物語の序盤から登場した個性の強いシスター・クローネですが、エマ達へ最大級のヒントを届けた重要な人物です。実写化では誰がクローネを演じるのか、所持していたペンの秘密や悲しすぎる結末について紹介していきます。
シスター・クローネの基本情報
名前 | シスタークローネ |
性別 | 女性 |
所属 | 73584 第3プラント |
認識番号 | 18684 |
年齢/誕生日 | 26歳 |
身長/体重 | 175㎝ |
声優 | 藤田奈央(ふじた なお) |
初登場 | 第5話 やられた!(単行本1巻) |
クローネの性格
クローネは明るく元気でとにかくポジティブです。ママになるための厳しい修行も乗り越えてきたので、頭も良く切れます。イザベラに呼ばれた初日に、この農園のすべての子ども達の情報を1日で覚えなさいと言われますが、難なく暗記してしまいます。
単調なパワフルさだけではなく、勤勉でとにかく真面目な性格の持ち主でもあります。
クローネの驚くべき身体能力
クローネがGF(グレイス=フィールド)にやってきてから10日後に、クローネが鬼となり農園の子供達と20分間の鬼ごっこをします。子供達がダミーの足跡を作るなど、普通の子供ではしない高度な鬼ごっこをしていることに気がついたクローネは、発信機を使うことをやめて本気で挑みました。
その際に見せてきた作戦や汗ひとつかかない異常な体力の高さにエマ達は驚愕します。
クローネがイザベラに呼ばれた理由
クローネは、新入りの赤ちゃんキャロルと共にGF(グレイス=フィールド)へやってきます。イザベラと再会を果たしますが、それは感動の再会とはかけ離れていました。
元々、この農園で育ったクローネはここへ戻ってこれた事をイザベラに感謝しますが、あくまでも”補佐役”として呼ばれていました。イザベラは秘密を知られてしまった事をクローネに告白し、出荷まで逃がさなければ問題ない為”監視役”として呼んだのです。
クローネの本当の意図
クローネは失態を貸したイザベラに手を貸す事で恩を売ることができ、自身の出世は約束されるだろうと思っていました。しかし、ママの座は少なく”いつかの出世”よりも今がチャンスなのではと、欲深いクローネは策を考えます。
イザベラに従順な振りをして立場逆転を目指しますが、クローネの意図など全てイザベラにはお見通しでした。
クローネが目指すママという存在
グレイス=フィールド農園には、とある管理システムが存在します。それは条件を満たし、12歳まで生き残ることのできた女の子だけが与えられる選択肢でした。自身の出荷と同時に食用肉となって死ぬか”飼育監(ママ)”になるかの二択です。
クローネは条件を満たし、ママを目指すことで延命する事を選びました。延命の代償はあまりにも厳しいもので、心臓に特殊なチップを埋め込まれます。万が一、脱走した場合にはチップに電流を流され殺されるという仕組みでした。
残酷な競い合いの毎日を選択したクローネ
12歳のクローネは生き残るため、ママになる道を選択しましたがそこでの生活はあまりにも過酷なものでした。グランマと呼ばれる先生に指導を受け続けていたクローネ。毎日「競え」、「これが私たちの生き残る道」なのだと叩き込まれました。
毎日テストでフルスコア(満点)を取り続け、武道を鍛え、裁縫も特訓させられるのが日常でした。この生活をすでに14年間耐えてきたのですから、鬼ごっこで見せた驚異的な体力の高さにも頷けます。
クローネが繋いだペンの秘密
クローネがママになるための施設でたまたま拾ったこのペンは、ただの文房具ではありませんでした。よく見るとW・Mと彫られています。この文字が意味するのは”ウィリアム・ミネルヴァ”という人物の名前でした。
このペンが脱獄後にエマ達の役に立つことを分かっていたので、グレイス=フィールドから立ち去る時に託したのです。
クローネの声優は藤田奈央さん
クローネの声を演じているのは、奈良県出身の藤田奈央さんです。現在はヴィムスに所属しています。アニメでの出演作品では、男性キャラクターや母親役など演じており、海外映画・ドラマの吹き替えにも多く出演しています。
主な出演作品は、「ワクフ」ユーゴ役、「ブレイブビーツ」渡辺晴彦役、「JKめし!」涼香役、「プロジェクトランウェイ第16シーズン」ケニア役、「エメラルドシティ」ドロシー役など多数出演しています。
実写化クローネは、渡辺直美さん
約束のネバーランド実写化にあたり、クローネを演じるのは吉本興業所属のお笑いタレントの渡辺直美さんです。バラエティ番組はもちろん、舞台も「花坂荘の人々」に出演経験があり、ドラマに出演したりと幅広く活躍されています。果たしてどのようにクローネを演じるのでしょうか。
クローネの名シーン・名セリフ
あまりにも残酷な運命を背負っていたクローネは、ちょっとポンコツですが人一倍情に厚い姿からいくつもの名場面・台詞を生み出してきました。エマ達に最後の希望を託してこの世を去るシーンは涙なしには語れません。
「言葉だけじゃないのよ。情報は」
エマ達がクローネから情報を聞き出す際に、自分たちが持っている情報を隠しながら話を進めていました。しかし、クローネの優れた洞察力により、エマ達が隠し事をしていることにすぐ気が付いたのです。
「このクソみたいな世界をブチ壊せ!!」
クローネが死に際に放つ最大の名セリフとも言えるシーンです。イザベラがクローネの存在が邪魔になり、排除してしまいます。生き延びるために誰よりも一生懸命努力してきましたが、ママになるという願いを叶えることもできずに殺されてしまう、なんとも悲しすぎる結末を迎えます。
さよならクローネ
残酷ですが、この農園に生まれ育ち、絶え間ぬ努力でママを目指してきた日々。彼女達に生き残る道は、支配者である鬼に加担し続けることでした。ママになるという夢も叶わず、イザベラの策によってその命に終わりが訪れました。
死ぬ間際にクローネが願ったのは「逃げて、逃げて、生き延びて」という想いに溢れていました。最後まで彼女は報われませんでしたが、クローネの意思はエマ達の背中を大きく後押ししてくれました。