兎人参化(とにんじんか)とは、初期のドラゴンボールに登場した敵キャラクターの一人です。非常に強力な能力を持っていることから敵キャラクターの中でも最強候補として考えられることも多い兎人参化ですが、最初の敵でもあるため知名度はそこまで高くありません。
ここではそんな兎人参化の特徴や性格、印象的なシーンについて紹介していきます。
兎人参化の基本情報
名前 | 兎人参化(と にんじんか) |
性別 | 男 |
所属 | うさぎ団 |
種族 | 地球人 |
戦闘力 | 121 |
必殺技 | 相手を人参に変える技 |
年齢/誕生日 | 51歳 / エイジ698年生まれ |
身長/体重 | 159cm / 61kg |
声優 | 大竹宏 |
初登場 | 単行本2巻 / アニメ第9話『うさぎオヤブンの得意技』 |
兎人参化の特徴
兎人参化は名前からイメージできる通り、ウサギそっくりの見た目をしています。白い体毛をはやしており、頭の上には長い耳を付けています。年齢は51歳でサングラスを常にかけていることから大人の貫録を漂わせています。
西の町を治めている「ウサギ団」の団長であり、部下2人と行動を共にしています。町の人々は兎人参化をひどく恐れており、彼が姿を現すと急いで家に隠れてしまうほどです。
恐れられている理由は兎人参化が持つ「触れた相手を人参に変えてしまう」という非常に強力な特殊能力のためであり、実際に作中でも人をウサギに変えてしまうシーンが描かれその力を証明していました。
ドラゴンボールを探しにやってきた悟空たちと戦うことになりますが、最終的には悟空によって月まで飛ばされてしまい、敗北してしまいました。
兎人参化の性格
触れた相手を人参に変えてしまうという強力な能力から非常に冷酷で残虐な性格が特徴的ですが、人と話すときは丁寧な言葉を用いて会話をします。悟空たちとの戦いで劣勢に立つと、人参になってしまったブルマを人質にとって形勢逆転するなど勝つためには手段を選びません。
後に登場するフリーザやセルのように無関係な一般人を殺してしまうほど悪魔じみた性格はしていませんが、自分がトップになって人々を支配しようとする思いは強く抱いているため、悪の心を持っているということができるでしょう。
また、嫌いな食べ物は餅であることが判明しており、悟空に負けた兎人参化は嫌いな餅を一生ついて生きろということで月へと飛ばされてしまいました。
兎人参化の必殺技
兎人参化には名前の付いた必殺技は登場しませんが、「触れただけで相手を人参へと変えてしまう」という非常に強力な特殊能力が彼の自慢の技であると言えるでしょう。
握手を求めた際にブルマを人参へと変えてしまい、アニメではプーアルさえも人参に変えようとしていました。これらの要素から兎人参化はドラゴンボールの敵キャラクターの中でも最強クラスなのではないかと考える人が多くいます。
しかしこの能力には弱点が存在し、触れた相手が人間でないと人参に変えることができないという弱みを持っています。悟空はこれを利用して、持っていた如意棒を使用して戦いを有利に進めていきました。
また、これらの理由から兎人参化は人造人間との相性は最悪であると考えることができ、気弾などの遠距離攻撃を防ぐ手段もないため最強説は間違っていると考えることができるでしょう。
しかし、機械等の無機物以外なら不意を突きさえすれば人参に変えることができるので強力な能力であることには変わりはありません。
兎人参化の声優
兎人参化の声優は大竹宏さんが担当しています。大竹さんは昔から活躍されている実力のある声優であり、有名なものですと『怪物くん』のドラキュラや『パーマン』のパーマン2号の声を担当したりしています。
明るさが特徴的な心地よい声を持っている方であると言えるでしょう。
兎人参化の名言・名シーン
最初の最初に登場する兎人参化ですが、見ごたえのある名シーンや名言はいくつか存在しますのでここではその中から2つのシーンを紹介していきます。
ブルマを人参に変えてしまうシーン
強力な特殊能力を持つ兎人参化ですが、作中ではブルマがその能力の餌食になっていしまいました。悪役らしからぬ丁寧な言葉遣いでブルマに握手を求めますが、ブルマは断ります。しかし握手を断る際に兎人参化の手に触れて払ってしまったために、人参へと変化してしまいました。
悟空たちとの戦闘では次第に劣勢へと追い込まれてしまったため、人参へと変化したブルマを人質にして悟空に反撃をしました。
最後は悟空に指示されブルマをもとの姿に戻しましたが、このシーンからこの能力が非常に強力であることがよくわかります。
月で餅つきをさせられているシーン
戦いに敗れた兎人参化含むうさぎ団は、自分たちが餅が嫌いだという理由から悟空の如意棒によって月へと運ばれてしまい、そこで一生餅つきをさせられてしまいます。
物語が進むと、亀仙人が悟空の大猿化を止めるためにつきを破壊してしまい、そこからは宇宙をさまよい続けなければいけない羽目になります。
月と一緒に破壊されずに済んだだけよいですが、悲惨な人生を送らなければならなくなってしまいました。
最強クラスの能力を持つ兎人参化
以上が兎人参化の特徴や名シーンの紹介でした。
人参に変えられるのが人間だけであるという弱点から最強説は覆されてしまいましたが、それでもトップクラスの強い能力であることに間違いはありません。仮に悟空がこの能力を持っていたらこれまでの戦いをもっと楽に行えていたことでしょう。
そんな強力な能力を持った兎人参化との戦いは、ドラゴンボールファンなら一度は見ておくべき名勝負だと言えるでしょう。