【ジョジョ】Jガイルのスタンド・ハングドマンは強い?声優や名言を紹介

ホル・ホースと共に登場したJガイルは、ディオの配下の中でも特に姑息で下劣なスタンド使いです。そんなJガイルとはどんな性格をした人物であるのか、扱うスタンドであるハングドマン(吊るされた男)の優れた能力と特性を活かした巧みな戦い方などについて、じっくりとまとめていきたいと思います。

Jガイルの基本情報

Jガイルの特徴

ディオの配下の1人にして、エンヤ婆からの刺客として送られた7人の内の1人で、以前同じく部下として服従させられていたしていたジャン・ピエール・ポルナレフの妹のシェリーを殺した犯人です。アメリカ出身のロックバンド「J・ガイルズ・バンド」が名前の由来です。

顔中にあざがあるのが特徴で、顔は縦長で髪は全く生えていません。目は半開きでかつ、白目を向いているといったやや気味の悪い風貌をしています。そして、母のエンヤ婆からの遺伝により、両方の手が右手とお馴染みの骨格配置になっています。また、Jガイルとエンヤ婆の親子の間にある絆は非常に特殊であり、エンヤ婆の体にJガイルが受けた傷が現れるという不思議な現象が起こります。

Jガイルの性格

Jガイルは自身の快楽を満たす為に弱い女性を弄ぶことに楽しみを感じるという異常な性格の持ち主で、ポルナレフの妹のシェリーのことを「泣きわめくのがうまかった」と鼻高々に語りました。

その点については外道そのものであり、花京院は「心底クズ野郎だった」と見下すが、母であるエンヤ婆は「心が清い息子」と評価するなど親子揃って常軌を逸脱した思考をしていたと言えます。

スタンドとは無縁の人を戦闘に巻き込み、利用しようとするなどポルナレフの妹を殺した時と変わらない残忍さを持ち合わせているようです。また、村の人々にポルナレフと花京院がお金をくれると嘘を吹き込んで取り囲ませ、ハングドマンが移動する場所を増やすなど、尽く他人を利用してまでもを自分を優位に持ってこさせようとします。

ポルナレフへの挑発

Jガイルはホル・ホースとコンビを組んで、承太郎達を襲うべくして待ち伏せする為にインドにやって来ました。そこで真っ先にハングドマンのスタンドを発見したポルナレフは、Jガイルのスタンドだと分かった途端、周囲の注意も聞かずに単独行動に出ます。

先に機会を伺っていたホル・ホースに出会ってしまい追いついてきたアヴドゥルが姑息にも背中から攻撃を受けてしまいます。激情に任せた自分勝手な行動の結果に戸惑い、ハングドマンからの挑発を受けてしまいます。

合流した花京院は、あえてポルナレフに自身のスタンドのハイエロファントグリーンによるエメラルドスプラッシュを当て、場から一時退却させることに成功しました。ここまで仲間として旅を続けてきたアヴドゥルの死を悼んでいた花京院とポルナレフは、打倒Jガイルを決意します。

敗れるJガイル

ハングドマンはポルナレフに弱点を見つけられてしまい、Jガイルに一撃を与えました。しかし、傷は致命傷ではなく、動く余裕が残っており、全く関係の無い一般市民を刃物で切り付け、その人が負傷したJガイルであるとカモフラージュします。

そして、花京院が攻撃の隙を作り、今度こそハングドマンは切り裂かれます。ここで今まで溜まった恨みを晴らす為、ポルナレフは自身のスタンドのシルバーチャリオッツによる串刺しの刑が執行されました。吹き飛ばされ道端の瓦礫に逆さまに引っかかって、スタンドの名前通りに「吊られた男」の姿のままで死亡しました。

ハングドマンの能力

ハングドマンは体中を包帯に覆われた醜悪な容姿で他のスタンドに比べるとまだ人間に近い姿をしており、手首には刃物を隠し持つJガイルのスタンドです。名前は「吊るされた男」という大アルカナのタロットカードが由来です。現実には実体はなく、鏡に反射して映された部分にのみ存在できる特殊なスタンドで、かつ鏡自体を破壊してもダメージを与えらません。逆に、ハングドマンの方は鏡に映る物体を攻撃することでに一方的に現実世界の物体を攻撃することも可能です。

また鏡から鏡への移動もでき、そのスピードは光速に匹敵する速さであるので目では捉えきれませんが、移動する歳の軌道は一直線に限られ、迂回することも少しだけ逸らすことも一切できません。よって、タイミングさえ分かれば軌道を読んで攻撃すれば、全く攻撃回避できないハングドマンへ攻撃を当てられます。

遠距離型のスタンドである為か、鉄の門や錠はすぐには壊せず、生物への殺傷力などもあまり高くなく評価はCです。方向が決まっていることや用途が限られることから機密動作性や成長率については、Dという低い評価を受けています。鏡から鏡への移動をするので「鏡のスタンド」というよりは、花京院の認識通りで「光のスタンド」と言えます。

Jガイルの声優

Jガイルの声は作品ごとに声優が異なります。格闘ゲームでは「宇宙戦艦ヤマト」の太田健二郎の安原義人さん、オールスターバトルでは「新世紀エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウで知られる立木文彦さんです。

ドラマCDでは「幽☆遊☆白書」の桑原和真の千葉繁さん、OVAでは「いじわるばあさん」の伊知割順一の麦人さん、テレビアニメでは「正解するカド」の言野匠などの桐本拓哉さんになります。

Jガイルの名台詞・名シーン

「でも悲しむ必要はないな、喜ぶべきだと思うぞ……すぐに面会できるじゃあないか……お前も死んであの世で……マヌケな二人と一緒にな……クク」

Jガイルは自分が後ろから刺したアブドゥルと弄んだシェリーのことを指して言った台詞です。待ち構えていた承太郎の仲間であるポルナレフをもさっさと殺してしまおうと考えて挑発しましたが、これが更なるポルナレフの反撃の狼煙となります。

「ククク、どうするね!まさか……このカワイイ子供の目をその剣でつぶすというのかね?」

Jガイルは戦闘の途中で近づいてきた村の子供までをも利用して、ポルナレフと花京院を倒そうとします。鏡のような反射する物の1つとして、子供の瞳の中にハングドマンを潜ませていました。敵を倒したくもあるものの、子供を傷つけることはできないようという普通の考え方の2人を逆手にとった卑屈な場面でした。

「おれの顔を知らねーのに不用心に信じこんで近づいたのが大チョンボォ!」

子供の瞳が閉じた瞬間に他の場所にハングドマンが移ると行動が読まれて攻撃を受けてしまい、Jガイルがついに姿を表しますが、それは両手が右手の男ではありませんでした。ここでも卑屈な手を使って、ポルナレフを後ろからナイフで刺し、相手より上にいったと思い込んだポルナレフのことを嘲笑いました。

性根の曲がったJガイル

Jガイルはまさしく悪と言える敵のスタンド使いでしたが、あまりに姑息で非人道的といえる行動や言動しかない人物であったので、ポルナレフからは多大な恨みを買いました。

ハングドマン(吊るされた男)は際立った素晴らしい能力を持っていましたが、本体であるJガイルはポルナレフの勢いには勝てませんでした。その最後は悲惨なものになりましたが、Jガイルの行った行動の結果と考えれば仕方のないことなのかもしれません。