西の高校生探偵でお馴染みの服部平次。
人気キャラクター投票では度々上位を獲得している、視聴者から好かれているキャラクターです。
今回は、テレビアニメシリーズを始め、劇場版でも活躍している服部平次について、コナン(新一)との関係、和葉との進展を含めて紹介していきます。
服部平次の基本情報
年齢/誕生日 | 17歳/8月10日 |
職業・所属 | 改方学園高等部2年。剣道部。 |
性格と容姿 |
肌の色は色黒で、野球帽がトレードマーク。大阪弁で喋る、生粋の大阪人。 |
家族構成 | 父:服部平蔵 母:服部静華 |
ライバル |
江戸川コナン(工藤新一) |
好きな人 |
遠山和葉 |
声優 | 堀川りょう 比嘉久美子(幼少期) |
西の高校生探偵・服部平次
大阪、私立改方学園高等部2年に在籍する、高校生探偵です。
剣道部に所属しており、日本刀で襲い掛かってきた犯人をその鞘で打ち倒すというエピソードがあるほど、剣の腕前はかなりのもののようです。
推理力は同い年である工藤新一(江戸川コナン)と「西の高校生探偵」「西の服部、東の工藤」と並び称されています。
大阪在住ですが、準レギュラー扱いになっており、出番は多いですが大阪で事件に遭遇することは少ないようです。
また、和葉の登場以降は彼女と登場することが多いですが、稀に1人で登場することもあるようです。
元々はアニメ化に際して灰原を先に登場させる予定でしたが、テレビアニメ版では当初、放送開始直後であったことや、黒の組織を登場させられる段階ではなかったことから、登場を延期された彼女の代わりに、アニメ制作会社側からの「ライバルキャラが必要」との言葉で作成され、先行登場することになったのが服部平次です。
得意なことと苦手なこと
法医学や民法の知識に詳しいほか、水泳や英語が得意なようです。
特に英語については、『西の名探偵vs英語教師』でジョディの正体を怪しく思い、コナンと一緒に彼女の自宅を訪れた際、ネイティブ並みの英会話を彼女と交わしています。
普通自動車二輪免許を持っており、愛車はkawasakiのKLX250。
作中で度々バイクを利用していますが、無茶な運転をする場面も見られます。
シャーロキアンであるコナンの対して、服部平次はエラリー・クイーンの推理小説を好んでいるようです。新一が来ることを予期して参加したホームズフリークの集いで、うっかりこのことを喋ってしまったことで、周りのシャーロキアンたちから敵意のこもった視線を向けられてしまうこともあったようです。
東京式のアクセントが苦手なようで、OVA『消えたダイヤを追え!コナン・平次vsキッド!』では東京式アクセントで共通語を練習していました。
また、新一と同じく料理は苦手なようです。
性格と容姿
生粋の関西人で、熱血男児。
負けず嫌いな性格で、推理勝負となると冷静さを失ってしまうことが多々あります。また、コナンと同様、カンパニー(CIA)と関係がある事件であることが分かっても興味本位でのめり込むところがあります。
短気で喧嘩っ早く、気に障る言動をした者にすぐ怒鳴ったり絡んだりするため、「探偵としては血の気が多く先走り勝ち」と白馬探から批判されていますが、現場保存よりもまだ生きているかもしれない人命を優先することから、『服部平次と3日間』で犯人から「生存の可能性を否定されるまで、命を優先するのが探偵としての在り方」とその行動を肯定されています。
「小さいことでも根に持ち、仕返しをする」「逮捕された犯人へのアフターフォローやメンタルケアなどは一切せず、逆に厳しい言葉で追い打ちをかける」など、コナンと共通する言動も多いようです。
『二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件』や『鳥取クモ屋敷の怪』では探偵としての活動時には、報酬を受け取らない主義を徹底していることから、受け取った依頼料を返すため、わざわざ東京や鳥取の依頼主のもとを訪れています。
制服は学ランで、シカゴ・ホワイトソックスをもじった「SAX」のロゴマークが入った野球帽を愛用しています。
私服については特にこだわっていないようで、様々な恰好で登場しています。
色黒の肌は、祖父譲りであるということですが、これは当初、服部平次の父である平蔵を色黒にする構成だったのが、トーンを張っているとき外国人に見えたということから、祖父譲りという設定になったようです。
また、新一と対比するという意味合いもあり、当時はまだ色黒のキャラがいなかったことから、出したいという気持ちがあったと作者が語っています。
髪型は、チョンととんがっている髪の毛が特徴的。
コナンや蘭と同様「キャラの特徴」として意識しているようで、髪の毛の角度も重要とされているようです。
家族構成
父は服部平蔵(はっとり へいぞう)。
大阪府警察本部長。
階級は警視監で、国家公務員I種(以前は甲種)をパスしたキャリア組です。
平蔵の旧友で元警視庁捜査一課警視の鮫崎 島治が、「剣道の試合ではとても歯が立たなかった」と評するほど剣道の腕は一流のようです。
慎重で寡黙、かつ冷静沈着な性格で、大阪府警察刑事部長である、幼馴染の遠山銀次郎とは違い、冗談が全く通じません。
強面である反面、妻である静華には頭が上がらないようです。
母は服部静華(はっとり しずか)。
夫である平蔵からは「静(しず)」と呼ばれています。
和服を好む色白の京美人で、普段は冷静で観察力にも優れていますが、たこ焼きプレートを足に落として骨折したりと、やや天然な性格のようです。
服部平次と同様肝が据わっており、殺人事件の犯人が自殺しようとした際、日本刀を扇子で抑え一喝するなど、平蔵を圧倒する活躍を見せることもあります。
息子である服部平次を溺愛しており、心配性でかなりの親バカのようです。
服部平次が上京する度に負傷して帰宅することから、小五郎を「血も涙もない不人情な人間」だと勘違いし、依頼をでっちあげ探偵としての実力を試したり、服部平次が子供の頃から記録ビデオを撮り続けており、中学の修学旅行にこっそりついて行くほどです。
劇場版『から紅の恋歌』で、競技かるたの元クイーンであることが判明しています。
服部平次は、父である平蔵のことを公言することを嫌っており、やむを得ない理由以外では父親の影響力には頼らないようです。
また、大阪では平蔵が黙認していることから、大滝警部から捜査情報を入手したり、大阪府警の刑事やパトカーを私用で使うなど、好き勝手にやっているようです。
西の高校生探偵と東の高校生探偵
高校生探偵として世間で比較されている新一と対決するため、毛利探偵事務所に乗り込んだのが初登場です。
その際起こった殺人事件のトリックを推理し披露しますが、犯人の仕掛けた罠によって、間違った人物を犯人として挙げてしまいます。しかし、風邪薬として飲んだ白乾児(パイカル)によって一時的に元の体に戻った新一に正しい推理をされたことで、敗北する形になります。
「真実はひとつしかないのだから、推理に勝敗や優劣・上下関係は存在しない」という新一の言葉に考えを改めますが、「どちらが早く謎を解くか」という推理勝負自体はいまだに好きなようです。
それ以降も新一のことをライバル視していますが、『ホームズフリーク殺人事件』で推理披露のために携帯麻酔銃をコナンに撃たれたことがきっかけで、コナンの正体が新一であることに気づきます。
新一がコナンになった事情を知ってからは、コナンの良き協力者のひとりとなり、阿笠博士や灰原哀と共に黒の組織殲滅のために戦う意志を見せています。
服部平次はコナンを大親友と述べており、偶然にも2人で同じ事件に遭遇した際には「探偵は探偵を呼ぶ」と言い、コナンとの再会に機嫌を良くしたりと、ライバルというより、親友同士のように理解しあっています。
コナンと接していく内に影響され「犯人を絶対に自殺させない」と考えるようになります。
コナンが新一であることを知っている一部の関係者以外の前では、真実が露見しないように気を付けてはいますが、ほぼ毎回と言っていいほどコナンのことを「工藤」と呼んでしまうため、周りの人間から疑いの目を向けられてしまいます。そのたびになんとか誤魔化していますが、徐々に誤魔化し方が雑になってきているようです。
和葉との関係
和葉とは幼馴染で、服部平次の初恋の相手です。
和葉が関わらない他人の恋愛に関しては鈍くないようですが、自分のこととなると、和葉に対しての気持ちが恋愛感情なのかをなかなか理解できずにいた時期がありました。
初期の頃は、和葉の優先順位が若干低く、子分呼ばわりしたり、単なる付き添いであることを強調したりすることも多かったですが、昔から心の底で和葉を意識し一途に想っており、和葉がコナンや他の男と仲良くすると嫉妬の炎を燃やし、推理に集中できなくなってしまいます。本人はそのことを気にしていますが、なぜ彼女のそばに男がいるとイライラするのか理解できず、コナンに「ガキだな」と言われ、逆上してしまうこともありました。
また、『そして人魚はいなくなった』作中では、崖から落ちそうになった和葉を助けようとする服部平次ですが、和葉に手の甲を破魔矢で刺されます。これは、平次1人でも助かってほしいという気持ちからでしたが、服部平次は彼女の手を離さず、助けたいという想いが強くなります。
その後も、和葉が危険な状態に陥った際には、自分自身よりも和葉の身の安全を優先しています。
新一が蘭に告白した場所が、ロンドンのビック・ベンの前だったことから、新一への対抗心もあって、彼に負けないシチュエーションで和葉に想いを伝えたいと思うようになりますが、戎橋の上で和葉がガラの悪い男に絡まれ「俺の和葉に何さらしとんのじゃ!」と発言し、その言葉の真意を和葉に問われた際に「大事なんは証拠や」と誤魔化したり、普段も和葉に対する心情を誤魔化してしまうため、服部平次が和葉への恋心を自覚していても、なかなか付き合うとまではいかないようです。
服部平次の担当声優は?
服部平次の声を担当されているのは、堀川 りょう(ほりかわ りょう)さん。
本名は、堀川 亮(ほりかわ まこと)で、アズリードカンパニーの代表取締役です。また、声優養成所インターナショナル・メディア学院の学院長も務めています。
小学校低学年から子役として活動されており、1967年に国民的ヒーローとして人気を博した時代劇ドラマ『鞍馬天狗』の主人公の相棒・杉作少年を演じて脚光を浴びます。高い演技力を買われ、京都・太秦などで活躍し、複数の作品で主要人物や主要ゲストを担当しています。
1984年にテレビアニメ『夢戦士ウイングマン』の主人公、広野健太役で声優デビューします。嬉しいと思う一方で、慣れない仕事に対する悩みもあったようです。
俳優も継続しつつ、声優を中心に活動し、『聖闘士星矢』のアンドロメダ瞬や『レディレディ!!』のアーサーなど中世的な役柄が続きますが、『ドラゴンボールZ』のベジータ役を転機に、『剣勇伝説YAIBA』の鬼丸猛役や『名探偵コナン』の服部平次役など、少年漫画の主人公のライバル役を演じる機会も多くなったようです。
温厚な好青年から冷徹な悪役やライバル役まで、二枚目から三枚目問わず、幅広い役柄を演じ活躍されている声優です。
幼少期の服部平次の声を担当されているのは、比嘉 久美子(ひが くみこ)さん。声優、舞台女優、ナレーターとして活躍されており、声優事務所である81プロデュースに所属しています。
『ロックマンエグゼ』シリーズの光熱斗役をはじめ、少年役を多く演じていますが、『出撃!マシンロボレスキュー』の遥鈴役、『極上生徒会』の飯島幸子といった少女役もこなしています。
服部平次の名シーン・名台詞
服部平次の名シーン・名台詞にはどのようなものがあるのでしょうか?いくつか紹介します。
崖から落ちそうになった和葉を、服部平次が必死に助けようとするシーンです。
好きな女の子を守るために体を張る。なかなか男前ではないでしょうか?
名コンビといっても過言ではない、服部平次とコナン。
2人で事件を追う際にはよく見る光景ですが、今後この2人の連携からも目が離せません。
知っている人が多いのではないでしょうか?
「もろたで工藤!!!」
この発言をし、新一に推理勝負で勝ったことがないため、負けフラグとされています。
よく言っているセリフではないようですが、認知度が高く、よく言っているという誤ったイメージがあるようです。
「せやかて工藤」というセリフもありますが、原作では一度も口にしていないセリフで基本的にノリで使われることが多いようです。
しかし、劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌』公開に向けて実施されたキャンペーン「せやかて工藤キャンペーン」において、服部平次のセリフとして扱われ、半ば公式となったようです。
服部平次のまとめ
西の高校生探偵である服部平次は、大阪弁で話すため口調が強く、乱暴に感じますが、友達想いのいい人物であることがわかります。
コナンの正体を知る数少ない人物であり、黒の組織の存在も知っていること、CIAが関わる事件にも首を突っ込んでいることから、今後コナンと一緒にどのような活躍を見せてくれるのか、楽しみです。
また、想いを寄せていながら、なかなか和葉に告白できずにいる服部平次ですが、今後どのようなシチュエーション、言葉で告白するのかも楽しみです。
テレビアニメシリーズ、劇場版共に、登場することが多い服部平次ですが、今後の活躍も注目していきたいですね。