【となりのトトロ】はスタジオジブリによる、長編アニメーション映画作品の一つで、あの宮崎駿が監督を務める作品になります。
埼玉県の所沢市を舞台としたファンタジーで、田舎に引っ越してきたサツキとメイ姉妹と、子供の時にしか出会えないという不思議な生き物トトロとの交流を描いた物語になります。
そして、今回は作中に登場する「中トトロ」についてピックアップしてご紹介していきたいと思います。
「中トトロ」の基本情報
「中トトロ」の基本情報をご紹介します
名前 | 中トトロ |
性別 | 不明 |
身長 | 75cm~90cm |
年齢 | 679歳 |
中トトロの見た目と性格
中トトロの見た目は、トトロと同じく2頭身くらいの体形で胴体が大きく、そのお腹には三日月を横にしたようなトトロと同じ模様が三つあります。
色もトトロのように少しくすんだ色ではなく青い色の毛になっています。
小トトロと行動を共にすることが多く、どんぐりの入った袋(穴あき)を持っています。
トトロや小トトロとは兄弟同士で、中トトロは中でも次男的な存在であると考えられます。
メイに目撃されて逃げていくところから考えてみると、人間に見つかってしまう少しドジなところはあるけど働き者でトトロを頼りにしている次男坊のような性格であることがわかります。
「中トトロ」の正体
物語の中で、可愛らしいデザインで描かれているトトロをはじめとする中トトロや小トトロですが、実際に出たら間違いなくその偉業に恐怖してしまうところですが。
実際には日本の恐ろしい妖怪の1つ、という訳ではなく自然と共に生活して、時にはサツキやメイを助けてくれるとても優しい穏やかな性格でした。
人間の言葉を話すことができなくてもサツキやメイの言葉を理解して、2人の意思を感じ取る事ができ、尊重して見守ってくれるような存在です。
しかし、実際にトトロのモデルとなっているのは、昔から森で暮らし、クスノキに住んでいる森の主だそうです。
そして、もののけ姫の作中に登場する「コダマ」の成長した姿がトトロであることが公式でも言われているので、中トトロの正体は「コダマ」、または森の精霊であることがわかります。
「コダマ」から小トトロ、中トトロ、トトロへと進化や成長の過程を踏んでいくようになるという事や、他の作品でもトトロの面影が見え隠れする点は、スタジオジブリのトトロへの愛を感じますね。
「中トトロ」の名前
中トトロという名前になってしまったというのは少し悲しい気もしますが、元はもう少し名前らしい名前がありました。
初期設定では「ズク」という名前が付けられていたそうで、これはトトロのモデルであるミミズクからつけられたと言われています。
ちなみにトトロの本名は「ミミンズク」、トトロという名前はメイちゃんが命名したもので実際の名前とは違います。
中トトロという名前は少し名前とは呼びにくそうなものですし、出来れば「ズク」という名前を公式にしてもらいたいところですね。
トトロの作中ではあまり出番はないのですが、抱き心地のよさそうな見た目からもファンは多いそうです。
トトロの都市伝説
トトロといえばもう一つ、都市伝説の存在が有名な逸話となっています。
特に有名なのが「トトロ死神説」です、トトロの作中のあらゆる疑問点などから考察された説なのですが、実際には少し誇張されて唱えられています。
トトロ死神説でモデルになっているのが、名前や見た目から推察されるトロールの伝承によるものです。
トロールは北欧の妖精・怪物・妖怪の類のことで、トロールが小さい子供をさらう死神のような存在であると言い伝えられそれがトトロにも伝承された形になります。
子供や純粋なものにしか見えない森の精霊も、「死期の近い人間、もしくは死んだ人間にしか見ることができない。」というようにデフォルメされて解釈されるようになってしまいました。
しかし、この都市伝説に関してもスタジオジブリの広報は全否定しており、「トトロ死神説」は単なるこじつけとして判断されるようになりました。
「中トトロ」の名シーン・名場面
「中トトロ」の名シーンや名場面をご紹介していきます。
「ん?みーっけ!」
小トトロと同行中の中トトロがメイに見つかって追いかけられているシーンで、メイが小トトロ、中トトロに向けて言った言葉になります。
中トトロのシーンは少ないですが、このシーンは中トトロの性格や見た目など様々な情報が含まれています。
小トトロと共にドングリを集めていた中トトロ、人間に見つかってしまうという異常事態に走って逃げだしていきます。
草や小さい木の小道を通ってトトロの元へたどり着こうとします、
さらには物語ではとても重要なトトロとの出会いのシーンへとつながっていくことになります。
まとめ
トトロの世界観の中で、トトロの兄弟である中トトロの存在はかけがえのないものになります。
それだけでなく、愛くるしい見た目とその役割には公式では語られていない事もまだたくさんある筈です、それを考察し想像する事も一つの楽しみ方かもしれません。