「約束のネバーランド」のには欠かせない存在のノーマンですが、エマ・レイとは違った目的や考えを持っているかなりのキレ者でもあります。そんなノーマンがエマ達と離れ離れになっている時、どのように成長していたのか解説していきたいと思います。
ノーマンの基本情報
名前 | ノーマン |
性別 | 男 |
識別番号 | 22194 |
年齢/誕生日 | 11歳/2034年3月21日 |
身長/体重 | 145cm |
声優 | 内田真礼 |
実写 | 板垣李光人 |
初登場 | 第1話「GFハウス」コミックス1巻 |
ノーマンの特徴
ノーマンといえば色素がちょっと薄い感じのぱっと見は「弱々しく見える男の子」と思われる方も多いのではないでしょうか。しかしノーマンはハウスで行なっていた鬼ごっこではダントツの強さを誇る強者です。レイがエマに言っていましたが単純な運動能力はエマの方が上ですが、ノーマンはそれを上回る「戦略」が得意なのです。ハウスの子供達はノーマンにどうしても勝てないと嘆きます。
物腰柔らかに見えますが言いたいことはしっかりと言う男の子です。しかし純粋無垢なエマには言いたくても言えないことが多々あったりするので、そういう所はよくレイにフォローされています。
ノーマンの性格
ノーマンはいつでも自分を犠牲にして仲間達を助けてしまう癖があります。いつでも「自分の命よりも仲間の命」と誰にも気づかれないように計画をしていたり、単独行動をしています。ノーマンにはノーマンなりの考えがあるからこその行動力ですが、レイとエマはそんなノーマンをいつも心配しています。
特にエマにだけは特別な想いがあるのか、エマの笑顔のためにはなんだってすると健気で男らしい部分を見せます。ただしエマ本人には自分の気持ちを伝えていないノーマン。小説や番外編などでノーマンがエマに対する気持ちがよく分かるエピソードもありますが、ノーマンはきっと「影から見守りたい」という純粋で健気な性格なのだろうということがよく分かります。
優しくて切ないノーマンの性格が吉と出るか凶と出るかはその時の状況によって違ってきますが、ノーマンにとってエマ・レイがしっかり自分を正しい道へと導いてくれる重要人物ということには変わりないでしょう。
予想外の出荷時、ノーマンは最後まで笑っていた
ハウスの脱走計画を率先して進め子どもたちを導いてきたノーマンでしたが、予定外の出荷が決まりました。ノーマンの出荷をきっかけにエマ達は絶望へと追いやられますが全ては彼の想定内の出来事だということが明らかになっています。
レイが自分を犠牲にしてハウスの子ども達を逃すことも見通して、エマに手紙を託していたのです。そして必ず「生きる」と宣言していました。誰よりも頭が良く、誰よりも先を見据えるノーマンは自分がピンチに陥った時でも冷静に、笑顔のままイザベラと共にハウスを後にしました。
ノーマンはW・ミネルヴァとして生きていた!
初期で出荷され鬼に食われたと思っていたノーマンでしたが、なんとGP(ゴールディ・ポンド)での戦いを終えてハヤトとジンに連れて行かれたアジトのボスになっていました。名前はエマ達がずっと探し続けてていた「W・ミネルヴァ」として全食幼児たちの希望の光となっていたのです。この名前だったら絶対に再会できると信じていたからこそ、ノーマンはずっとミネルヴァとして活動をしていたのです。
新しく増えていた胸の烙印は、ノーマンが出荷されてからの人生を物語っているようでした。エマ達に全てを話し、アジトではハウス時代のように3人でたくさんお喋りをしたり肩を寄り添いあって眠ったりと、辛い日々を乗り越えた先の「幸せ」が垣間見えました。
Λ(ラムダ)7214での日々を過ごしたノーマン
あの出荷された日、ノーマンが向かった先には最大の的であるピーター・ラートリーが居ました。ピーターはノーマンに「私の実験を手伝って欲しい」と懇願してきたのです。その結果ノーマンは出荷されずに実験農場であるΛ(ラムダ)7214へと連れて行かれました。そこでは食幼児の品種改良が行われており、ノーマンが連れて行かれた農場では色々と実験段階の食幼児が大勢居たと思われます。
GP(ゴールディ・ポンド)でエマ達に協力してくれたアダムにも同じマークが刻まれており、彼は「試作品」と呼ばれていたためノーマンが農場に連れて行かれた時もまだ農場としての機能が完成しきれてなかったのだと思います。
アダムはノーマンのクローン?謎が深まるΛ(ラムダ)7214のとの関係
GF(グレイス=フィールド)ハウスでも優秀だったノーマンはこのΛ(ラムダ)7214でもその優秀っぷりを発揮しています。「博士」と呼ばれる人物とモニター越しで会話をし、テストのようなものをしている光景が描かれています。ノーマンの脳の動きや発達を調べていたのでしょうか。
農場内の保育場にはたくさんの実験体がおり、その中にアダムも一緒に居ました。アダムに似たような食幼児が何人も居ましたが、その中でもアダムはずっとノーマンの識別番号「22194」を唱えていました。特に意味があるのかは明らかになっておりませんが、このアダムの様子から「ノーマンのクローンを作ろうとしていたのではないか」という説も上がっています。
ノーマンの声優
アニメでの声優を務められたのは内田真礼さんです。まややん、まれいちゃん、まれいたその愛称で親しまれている声優さんです。同じ声優の内田雄馬さんは実弟です。東京都出身でA型、アイムエンタープライズに所属しています。
代表作は「アオハライド」吉岡双葉役、「HUNTER×HUNTER」アルカ=ゾルディック役、「ぐらんぶる」古手川奈々華役、「さんかれあ」散化礼弥役など、馴染みのある有名作品の主人公を務めるなど幅広く活躍されています。
とても負けず嫌いな性格で、野球がとても好きな内田さんは福岡ソフトバンクフォークスのファンであるということも発表されています。
ノーマンの名シーン・名台詞
ノーマンのあらゆる成長っぷりが見えるシーンと、これから先に影響するであろうノーマンの行動について等をさらに紹介していきたいと思います。
エマと感動の再会、想いはいつも変わらず…
アジトで再会したエマ達とノーマンの感動シーン。会えるはずないと思い込んでいたノーマンとの再会に、エマは涙が溢れだします。さすがのレイも動揺するほど驚いていました。ノーマンは絶対に「生きのびる」と心に決めてハウスを出ていたため、この時のために苦難を乗り越えてきたのでしょう。Λ(ラムダ)7214を脱走し、アジトでの地位を築き上げるのにどれだけの時間と努力がかかったのでしょうか。
それでもノーマンはエマへの気持ちは変わらず、ずっと思い続けてきたのだということがよくわかるシーンです。家族以上の気持ちをエマに抱くノーマンは、これまでに見せたこともないような表情でエマ達との再会を果たしました。
エマの笑顔のために、再び自分を犠牲にしようと試みるノーマン
「鬼を絶滅させたくない」というエマの気持ちを汲み取ってもなお、ここばかりは「鬼は全滅させなければ本当の幸せはこない」と冷たく言い放つノーマンですが、エマが優しい性格だということをもちろん知っているからこその作戦でした。ギーラン卿率いる反乱組織と王家のぶつかり合いを企て、共倒れさせるという計画です。ギーランとの契約を交わし自分の命と引き換えに条件をだすノーマンは、全てエマのために動いていると言います。
エマとレイはいち早くノーマンの自己犠牲に気付き、ハウス時の二の舞にならないようにとノーマンを止めに行きます。相変わらず自分を犠牲にしようとするノーマンに、レイは呆れていますがそこもノーマンらしいという事は十分承知していました。だからこそもう犠牲にさせないと、エマ達はノーマンを助けに向かいます。
ノーマンの気持ちとエマたちの気持ちが交差する中、鬼社会での変化もたくさん起こっているので見逃せない場面となっています。
鬼語が話せるようになっていた!?
女王・レグラヴァリマとの戦いでレグラヴァリマに言い放ったこの言葉ですが、なんと鬼語で喋っていました。このノーマンの言葉に対し、レグラヴァリマも驚いていましたが何故ノーマンが鬼語を話せるようになっているのかはまだ明らかになっていません。
ムジカとソンジュもそうですが人の言葉と鬼の言葉の両方を使えるという事は、意味と単語さえ分かれば誰でも使えるようになるという事なのでしょうか。ノーマンはかなり優秀なため、覚えようと思えばすぐに覚えそうな感じはあります。
鬼語になると少し単語っぽいというか「私たち」ではなく「我々」というところから、少し人の言葉とは使い方やニュアンスが違うのだろうと思います。鬼の言葉もまた奥が深いですね。
これからのノーマンはどうなっていくのか?
しばらく見ない間にとても大人っぽく、たくましくなったノーマン。エマ・レイ達に隠している本心や計画などまだまだ謎な部分が多いですが、それも全て仲間達を守るための手段だということからノーマンが優しい事には変わりがありません。
これからエマ達と共にどのように変化していくのか、エマへの気持ちは伝える気があるのでしょうか。まだまだたくさんの事から目が離せませんね。