「ハウルの動く城」において、時にハウルに立ち塞がるサリマンは少しだけ怖い印象を受けますが、本当はどうなのでしょうか。
そんなサリマンの性格、サリマンとハウルとの関係性、名台詞などをお教えしたいと思います。
サリマンの基本情報
名前 | サリマン |
性別 | 女性 |
年齢 | 不明 |
声優 | 加藤治子(かとうはるこ) |
サリマンの性格
サリマンは同じ場所にいる姿しかなく、ヒンを使ってソフィー様子を探るなど、用意周到な様です。ソフィーが王宮に来てハウルについて主張した時にも、サリマンは冷静沈着でした。ハウルが違う人物に化けた時にも落ち着いており、それを分かっていたようで、頭が非常良く相手の考えや行動を先読みできる賢者の様な魔法使いです。
また、ソフィーに会った後にもヒンを付けさせて、水晶玉で報告するように言いつけるなど、自分から直接手を降すことはほとんどありませんでした。
サリマンの仕事
サリマンは老人が上るには大変な階段のある王宮の一室にいます。草木の生えた庭が外にあるそこそこの大きさのある部屋に座っています。サリマンが王陛下と呼んでいる人がいるのですが、とても広い部屋を与えられているので、それなりの地位のある仕事だと分かります。
また、周りには従者かの様に、髪型や髪の色や服装などがそっくり同じ子供が何人もいて、サリマンを先生と呼んでいます。サリマンは国の魔法機関の中でも位のある魔法使いで、有事の際には国を魔法で支援してるのではないでしょうか。
サリマンとハウルの関係
ハウルはサリマンの最後の弟子でした。サリマンはハウルの才能を高く評価していて、跡継ぎにしようとしていました。しかし、ハウルはカルシファーという悪魔に心を奪われ、いずれ荒地の魔女の様になってしまうとサリマンは危惧して、契約を切らせようとしていました。
それに対してハウルは、サリマンに会うのをとても嫌がっていて、それを避けるために戦うのも嫌っていました。その理由はハウルからは明かされませんが、ソフィーはサリマンに会うまでに困難なことが多く、罠であるとハウルが気づいていたからだと察しています。
サリマンが黒幕説
「ハウルの動く城」で戦争を起こしたのはサリマンではないと言われています。理由は、いくちかあります。
まず、ヒンの通信からカルシファーとハウルが契約を切ったことを知って、大臣達に連絡をとって戦争を終わらせようとしたことです。元々、サリマンの望みは2人の契約を切らせることで、ハウルは契約で有事の際にはサリマンの元へ来なくてはならず、その理由が戦争だったと推測できるからです。サリマンの一声で戦争が終わるなら目的がなければ、戦争は起きていなかったでしょう。
また、2人の契約が切れたことからカブにも戦争を止めさせるように言っているからです。上記の理由で隣国の王子のカブを魔法でカカシになって行方不明になったことが戦争のきっかけだったとしたら、サリマンにはそれが可能になります。全てはハウルの為にサリマンがしたことだと考えると全ての辻褄が合うので、サリマンが黒幕ではないかとされているのです。
サリマンの声優
サリマンの声を担当したのは、加藤治子さんという女優の方になります。残念ながら2015年には死去されてしまったのですが、それまでには数々の映画やドラマ作品に出演しました。
代表作には、ドラマでは「七人の孫」や「阿修羅のごとく」や「だいこんの花」シリーズ、映画では「瀬戸内少年野球団」、「マルサの女2」などがあります。
受賞歴は、1998年に第24回菊田一夫演劇賞、2001年に第36回紀伊国屋演劇賞個人賞、2002年に勲四等宝冠章を受賞しています。
「ハウルの動く城」のサリマン以外には、数回声優として演じたことがあり、その中にはジブリ作品である「魔女の宅急便」の老婦人も演じていました。
サリマンの名台詞・名シーン
「お母さま、ハウルに恋してるのね」
ハウルの代わりにやってきたというソフィーが、ハウルの弁護をした時に、サリマンはソフィーに対して言った場面になります。
ハウルについて語っていたソフィーはだんだんと90歳のおばあちんから18歳の本来のソフィーに変化をしてました。サリマンは最初からソフィーの呪いには気づいていたようですが、確信のつく言葉をあえて言って、ソフィーを大人しくさせていた様でした。
その証拠にソフィーは言われた直後には、また90歳のおばあちゃんの姿に戻っていました。
「しょうがないわね、総理大臣と参謀長を呼びなさい。このバカげた戦争を終わらせましょう」
幸せそうになったハウル達の様子をヒンからの通信で知ったサリマンが言った台詞です。
自分の飼い犬でもあったヒンが短期間でソフィーやハウル達と共に馴染んで、連絡しなかったことを怒りながらも、ヒンがサリマン自身よりもソフィー達を大事にしたことを羨ましく思ったのかもしれません。
偉大な魔法使い、サリマン
サリマンは何でも簡単に魔法を操れるハウルを弟子とした、ハウルよりも更に力のある偉大な魔法使いでした。
偉大な魔法使いにも様々な思惑の元に、あらゆる手を使って策を講じていたことが判明しました。
そんなサリマンを「ハウルの動く城」で再確認してはいかがでしょうか?