人気漫画「BLEACH」を語る上で、主人公の黒崎一護を知らない読者はいないでしょう。ある日突然、霊が見えるだけの普通の高校生だった彼が死神代行にならければこの物語は始まりません。今回は改めて、主人公黒崎一護について解説します!
黒崎一護の基本情報
名前 | 黒崎一護 |
性別 | 男 |
所属 | 空第一高等学校、死神代行 |
階級 | 1年生→3年生 |
使用する斬魄刀 | 斬月 |
卍解 | 天鎖斬月 |
誕生日 | 7月15日 |
身長/体重 | 174㎝→181㎝/61㎏→66㎏ |
声優 | 森田成一 |
初登場 | 1巻 |
黒崎一護の特徴
黒崎一護は空座第一高校に通う青年で、死神代行も務めています。オレンジ色の短髪に茶色の瞳が特徴で、異常なまでに優れた霊感を持っていました。突き抜けた性格のキャラクターが多いBLEACHの中ではツッコミを担当することが多いが、本人がボケることもあります。髪の色と常に眉間にしわを寄せているため、学校では不良扱いをされやすく、不良だと思われないために真面目に勉強をしており成績は良いです。幼少期から空手を習っており、生身での戦闘力も高いようです。
幼い頃は泣き虫でしたが、9歳の頃に虚「グランドフィッシャー」に襲われたところを母である真咲が庇い、結果的に母親が死んでしまいました。それ以来、一護は自分のせいで母親を死なせてしまったと思い家族を守ろうと決心しています。
15歳で朽木ルキアに出合い、死神の力を譲渡され死神代行として活動を始、虚や破面、滅却師と激闘を繰り広げていくことになります。
黒崎一護の性格
髪の色やぶっきらぼうな態度、言葉使いから誤解されやすいが、その本質は正義感が強く心優しい好青年です。また義理堅く、見返りも求めず卑怯な事もほぼしないです。社交性もあり誰とでも友好的に接しますが、人の名前と顔はうろ覚えであることが多く、少し口が悪いのが玉にきずとなっています。猪突猛進型で要領はあまり良くなく、周囲からは脳筋扱いされることもあります。
黒崎一護の血筋
作中にて一護の特殊な血筋が明かされています。
父親であるス黒崎一心は元護廷十三隊十番隊の隊長を務めていた死神でした。また、既に故人である黒崎真咲は純血統滅却師です。一心と真咲は改造虚「ホワイト」と戦闘していた一心を真咲が助太刀する形で出会いました。この戦闘が原因で真咲は虚化を発症し、一心は真咲を助けるために人間として生活することになります。この時の真咲の中にあった虚の力が一護に受け継がれました。そのため、一護は死神と滅却師のハーフであり、虚の力を持っている特殊な出生であり、高い霊感・霊圧・死神の力を持っているのはこの特殊な血筋のためです。
黒崎一護の斬魄刀
始解「斬月」 解号「なし」
斬月はルキアから譲渡された死神の力から発生した巨大な包丁のような刀です。尸魂界における唯一の常時開放型の斬魄刀で、鞘も鍔もなく柄の先についている布が巻かれている。巨大な刀身は攻撃にも防御にも使用可能です。また霊圧を込めれば込めるほど頑丈にすることが可能な反面、気を抜くと本来の堅さを発揮できないという弱点があります。
技「月牙天衝」
斬月は「持ち主の霊力を喰らい、斬撃そのものを巨大化して飛ばす」能力を持ちます。始解状態での斬撃は白色となっています。遠隔攻撃を可能にしているこの能力から、斬月は鬼道系の斬魄刀に分類されると思われます。
黒崎一護の卍解
解放すると刀の形状は日本刀に近くなり、死覇装も変化します。一護曰く、死覇装の変化も卍解の一部であり、死覇装の大きさが一護が現在出せる霊圧の最大値を表します。能力の変化は特にありませんが、基本性能が向上しており高速戦闘を可能です。さらに燃費が良い卍解でもあり、非戦闘時は極めて消耗が少ないことも特徴です。この状態でも月牙天衝を放つことが可能で、斬撃は黒い閃光に変化します。
斬月は幾度となく破壊されては治されおり、物語の最期まで一護と共に戦い抜きました。
黒崎一護の虚化
一護は朽木白哉との戦いで虚の力を完全に発現しました。最初は制御不可能で内なる虚による魂の侵食により霊圧が不安定になったり、虚に意識が乗っ取られてしまう事がありました。しかし、仮面の軍勢との修行で内なる虚を屈服さることに成功し、以降は己の意思で自由に発動できるようになっています。
黒崎一護の仮面
一護の仮面は骸骨のようなシンプルな形状をしており、模様は回を追うごとに変化しています。この仮面を付けることで爆発的に戦闘能力を向上させることができます。
黒崎一護の完前虚化
No.4十刃ウルキオラ・シファーとの戦闘に一護は敗北し再起不能となりました。しかし、井上織姫の助けを求める声に応えるように変わり果てた姿で復活しました。外見は、長いオレンジの髪に二本の角が生え仮面を被り、白い肌に胸に孔がある虚に近いものになっています。戦闘能力が飛躍的に上り二段階目の帰刃したウルキオラを圧倒するほどでしたが、一護の意識は残されておらず言葉が通じません。敵味方の区別がつかず危険な状態でしたが、ウルキオラの捨て身の攻撃により元に戻りました。
黒崎一護の最後の月牙天衝
一護と天鎖斬月が完全に融合した姿で、一護曰「俺自身が月牙になる」とのこと。発動すると外見が変化し、黒髪の長髪となります。
技「無月」
「最期の月牙天衝」の状態で放つ最強の技で、本編に登場する技の中でも最大級の破壊力を誇ります。斬月に一護が持つ全ての霊力を喰わせて放たれる巨大な刃で、崩玉を取り込み全てを超越した藍染にさえも大ダメージを与えています。しかし、発動すると使用者は霊圧全てを失う大きなデメリットがあり、つまりは死神の力を失う事になります。その性質のため、斬月はこの技を一護に教えようとはしませんでした。
黒崎一護の完現術
「最期の月牙天衝」により死神の力を失った一護が手に入れた新たな力です。XCUTIONのメンバーと修行を行い、代行証の魂を引き出し武器として操る力を会得しましたが、直後にXCUTIONのリーダー銀城空吾にこの力を奪われました。しかし、直後に護廷十三隊の隊長らの霊力が注がれた刀をルキアが一護に刺したことで、本当の死神の力を取り戻しました。
黒崎一護と真の斬月
千年血戦編で天鎖斬月はまた破壊されました。そこで、全ての斬魄刀の生みの親である二枚屋王悦に協力してもらい、新たな斬月を打ち直してもらう事になります。そこで、今まで斬月の本体だと思われていた「斬月のおっさん」が滅却師の力の化身で、本当の斬月は白一護と呼ばれていた虚の力であった事が発覚します。そうして、一護は従来の大きさの斬月と長さが短くなった斬月の二刀一対の斬魄刀として斬月はパワーアップしました。
黒崎一護の人間関係
朽木ルキア
護廷十三隊十三番隊に所属している女性死神で、一護が死神代行となるきっかけとなった少女です。物語の準主人公という位置づけで、一護と共に作中で大きく成長しました。千年血戦編後は阿散井恋次と結婚し娘が生まれています。一護との交流は変わらずあり、互いの子供を合わせるほどです。
井上織姫
一護の同級生で、「事象の拒絶」を主軸システムとした「盾舜六花」と呼ばれる能力を持っています。一護に好意を抱いており、「5回生まれ変わっても同じ人を好きになる」という台詞を残しました。千年血戦編後は一護と結婚し、息子を授かっています。
一護の同級生で滅却師の青年。一護とは腐れ縁のような関係で、死神を嫌っていながらも一護と共に戦っています。千年血戦編では一度ユーハバッハ側に付くもそれは仲間を守るためであり、彼もまた一護と共に作中で大きく成長したキャラクターの一人です。
黒崎一護の声優
黒崎一護の声を担当されているのは、声優の森田成一さんです。元々は青二プロダクションに所属されていましたが、現在はフリーで活動されているそうです。
黒崎一護の他に、ワンピースのマルコ、ドラゴンボールのウイス、黒子のバスケの灰崎祥吾の声を担当されています。
黒崎一護のその後
千年血戦編から10年後、一護は織姫と結婚しており息子の黒崎一勇を授かっています。
黒崎一護の名シーン・名セリフ
続いて、黒崎一護の名シーン名台詞についてご紹介していきます。
「俺は山ほどの人を守りてえんだ」
一護の人柄と、死神代行を続ける意義がにじみ出る言葉です。彼が義理堅く優しい人物で、正義感にあふれていることがこのセリフからも良くわかります。彼の行動原理は、いつだって困っている誰かを助ける事にあります。
「兄貴が妹に向かって殺してやるなんて…死んでも言うんじゃねェよ!!」
織姫の亡き兄、井上昊が変貌した虚に言い放った言葉です。一護がいかに家族を大切に思い、守ろうとしているかが分かる台詞です。彼の強さの一端には、守るべきものの存在と愛する家族の存在があります。
「ただの死神代行だ」
一護の全てを表している台詞です。特殊な血筋のために巨大な力がある一護ですが、その本質は死神代行として困っている人を助ける正義感の強い普通の青年です。決してその力を過信せず、見せつけるでもなく、誰かのために頑張り戦う彼だからこそ、BLEACHの物語は私たちの心を魅了します。
黒崎一護は誰かのために戦える心優しい死神代行!
一護の活躍に心を躍らせている読者も多いのではないでしょうか?彼の様に優しい男性に憧れる人もいるかもしれません。ごく普通の高校生である黒崎一護が仲間と共に成長していくからこそ、BLEACHの物語は私たちの心をつかんで離さないのだと思います。