【となりのトトロ】傘を貸してくれるイケメン、カンタってどんな奴？いじわるだけど本当は優しい！

「となりのトトロ」に登場する、坊主頭に帽子が特徴的なカンタとは、一体どんな少年なのか気になったことはありませんか？

サツキとメイの様な中心人物やトトロやネコバスのような存在とは違い、あまりピックアップされることがありません。

今回はカンタのプロフィールや名台詞・名シーンまでくまなくご紹介します。

カンタの基本情報

カンタの性格

カンタの初登場は、サツキとメイが新しい家に引っ越して来た時にです。家の管理をして引っ越しの手伝いに来たカンタのおばあちゃんに、カンタはお母さんに頼まれ物を持って来ました。そこでカンタはサツキにぶっきらぼうに渡して去っていきます。

その後にも雨が降っているのに傘を持っていず困っているサツキとメイに、無理矢理傘を貸す場面があります。最初にサツキに会った時は、単純に女の子が苦手だったのかもしれませんが、傘の時には濡れるのが可哀想だったので不躾でも多少は親切にできました。

物語の後半では家を不在にしていたサツキの為にわざわざ電報を持ってきてくれたり、ケンカして泣き出したメイに声をかけたりします。最初から素直になれないだけで、とても思いやりのある子でした。

カンタの家族

カンタの家族はお父さん、お母さん、おばあちゃん、本家のおばあちゃんが登場します。

カンタのお父さんは、サツキ達の引っ越してきた家で待機していて、重い家具をサツキのお父さんと一緒に家に運びいれてくれます。その後はカンタのおばあちゃんと田んぼを耕してる姿が見られます。

カンタのお母さんは、サツキがカンタに借りた傘を返した時に会います。びしょ濡れでカンタが帰ってきた時にはげんこつで怒ります。しかし、濡れた理由がサツキに貸したからだと知ると、傘を返してくれたことにお礼を言います。物分かりのいい優しいお母さんです。

カンタのおばあちゃんは、サツキのいない時にメイを見てくれたり、引っ越しを手伝ってくれたりと優しいおばあちゃんです。

本家のおばあちゃんは、サツキが病院から電報をもらってお父さんに連絡をとる時に、家の電話を貸してくれます。折り返しの電話も待たせてくれる、穏やかなおばあちゃんでした。

カンタの裏話

「となりのトトロ」には小説版が存在し、そこには映画では描かれなかったストーリーがあります。そこにはカンタには兄弟がいたことが書かれています。

実はカンタは、4人兄弟だったようです。実際に登場するのは小学1年生の弟の茂太のみですが、残り2人はカンタのお兄さんということになります。恐らく、映画では尺の関係で描かれなかったのでしょう。

カンタの声優

カンタの声を担当したのは、雨笠利幸さんという声優ではなく俳優の方です。「となりのトトロ」の公開が1988年で、雨笠利幸さんが生まれたのが1976年なので、わずか12歳程の時に演じたということになります。

テレビには1984年の火曜サスペンス劇場「獣の償い」を始めとして、様々な作品に俳優として出演されています。有名作品としては「暴れん坊将軍Ⅱ」が挙げられ、他には「宮本武蔵」や「太平記」では足利尊氏の少年時代を演じるなど、時代劇の出演が多かったようです。

1994年以降の出演はなく、現在はどのようにされているかは不明です。

カンタの名シーン・名台詞

カンタの名言・名シーンについて解説していきます。

「やーい、おまえんちおばけや〜しき！」

サツキにカンタのおばあちゃんへ渡す物を押し付けた後に放った台詞です。まっくろくろすけがたくさんいて、暗い雰囲気がしたというのとサツキへの照れ隠しからか言ったのでしょう。しかし、サツキのファーストコンタクトとしては最悪で、その後にサツキは「男の子、嫌い！」と言ってしまいます。

「となりのトトロ」としては、名台詞ではありましたが、サツキにはこれから住む家のこと悪く言われて残念な台詞でした。

「今、父ちゃん達が捜してる。オレ、代わりに七国山へ行ってやるから、おまえは家に戻れ」

最初のシーンとは全く異なり、メイとサツキのことを心配しての台詞です。メイが迷子になった時にカンタも探すのを手伝ってくれます。この時には「サッキー」「カンちゃん」と呼び合う程、仲良くなれていました。

メイが行ったと思われる大人の足で3時間かかるとされる七国山まで、サツキが探しに行こうとします。それをカンタは代わりに自分が行くと言いました。

自転車を借りてきたとはいえ、徒歩3時間の距離まで簡単に行くとは言えません。メイを探す為とメイを見つけてサツキを安心させる為に、体を張って探そうとするカンタはかっこいいですね。

思いやりのある少年、カンタ

当初、カンタはサツキにいじわるでした。サツキにべーと言って舌をだすこともしました。しかし、実はサツキやメイの為に優しくすることや頑張ることができる男の子だったのです。

カンタはサツキと同い年の12歳で思春期に入る頃だったので、越してきたサツキに対してちょっかいをかけてみたかったのかもしれません。

そんなカンタの魅力を「となりのトトロ」を見返して振り返ってみてはいかがでしょうか？