海軍は基本的には家族から人々を守る、現実でいうところの警察のような正義の組織として描かれます。
しかしこういった官僚組織のお約束かどうしても権力を振りかざしたり、海賊と手を組んだりと腐敗した海兵というのも出てしまいます。
そんな腐敗した海兵の一人が今回紹介する”モーガン”です。
モーガン海兵でありながら町の人々を苦しめ。最終的にはルフィに倒された人物です。
そんなモーガンがどのようなキャラクターだったのか基本情報や、名シーンを確認しながら読み解いていきましょう。
モーガンの基本情報
名前 | モーガン |
性別 | 男 |
所属 | 元海軍 |
種族/出身地 | 人間/東の海 |
懸賞金 | 不明 |
悪魔の実 | 非能力者 |
戦闘スタイル | 斧手を活かした戦闘術 |
年齢/誕生日 | 44/4月13日 |
身長/体重 | 285cm/不明 |
声優 | 銀河万丈さん |
初登場 | 4話 海軍大佐斧手のモーガン |
その他 | 息子・ヘルメッポ |
モーガンは腐敗した元海兵です。二つ名は”斧手のモーガン”。「偉い奴がやることは全て正しい」を信条に海兵時代は町の人々を苦しめ酷いときには処刑する残忍な男でもあります。
戦闘スタイルは二つ名の通り腕と同化した斧を使った接近戦を得意とします。今でこそ権力におぼれた悪徳海兵ですがかつてはこの斧手を武器に人々を脅かす海賊を取り締まる立派な海兵だったとか。
モーガンの登場シーン
モーガンの初登場はシェルズタウン編。
ルフィに殴られた息子のヘルメッポに報復を頼まれる場面で初登場します。
しかしモーガンにとっては息子の頼みなどどうでもいいようで、ヘルメッポを突き返します。
ところがルフィがモーガンの銅像を壊したことによって態度が急変。ルフィ達を処刑しようと動き出します。
最終的にはルフィとゾロと戦い敗北。これまでの悪政がバラされ海軍を除名された上に投獄される結果に。
この後身柄をガープ中将に明け渡される予定ですが隙をついて脱走。さらに息子のヘルメッポを人質にする元海兵とは思えない凶行に走ります。
ですが彼にもまだ海兵としてのプライドが残っていたのでしょうか。人質にしたヘルメッポの言葉に心を動かされたのか、ヘルメッポを人質から解放します。
一人小舟に残されたモーガン。海軍の象徴であったカモメを見つめる彼は何を思うのか?落ちぶれた自分への自嘲か最後に海兵のプライドを失わなかった息子への嫉妬か。どちらにせよその本心はモーガン自身にしか分からないでしょう。
一度見たら忘れられない!?斧手の実力とは?
モーガンは見ての通り右手と一体化した斧を使って戦います。
若いころはこの斧手を武器に海賊たちを倒していたとか。
しかし現在の強さには疑問が残ります。
それというのもルフィとゾロのコンビに圧倒されそのまま敗北した、というのが大きいです。
確かにこの2人は後の億越えルーキーであり相手が悪かったというのはあります。ですがそれを踏まえても戦闘でルフィはゴムゴムの能力すら使っていません。
したがってモーガンは名有りの海兵の中でも弱いと言ってよいでしょう。
キャップテン・クロとの因縁?モーガン本当は善人だった
モーガンは少ない出番の中でもやたらと地位に固執した発言が多いです。
特に彼の信条でもある「偉い奴がやることは全て正しい」という発言に彼の価値観が表れています。
実際この発言通り、権力を自身が担当する街に横暴な統治をし住人たちを苦しませたことも。
しかしこのモーガンの性格が実はある海賊によって洗脳された結果いうのはご存知でしょうか?
その海賊の名はキャプテン・クロ。シロップ村を乗っ取ろうと計画したあの男です。
新兵時代にクロに敗北したモーガン。このまま殺されるところでしたが、ここでクロは自分が自分の死を偽装するため影武者を立ててそれをモーガンに逮捕させることを思いつきます。
モーガンはクロの部下であるジャンゴに催眠をかけられまんまと影武者を逮捕。不幸なことにこの実績が評価され少佐へ昇進してしまいます。
ここから少しづつ催眠の悪影響で地位に固執するようになり、現在の歪んだ価値観を手に入れます。
本来なら海賊に屈しない立派な海兵だったモーガン。しかしクロに敗北したのをきっかけに腐敗した悪徳海兵となったのです。
声優は銀河万丈さん
モーガンの声優は銀河万丈さん。一度聴いたら忘れられないダンディな声質が魅力のベテラン声優です。
『北斗の拳』のサウザーなどで聞いたことのある人は多いんじゃないでしょうか?
モーガンの名シーン・名言
- 偉い人間がやることは全て正しい
モーガンのセリフの中でも特にインパクトの強いセリフです。
このセリフの中にモーガンの歪んだ価値観の全てが表れており、ルフィに倒されても問題の無い悪党として描かれています。
しかし本来ならば立派な海兵だったことを知る我々読者としてはどこか悲しい気分になってしまいますね。
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- 命乞いはしねえ
- 殺すなら殺せ
新兵時代クロに対してはなったセリフです。
先程のセリフが歪んだ価値観を表しているとしたら、このセリフはモーガンの本来の気高さを表したものでしょう。
ですがこの気高さをクロに利用され歪んでいくのですから、皮肉という他ありません。
扉絵シリーズのコビメッポ奮闘日記の一枚。
人質だったヘルメッポを逃がしたモーガン。
一人佇むその姿にはかつてクロに啖呵を切った気高さが少しだけ戻っているような気がします。
またこの後モーガンがどうなったかは不明です。ですがヘルメッポが「父を捕まえる」ことを目標に掲げているため何時か息子に捕縛される時が来るのかもしれませんね。
モーガンはただの悪党では無かった悲しい海兵
モーガンは初登場時こそ悪人としてルフィに退治されましたが、後々にその過去が明かされ読者からの印象が変わった人物です。
現在もその歪まされた価値観を抱えつつ海軍から逃亡していることでしょう。
再登場はしないでしょうがもしかしたらヘルメッポが捕まえたという顛末は明かされそうなので期待て待つことにしましょう。