015年には東京アニメアワード2015でアニメオブザイヤー声優招も受賞されていて確かな実力と人気を持ち合わせている日本を代表する声優さんです。
月島蛍の名シーン・名セリフ
ここからは月島蛍の名シーンや名セリフなど一部ではありますがご紹介していきます！
止めなくてもいいんですか
こちらは東京合宿に行った際、月島が大きな一歩を踏み出したことが分かるシーンです。2度目の東京での強化合宿で精神面で大きな成長があった月島は80点以上は目指さなかった以前の月島ではなくっていました。
梟谷グループで一番強い梟谷学園高校バレーボール部は全国大会の常連で、中でも主将であり全国五大エースの一人でもある木兎光太郎のスパイクはブロックは触るだけでもいいと指示がありましたが、その指示に対して月島は「止めなくてもいいんですか」と以前であればありえない言葉が月島から放たれたのでした。
月島がバレーにハマった瞬間
東京合宿の時にたかが部活だし優勝するのは厳しいのになぜ頑張れるのかと純粋な疑問を梟谷の木兎と音駒の黒尾に問いかけた月島に「へたくそだからじゃない？」と木兎は一刀両断しました。そして木兎はバレーにハマる”その瞬間”があるのとないのでは大きく違ってくると語っています。
そして木兎は人それぞれだけど自分はストレートを決めれるようになった瞬間がバレーにハマった瞬間だと教えてくれました。そして迎えた代表決定戦決勝、相手は全国三大エースの一人であり絶対的エースである牛島若利率いる王者白鳥沢学園高校でした。
沢山のラリーを繰り広げ点と取って取られている最中、月島はとにかくブロックでスパイクを手に当て続けていました。それはスパイカーよりもそのスパイカーがブロックに捕まらないようにボールを振り分けているセッターにとってかなりのストレスとなっていました。
そして迎えた第2セットの烏野セットポイント、1セット目2セット目と多くのワンタッチを続けていた月島がとうとう覚醒します。うちのスパイカーに道を空けろと相手チームのセッターである白布賢二朗が十分に助走が確保できていない牛島に少し低めで短めの焦ったトスを上げてしまいます。
「ほんの僅かいらだちと焦りを含んだ綻びを まってたよ」とクロスを締めていた手を牛島がスパイクを打つほんの一瞬手前で空けていたストレート側を締めてドシャットでボールを相手コートに叩きつけました。
たかがブロック一本、たかが25点中の1点、たかが部活とおもっていた月島に”その瞬間”が訪れた瞬間でした。しかもそのたかが1点が烏野にとっては1セット目先取されていたので反撃の狼煙となる一本となったのです。この白鳥沢戦は烏養コーチは「誰が何と言おうと今日はお前がMVPだっ!!」と褒め称えていました。
菅原に声真似され可愛がられる月島
こちらのシーンは全国大会の初戦1セット目終了後、暖まったな！？とメンバー達に問いかけた烏養コーチに「はい」と答えた影山の後ろで繰り広げられていた月島と3年生の先輩である菅原孝志のやり取りです。影山は体力もありますし大丈夫ですが月島は少し疲れ始めていたのを菅原は見逃してはくれませんでした。
「暖まったどころじゃないよ 疲れたヨ」と声マネしながらドリンクを差し出す菅原に対し先輩であろうがすかさず「菅原さん声マネやめて下さい」と突っ込みを入れていました。このシーンはハイキューファンの中でも月島のツッコみと菅さんのボケが面白くて好きだと人気のシーンのようです。
“その瞬間”を迎え大きく成長した月島蛍
ハイキュー!!のなかでも特に大きな成長がみられた月島。精神面でも技術面でも本当に強くなりました。月島たちが3年生になった時には全国大会に出場し準決勝まで勝ち進んだようで、惜しくも負けてしまいましたが全国3位という好成績を残しました。
月島がブロックの要になったことが烏野の多くの勝利の理由の一つになっていたと思います。月島の冷静さと分析力、そして内に秘めている熱い心は多くのハイキューファンを今でも熱狂させています。
ここまで月島蛍の魅力についてほんの一部ではありますが紹介してきましたがいかがだったでしょうか。この記事を読んでもっと月島のことが好きになったりもっと月島のことが知りたいと思ってくださった方は是非もう一度単行本やアニメで月島に視点を置いてハイキュー!!を見直してみてはいかがでしょうか。
