【ワンピース】シャーリーの予言は重大な伏線？声優や名シーンを紹介！

今回ご紹介するシャーリーは数年以上先の未来を正確に予知する能力者として登場します。彼女は魚人島編で初登場したアオザメの人魚で、その美貌とミステリアスな雰囲気が特徴です。魚人島編以降は長らく登場がありませんでしたが第967話で再登場し、伏線を回収するとともに新たな謎をも掘り起こしました。

今回はシャーリーの基本情報とともに、その謎について解説していきたいと思います。

シャーリーの基本情報

シャーリーの特徴

黒髪に切れ長の目、ミステリアスな雰囲気をまとった美女として登場しています。占い師らしい深い青色のローブを羽織り、シャボンのパイプを吹かしています。尾ひれはなめらかな鮫肌で、他の人よりもかなり大きい体長のアオザメの人魚です。

魚人島のスラム街である魚人街で、兄である「ノコギリのアーロン」とともに育ちました。しかしアーロンのような粗暴な性格は見られず、その後魚人街を出て魚人島本島にて「マーメイドカフェ」を経営し「マダム・シャーリー」の通称で呼ばれています。

シャーリーの性格

多くの人魚たちをまとめるマーメイドカフェの店主だけあって、面倒見がよい人柄のようです。その容貌から一見クールな印象を受けますが、仲間とはぐれたルフィたちをケイミ―の部屋にかくまってやるなど、人情味に厚い一面が伺えます。新魚人海賊団の反乱の際には首領ホーディに「お前がこの島に君臨する未来はない」と言ってのけるなど、悪に屈しない気丈な女性でもあります。

しかしながら、その予知能力によってさまざまな未来を見通してしまうせいか、どこか影のある神秘的な雰囲気をかもし出しています。

シャーリーの能力

シャーリーの能力は予知能力です。水晶占いによって将来起こる出来事のイメージを見ることが出来ます。その的中率はかなりのもので今まで数々の大事件を予言してきました。国民のみならず国王までも彼女の予言には多大な信頼を置いており、一国を動かすほどの力があるようです。

数年から十数年先を見据えることのできる強力な予知能力を持った彼女ですが、不吉な出来事をたびたび予言してしまうことを気に病んでおり、新魚人海賊団の反乱の後、もう占いをしないことを誓い水晶を割ってしまいました。

シャーリーの予言

シャーリーが持つのは「正確な予知能力」ですから、作中では非常に精巧な伏線として機能しています。

初登場回である第610話では、「ルフィの手によって魚人島は滅ぼされる！」と予言しますが、結局彼らは新魚人海賊団から魚人島を救い、予言は外れたかのように見えました。これに対し「ルフィは古いしきたりや差別に縛られた”従来の魚人島”を破壊した」という見解が長らく主流でしたが、第967話にて再登場したことにより違った展開を予想させるとして話題になりました。

第967話では、26年前の3歳のシャーリーが登場し「海王類が門を壊すこと」「それは人魚姫しらほしの誕生を待ち望んでいるためであること」を正確に予言します。後の海賊王ロジャーに人魚姫の誕生はいつのことかと聞かれると「10こ（10年）」と年数まで正確に言い当てます。このシーンにより、「シャーリーの予言は必ず当たる」ということを読者に思い出させました。

そうすると、「麦わら帽子を被った人間によって魚人島は滅ぼされる」というのは必ず実現する未来になります。今後の展開に対し読者の間では様々な考察がなされています。魚人島が陸へ移住するなどの何らかの理由で「実際にルフィが魚人島を滅ぼす」というものや、「ルフィ以外の麦わら帽子を被った人物が魚人島を滅ぼす」というものもあります。第906話にて、聖地マリージョアに眠る謎の麦わら帽子が示唆されましたし、単純に麦わら帽子といってもルフィとは限らない場合もありそうです。

シャーリーの声優

シャーリーの声優は、東京都出身の声優・朴璐美さんです。声優以外にもナレーター、女優、歌手などマルチに活躍されており、現在は芸能事務所LALの代表を務めています。代表作に「鋼の錬金術師」エドワード・エルリックや「NANA」大崎ナナなど、老若男女を幅広く演じる高い演技力が評価されています。シャーリー役では、彼女の神秘的で影のある雰囲気を見事に演じ切っています。

シャーリーの名台詞・名シーン

次に、シャーリーの名台詞・名シーンを紹介していきたいと思います。

「これから何が起こっても……！！まっすぐな目で見なきゃいけないよ！！」

新魚人海賊団の反乱のさなか、自らも傷つきながら魚人島の子どもたちに語りかけた言葉です。魚人島で長い間恐れと差別の対象であった人間たちが自分たちのために戦う姿を、しっかりと目に焼き付けるよう説いています。

恐怖や偏見に惑わされることなく、真実を見極めることの大切さを伝える名シーンです。

「——もうやめたのよ占いは…未来なんて知らない方がいい…」

マーメイドカフェにやってきたルフィたちに向けた一言です。数々の未来を予知してきた彼女ならではの重みがあります。

魚人島編の終盤で本当に水晶を割ったことからも、予知能力者だけが持つ辛さを読者に感じさせました。

シャーリーの予言は絶対！過去の登場シーンからも新たな謎をにおわせる

作者・尾田栄一郎先生の巧妙な伏線によって、彼女の過去の発言までも注目されることになりました。魚人島編には「約束の舟ノア」「ジョイボーイ」「古代兵器ポセイドン」など、さまざまな謎が残されたままになっています。

要所要所で秘密を解くカギとなりそうなシャーリーの発言は、これからも描かれることがあるかもしれません。彼女の予言を頭に入れたうえで今後のストーリーを追って行き、新たな発見を見逃さないようにしたいものですね。