【名探偵コナン】三水吉右衛門のからくり屋敷には、コナンもキッドも翻弄?

「名探偵コナン」の中で、事件解決のカギとして、これまでに複数回登場している人物がいます。その名は、三水吉右衛門。

作中では既に故人となっていますが、彼が残した数々のからくりが度々事件や謎を解くためのカギとなって登場し、時にコナンやキッド達を夢中にさせているのです。

今回は、名探偵コナン作中で展開されている三水吉右衛門の来歴や、彼が発明したからくりとコナン達との関わりについてご紹介したいと思います。

三水吉右衛門の基本情報

【名探偵コナン】三水吉右衛門のからくり屋敷には、コナンもキッドも翻弄?

『名探偵コナン』(C)青山剛昌/小学館

三水吉右衛門の特徴

三水吉右衛門は、作中で、江戸時代末期に活躍したからくり師です。その腕前から別名「からくり吉右衛門」とも評され、当時の大名を始めとした富裕層がこぞって彼のからくり人形を購入したという記録も残っているというのですから、その実力は相当なものだったのでしょう。

からくりの腕前が凄すぎることから、一部の原作ファンの間では、コナンが追う黒ずくめの組織のボス「あの方」ではないか、との説が持ち上がりましたが、こちらは原作者である青山剛昌さんによって否定されています。

更に青山さんのコメントによると、いたずら好きでもあったようで、この性格が彼をからくり師として大成させたのかもしれません。

直接コナン達との関わりはありませんが、これまでにも彼の作ったからくりが謎解きの舞台として、コナン達の前に登場しています。

三水吉右衛門の名シーン

作中にて、三水吉右衛門は、彼の作ったからくりと共に登場します。ここから、原作及びアニメに登場した三水吉右衛門のからくりについて紹介していきます。

ダイヤモンドを隠した山中屋敷

原作46巻、アニメ394-396話「奇妙な屋敷の大冒険」

コナンや少年探偵団、ビッグジュエルを狙う怪盗キッド、胡散臭いトレジャーハンター達が、ダイヤモンドを求めて山中屋敷を捜索するエピソードです。

最終的にダイヤモンドは屋敷の池の中にありましたが、そこに仕掛けられていたからくりは、ダイヤモンドを盗むと大量の鉄砲水に押し流されてしまうというとてつもないものでした。

【名探偵コナン】三水吉右衛門のからくり屋敷には、コナンもキッドも翻弄?

『名探偵コナン』(C)青山剛昌/小学館

一度はコナン達を出し抜いたものの、からくりの仕掛けの意味に気づいたキッドがダイヤモンドを盗むのを諦めたくらいですから、その規模は相当なものだったでしょう。

鈴木財閥所有の大型金庫「鉄狸」

原作64~65巻、アニメ537-538話「怪盗キッドVS最強金庫」

【名探偵コナン】三水吉右衛門のからくり屋敷には、コナンもキッドも翻弄?

『名探偵コナン』(C)青山剛昌/小学館

所有者の鈴木次郎吉の愛犬ルパンが誤って金庫の中に閉じ込められてしまい、その救出のためにコナンとキッドが力を合わせる、というエピソードでしたが、この金庫の開錠も一筋縄ではいきませんでした。

下手にダイヤルを回すと、矢が発射されたり、斧が飛び出してきたり、とコナン達も散々な目に遭います。

しかし、仕掛けが作動した後、遅れて「成敗」というお奉行様のからくり人形が動く仕組みは、三水吉右衛門のいたずら好きという性格がよく反映されていたものでした。

連続窃盗犯の隠れ蓑床が上下する蔵

原作66巻、アニメ571-572話「もののけ倉でお宝バトル」

窓から覗いた時だけお宝が見えるという蔵の仕掛けの解明が、周囲で頻発する連続窃盗犯の逮捕につながったというエピソードです。

【名探偵コナン】三水吉右衛門のからくり屋敷には、コナンもキッドも翻弄?

『名探偵コナン』(C)青山剛昌/小学館

蔵の構造が二重天井になっていることに加え、巨大そろばんの玉を特定の位置に移動させることによって隠し部屋が上下する、というものでした。

その巨大そろばんの玉を移動させて浮かび上がる文字が、「三水」。こうした人目につかないところに、自分の名前を残している辺り、自分の作品に対する自負と思い入れがあったんだ、と感じることができるシーンでした。

四神に守られた麒麟の角、怪盗キッドも攻略不可!?

原作68巻、アニメ586話「闇に消えた麒麟の角」

怪盗キッドが盗むと予告した、麒麟の角と称される琥珀を守るべく、コナンと少年探偵団が奮闘するエピソードです。

麒麟の角には、盗難防止のために、4つの台座の鍵を同時に回さなければ出現しない、という仕掛けが施されていました。つまり、仮に1人で盗もうとしても、4人に分身しない限り、盗むことは不可能ということです。

しかし、怪盗キッドは、三水吉右衛門のからくりを利用して、鍵を使うことなく麒麟の角の奪取に成功します。

【名探偵コナン】三水吉右衛門のからくり屋敷には、コナンもキッドも翻弄?

『名探偵コナン』(C)青山剛昌/小学館

実は、三水吉右衛門は鍵をなくした場合に備え、四神、青龍・朱雀・白虎・玄武を用いた仕掛けを施しており、春夏秋冬の順、つまりそれぞれの季節に対応した四神の台座に順番に座れば、自動的に麒麟の角が出現するようにしていたのです。

万一の事態に備えての処置にからくりを仕込んでいるあたり、存外アフターサービスにも気の回る方だったのかもしれません。今回はそれを怪盗キッドに逆手に取られてしまいましたが、結果的にコナンに阻止されているので、三水吉右衛門も喜んでいたでしょう。

他にも、「木神」というからくり箱に収められていた宝石をめぐるエピソードなど、所々で三水吉右衛門のからくりは登場します。

時代を超えたからくり師 三水吉右衛門

【名探偵コナン】三水吉右衛門のからくり屋敷には、コナンもキッドも翻弄?

『名探偵コナン』(C)青山剛昌/小学館

三水吉右衛門は、時代を超えてコナンやキッドに「自分の仕掛けた、このからくりという謎が解けるかな?」と挑戦状を送り続けています。これまでに登場した彼の作品は、いずれも、からくり吉右衛門の異名にふさわしいものばかりでした。