【ジョジョ】ティッツァーノはイタリアの超有名画家？スタンドが狡猾すぎるッッ！

ティッツァーノは、「ジョジョの奇妙な冒険　第5部～黄金の風～」に登場するスタンド使いで、ボスの親衛隊の１人です。特殊部隊として、裏切り者のブチャラティらを抹殺する任務を課せられており、相棒であるスクアーロと共に頭脳プレイを仕掛けてきます。

ティッツァーノとトーキング・ヘッドの基本情報

ティッツァーノの特徴

まず目を引くのは、褐色の肌とサラサラのロングヘア。黒いバンダナは、相棒のスクアーロとお揃いのようで、この２人の親密度にもがぜん注目してしまいます。褐色の肌に美しい筋肉美をたたえたボディの持ち主で、白いタンクトップが映えます。

ティッツァーノはスクアーロに対して常に敬語を使っています。先輩・後輩なのでしょうか。自身のスタンドも、他のスタンドをサポートしたり攪乱したりする能力のため、スクアーロとコンビで戦うことで最大限の力を発揮しているようです。２人が協力し合いながらナランチャを追い詰めていく展開は圧巻。そして、特殊部隊の敵らにも強い仲間意識・美しい友情があるのだと改めて実感…。

ティッツァーノの性格

ティッツァーノはスクアーロに絶対の信頼をおいており、相方が熱くなりすぎている局面でも冷静に進言したり、劣勢でも冷静に相手の弱点を見極めたり、そして最期には自分自身を犠牲にするなど、性格は「冷静沈着、従順で尽くすタイプ」だとみて取れます。物静かで少し儚げな雰囲気もありますね。

ただ、いつもは丁寧な喋り口調ですが、白熱した戦いの中、「私」から「俺」になったシーンが見られました。そういう普通の人間らしい場面に、なんとなく親近感が湧きます。

トーキング・ヘッドの特徴

遠隔操作型の小型スタンドで、相手の舌にとりついて発動。とりつかれた者は、自分が考えている事と逆の事…つまりウソしか発することが出来なくなります。力による攻撃能力を持っておらず、とにかく舌にとりついて操ることにより相手を攪乱する能力が、トーキング・ヘッドの攻撃といえます。ウソを言わせるだけでなく、たまに能力を解除することで真実を喋らせることで、ますます相手を混乱させてしまい、ブチャラティらもすっかりハマってしまいました。

弱点として、戦闘能力だけでなく移動能力も無いことが挙げられます。他のスタンド使いとコンビを組むことが大前提であり、能力が最大限に発揮されるスタンドでしょう。

トーキング・ヘッドは、ヒトデのような色と形をし、そこに人の顔がくっついたような見た目です。背中や突起物にタコのような吸盤を持ち、舌に吸い付いて離れません。トーキング・ヘッド自体も筋肉隆々なので一見強そうですが、腕力はないようです。

ティッツァーノとスクアーロｖｓナランチャとジョルノの戦い

2人が狙いを定めたのはナランチャでした。スープを飲もうとしているナランチャへスクアーロのスタンド「クラッシュ」が攻撃。なんと舌を切り取ります！ジョルノの能力でどうにか舌は再生されますが、その時には既にティッツァーノのトーキング・ヘッドがナランチャにとりついていたのでした。

敵スタンドについて情報を集めようとするブチャラティらに、もうウソしか言えなくなってしまっているナランチャ。ブチャラティらはとことん攪乱されて右往左往します。しかしジョルノだけは、言葉を発する度に口を押えるナランチャを不審に思い、彼に近づきます。

それはティッツァーノとスクアーロの作戦！彼らの狙いは、傷を治す能力を持つ新入りをまず始末することでした。クラッシュは、どんな少量の水にも引きずり込むことができます。ナランチャのエアロスミスは、ジョルノを水の中に引きずり込もうとするクラッシュを撃ちますが、タッチの差でクラッシュがジョルノの喉を掻っ切り、エアロスミスの弾丸はジョルノを貫通…そのまま下水に逃げられてしまいます。

一見、ジョルノはヤラれたかのように見えました…しかし、エアロスミスに撃たれたことで発生した硝煙をナランチャに探知させる計算だったのです。エアロスミスは正確に弾を撃ちこみ、形勢は逆転！スクアーロは大きなダメージをくらいます。思わずジョルノを水から出してしまったスクアーロに、ティッツァーノは冷静に助言。「ジョルノは決して離してはならない…たとえこのまま死んでも…」自らの死に代えてもボスの命令に忠実であるティッツァーノの性格が分かります。

非情な選択と行動は、今度はティッツァーノらに有利に働きます。再度ジョルノを水の中に引きずり込むことに成功。
その際ジョルノは、息も絶え絶えにナランチャに言います。「本体を追え」と。

ティッツァーノの献身的な最期

ティッツァーノらは、ナランチャが本体を逆探知しようと行動した事に気付き、広場に逃走。ヴェネツィアの大きな広場は沢山の人がおり、この人込みに紛れて探知から何とか逃げ切ろうとしました。しかしナランチャも覚悟を決めていました。自分の舌を切り落とし、「見つけたぞ！」「そこ…だな！」と叫びます。その姿を見て動揺を隠せないティッツァーノとスクアーロ。ましてや血だらけの状態です。呼吸がさらに乱れ荒くなり、そして水のない広場ではクラッシュも呼び戻せず…絶体絶命の事態に追い込まれます。

ここでもティッツァーノは冷静でした。スクアーロを庇い、わざとエアロスミスに撃たれることで、大量に返り血を流すことでクラッシュが移動できる状態にしたのです。なんという覚悟！スクアーロの勝利を信じたティッツァーノの死は、ボスへの忠誠心とスクアーロへの友情に捧げられた尊厳死に値するのではないでしょうか。

その後、ティッツァーノに救われたスクアーロは、ナランチャと一騎打ちの戦いに突入します。

イタリアの画家、ティツィアーノとは

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ（Tiziano Vecellio）は、15世紀後半頃のイタリア人画家です。盛期ルネサンスのヴェネツィア派で最も重要な画家の一人で、イタリアルネサンスの芸術家だけではなく、次世代以降の西洋絵画にも大きな影響を与えたと言われています。ジョジョ黄金の風でのティッツァーノは、このティツィアーノから命名されたのではないでしょうか。

ティッツァーノの声優について

アニメ版でのティッツァーノの声優は、津田健次郎さんです。声優業を中心とした活動をされていますが、舞台、ドラマ、映画などに出演し、俳優としても知られています。また、非常にノリの良い方で、テレビ番組やCMのナレーション、ラジオパーソナリティもこなされているようですね。2019年には、監督を務めた「ドキュメンターテイメント AD-LIVE」が公開。様々な分野でご活躍されています。

ティッツァーノの名シーン・名言

ここでは、ティッツァーノの名シーン・名言の紹介をしていきます。

「ほんのちょっぴり・・・・・・・・予定どおりではなかったが・・・・・・・・「勝利」にはかわりがない　　オレたちの「勝ち」には・・・・・・な」

そう言いながら、勝利を信じてスクアーロを見つめるティッツァーノの表情には、満足げな不適な笑みが浮かんでいました。結局、スクアーロもティッツァーノの後を追うように死んでしまいますが、息絶えてしまう瞬間まで勝利への執念を見せるティッツァーノの覚悟、そしてスクアーロに対する友情を超える想いを想像すると、敵には敵の正義があるのだと感慨深くなります。

スタンドはウソをつくが、ティッツァーノの友情と生き様にウソはない！

敵スタンドの中では理想のコンビに間違いないティッツァーノとスクアーロ。特に、クールな見た目で冷静沈着なティッツァーノの献身的な最期には、胸を熱くさせるものがあります。

「ジョジョの奇妙な冒険」のテーマである「人間賛歌」は、敵味方を超えて私たちに感動を与えてくれるのです。