【もののけ姫】シシ神の正体はデイダラボッチ?首がとれて怖いと評判に!

スタジオジブリは日本を代表する長編アニメ制作会社です。その歴史は長く数々の名作と呼ばれる作品がっこの、スタジオジブリから誕生してきました。

その名作たちの中でも、一際異才を放つ作品といえば【もののけ姫】でしょう、20世紀の日本において最も高い興行収入を叩きだした作品です。

その中でもとても印象に残るのが、ポスターに描かれた口元を血だらけにしてこちらをにらみつけるサンの姿です。

当時とても衝撃を受けたことを覚えています、さらにもう一つは「シシ神」です、本編を見た後でもその謎の多い生態や能力はとても印象に残っています。

そこで、今回はその「シシ神」にスポットライトをあててご紹介していきたいと思います。

「シシ神」の基本情報

「シシ神」の基本情報についてご紹介していきます。

【もののけ姫】シシ神の正体はデイダラボッチ?首がとれて怖いと評判に!

(C)スタジオジブリ

「シシ神」の性格と見た目

【もののけ姫】シシ神の正体はデイダラボッチ?首がとれて怖いと評判に!

(C)スタジオジブリ

「シシ神」の見た目は一見して鹿のようにも見えますが違います、樹木の角が多数ある頭、青い紋様の入った猿のように赤い顔、人間のような面容、猫のような目と鼻、ヤギのような耳、猪のように発達した胴体とカモシカのような体毛、犬のような尾、そして3つの蹄のある鳥のような足と特長だらけの見た目をしています。

これらの無数の動物の様態をもつ霊獣のような姿をしています。命を採取する際には顔の模様が変色して行きます。

草食動物なのに、捕食動物のように目が正面についているのは命を捕食するためだと言われています、一歩歩くごとに草が生い茂り、そして枯れていく水上を歩行する事も可能です。

夜の姿は、その姿が大きく変化しディダラボッチと呼ばれる巨大な姿に変わります。

この姿は人型で、頭から背中にかけて多数の角を持ち、半透明な体には縞や渦巻き模様があります。

ディダラボッチは夜の間に森を徘徊し、日の出の前に決まった元の姿に戻っていきます。

性格は動物や人間に対し分け隔てなく、生と死を与えます。タタリ神になってしまった乙事主を死に至らしめたシーンは非情や恐怖といった感情よりも優しさが感じられるものでした。

しかし、本当に無差別な行動ととらえる事もでき、「命そのもの」という表現からもそこに明らかな自我があるかどうかは不明です。

「シシ神」の正体

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(C)スタジオジブリ

そもそも「シシ神」とはいったい何者なんでしょうか?

明らかに架空の生物であるという事だけはわかりますが、その謎はとても多いです。

「シシ神」はこの物語の鍵を握る存在で、無数の動物の様態を持つ「生と死」を司る、自然神です。

「シシ神」自身は「森の化身」とされており、生と死のサイクルを繰り返す命の摂理そのものが実態をもって顕現したような存在で、アシタカ曰く「命そのもの」という事です。

人間とも霊獣達とも会話は成立せず、作品内では誰一人としてその真意を知る事はできませんでした。

その能力も謎が多く、「血にあらゆる病を治す力がある」「首に不老不死の力がある」「森の化け物たちの総大将」など根も葉もない噂や憶測が飛び交った内容になっています。

なぜ「シシ神」が狙われたのか?

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(C)スタジオジブリ

【もののけ姫】の物語は、シシ神を巡る人々と自然界の動物たちの戦いともとる事ができその目的の全てに「シシ神」は関わっています。

人間(エボシ御前)の目的は、良質な鉄を求めて「シシ神」の縄張りとする森を開拓していくことを狙っています。

さらにはタタラ場に留まらず、その規模を拡大させ繁栄させることも今後の計画としては十分に考えられます。

謎の組織・師匠連(都の貴族)達の目的は、「シシ神」の首に不老不死の力があると聞き、その首を欲してジゴに委託、ジバシリを率いてエボシ御前と結託します。

シシ神の森の動物たちはこの人間たちの進撃を阻み森を守るために戦います。

結果はシシ神の首を捕ったジゴ坊率いる師匠連ですが、シシ神の怒りにふれディダラボッチの姿へと変わり、「黒ずんだ半透明の泥状の液体」を大量の津波のように流し追い詰めていきます。

そして、それらに触れた生命を全て無差別に蝕み、死を迎えさせるという大暴走を始めてしまいます。

シシ神の首を返すことによりこれは鎮まり、もとのシシ神の森へと戻っていきます。

「シシ神」の名シーン・名セリフ

「シシ神」の名シーンや名場面をご紹介していきます。

「すげぇ。シシ神は花咲じじいだったんだぁ」

【もののけ姫】シシ神の正体はデイダラボッチ?首がとれて怖いと評判に!

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アシタカとサンの手によってシシ神に首が返された後、燃えさかるタタラ場の火をかき消すほどの強風が吹き、森や山々にふたたび緑が芽吹きだします。

その時に、タタラ場の住人達と共に川へと逃げていた甲六の言葉になります。

アシタカが作中に述べたように、「シシ神」は「命そのもの」であり、首を捕られた怒りによりすべてを死へと至らしめたが、首を返すことですべての緑の命を再生させたシーンになります。

この映画の最期のクライマックスのシーンになります。

まとめ

「シシ神」は自然の神であり、物語の大事なキーマンと呼べる存在です。言葉を発する事はない「シシ神」ですが、その思惑にはたくさんの事を推察する事ができ、これを考えながら【もののけ姫】を観るとまた違った楽しみ方もできるかもしれません。