【もののけ姫】謎多き集団「ジバシリ」とは?意味や石火矢衆との関係を解説!

20世紀の日本において、もっともヒットしたアニメ映画はどれなんでしょうか?答えはこの【もののけ姫】です!

【もののけ姫】はスタジオジブリが手掛ける長編アニメーション映画で、監督はあの宮崎駿監督です、20世紀の日本において数々の賞を受賞し、それまでの映画の興行収入の記録を破り、堂々の第1位に輝いた作品です。

今回はそんな【もののけ姫】の作中に登場する、謎多き集団「ジバシリ」についての記事を紹介していきたいと思います。

「ジバシリ」の基本情報

「ジバシリ」についての基本情報をご紹介いたします。

「ジバシリ」とは

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(C)スタジオジブリ

そもそも「ジバシリ」とはいったい何者でしょうか?

「ジバシリ」とは、ジゴによって雇われた、山に詳しい男たちの事です。

通常の狩人たちよりもの山の知識に長けており、獣に人と見破られないよう乙事主の配下の猪たちの生皮を剥いでかぶり、猪の血を体に塗って人のにおいを消し惑わせ、近づくという特殊な技能を持ちます。

山の神やタタラ場のエボシ御前などに遣えておらず、ジゴ坊によって雇われているため、もののけ姫の作中内の勢力図としては「謎の組織・師匠連」に属する事になります。

「ジバシリ」のモデル

特に「ジバシリ」のモデルとなった人物や、集団はなくもののけ姫の作中での架空の集団という事になります。

決してジゴ坊の手下という訳ではなく、今でいうところの「フリーランス」のような立ち位置で無所属の山の狩人達という位置づけになります。

ジゴ坊も「ジバシリ」の特殊な技能(獣の生皮を被り、血を顔に塗る所作)を観察するように「あれはジバシリの業だ。おぞましいものよ」というセリフを残しています。

また、普通の山の狩人達とも一線を画すようで、タタラ場の人々も「ありゃあただの狩人じゃねえジバシリだ」と言っていることからも町の人々からも恐れられている様子でした。

「ジバシリ」の性格と見た目

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(C)スタジオジブリ

「ジバシリ」は普通の山の狩人達よりも山の知識に長けており、少し人道外れた方法ではありますが獣を狩るための作戦としては理にかなっており狩人のエリート達とも考えることが出来ます。

また、「ジバシリ」はそういった狩人集団一体のことを指し、個人ではありませんので見た目というよりはその手法と特殊な技能に特徴があります。

作中では、乙事主の配下の猪達の皮を被り、乙事主を包囲し吹き矢をもって攻撃します、見事乙事主を追い詰め、シシ神のいる森の奥深くまで到達します。

性格も様々な人がいますが、作中では「シシ神の姿を見ると目がくらむ」などとシシ神に対し怯える姿を見せ、ジゴ坊にたしなめられるというシーンもある事から、山をよく知る分山の恐ろしさにも敏感な一面を見せていました。

また、描写はされていないが、シシ神討伐の際にその体液を浴びて「ジバシリ」の多数が命を落としたと考えられ、僅かに生き残った石火矢衆や唐傘連達と共に一目散に逃亡したと考えられています。

「ジバシリ」の名シーン・名セリフ

「ジバシリ」の名シーンや名セリフをご紹介していきたいと思います。

「あれはジバシリの業だ、おぞましいものよ」

【もののけ姫】謎多き集団「ジバシリ」とは?意味や石火矢衆との関係を解説!

(C)スタジオジブリ

シシ神討伐の目的でジゴ坊が雇った、「ジバシリ」は乙事主を追い詰め、シシ神の守へと案内させるために乙事主の配下の猪達の生皮を被り、猪の血を体に塗っている様子を見たジゴ坊のシーンです。

「ジバシリ」の一連の所作をエボシ御前へと説明した時のセリフになります。乙事主を追い詰めるための作戦の一つとしても、一般の人々や一国の領主たちから観てもおぞましい光景だったようですね。

しかし、このワンシーンが「ジバシリ」という存在をとても顕著に表現しており、人間も野山で行く抜くための業として自然と一体化するという理にかなった作戦でした。

「ありゃあただの狩人じゃねえ…ジバシリだ」

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(C)スタジオジブリ

乙事主を追い詰めんとジゴ坊が雇った「ジバシリ」という集団、その集団を見たタタラ場の一般人である甲六のセリフになります。

「ジバシリ」という存在がタタラ場でもどのように恐れられているのかという事を表現しているセリフになります。

実際、乙事主を追い詰めシシ神の居る森まで到達して見せた「ジバシリ」、そのおぞましいとされる所業も獣討伐の為の一つの作戦として考えると、やはり山の狩人の中でもエリートといえるほどの業を持っています。

そんなエリート集団をもってしても、シシ神討伐は結果を見れば失敗に終わっています。

それだけシシ神は決して触れてはいけない、神聖な存在であったことが伺え、「ジバシリ」という集団が恐れるほどの存在であることが描写されています。

まとめ

作中で少ない出番ながらも強烈なインパクトを与える「ジバシリ」、その正体は山の狩人の中でもその知識に長けたエリート狩人であるという事がわかりました。

ショッキングなシーンや描写があり、町の人々からも恐れられていますが、人が自然の中で生きていく上での知識としてはより野生的な生き抜く術を表現しており、人も自然の一部なんだなと、再確認させられますね。