【紅の豚】マルコ・パゴットって誰?その正体に迫ります!

「紅の豚」に登場するマルコ・パゴットという人物がいるのですが、「それって誰?」と思った方は多いのではないでしょうか。

しかし、「紅の豚」において非常に重要な人物となります。今回はマルコ・パゴットとは一体どんな人物なのかについて迫っていきたいと思います。

マルコ・パゴットの基本情報

【紅の豚】マルコ・パゴットって誰?その正体に迫ります!

(C)スタジオジブリ

マルコ・パゴットの特徴

名前の由来とはなったのは日本とイタリアの合作アニメ「名探偵ホームズ」のイタリア側プロデューサーのマルコ・パゴットからと言われています。姿は口元にダンディな黒髭を生えした好青年でした。

マルコという呼び方をするのは主にホテル・アドリアーノのマダム・ジーナになります。3人の飛行艇乗りと結婚したジーナは、全員がジーナのいない元で死んでしまいましたが、マルコだけはジーナの元にいて感謝されています。昔馴染みが皆死んでしまって、唯一残るマルコを心配してくれる大切な存在となります。

マルコが人間だった時のたった1枚だけ残った写真はホテル・アドリアーノの壁に飾られています。しかし、その頃の自分が嫌いなマルコは自分の顔を黒いペンで消してしまっています。

マルコ・パゴットの経歴

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(C)スタジオジブリ

生まれは年齢から1982、3年と推定され、17歳の頃からライト兄弟が乗っていた様な簡易的な飛行機を乗り回していました。

イタリア空軍に入隊した後は大尉にまで昇進しました。軍にいた際にはフィオ・ピッコロの父と同じ部隊にいたので、マルコが敵のパイロットを助けたというエピソードもあったようです。第一次世界大戦ではエースパイロットとして活躍していました。

機動力が必要とされる同系の戦闘機同士の空中戦においては、「捻り込み」と呼ばれる敵の戦闘機の背後を取るの技を得意としていました。マンマユートのボスからは「この技でアドリア海のエースになった」とさえ評される代名詞となりました。フィオからも戦争時は英雄だったのかと聞かれる程で、相当名の知れた腕利きのパイロットだったようです。

マルコ・パゴットの正体

マルコ・パゴットの正体は、もう分かっている方も多いと思いますが、ポルコ・ロッソになります。ポルコ・ロッソというのは赤い豚と言う意味で、紅い飛行艇に乗る豚であることを自ら皮肉で名乗っているのかもしれません。

軍に残り続けて少佐にまで出世したフェラーリンから密かに忠告を受けています。ファシストの秘密警察やイタリア軍に追われています。現在のマルコは反国家非協力罪、密出入国、退廃思想、ハレンチで怠惰な豚でいる罪、ワイセツ物陳列で逮捕状が出されているそうです。

マルコ・パゴットが豚になった理由

マルコ・パゴットが何故、豚になったのかという理由は最後まで判明しませんでしたし、解決することもありませんでした。映画館で再開したかつての同期だったフェラーリンには、冒険飛行家の時代は終わってしまい、国家や民族といった下らないスポンサーを背負わねば空を飛べないと言われます。マルコもそれを理解した上で、軍に属さない飛行艇乗りをしています。

しかし、このやりとりからマルコは自ら望んで人間という立場を捨て、豚として生きているのではないかと考察されています。また、別の説としては、戦友のベルリーニを救えずにいた自分が1人だけ生きてしまったことが呪いとなったとされるものです。

マルコ・パゴットの声優

マルコ・パゴットの声を担当したのは、古本新乃輔という俳優、声優及びラジオパーソナリティーの方になります。

代表作はテレビドラマ「北の国から」「時にはいっしょに」、大河ドラマでは「篤姫」「義経」があります。ラジオでは、「古本新乃輔のパラシュート遊撃隊」「古本新乃輔 ちゃぱらすかWOO!」といった自身のラジオ番組を持っていたこともありました。

アニメ作品に出た回数は少ないですが、主要人物ばかりを演じています。1989年版の「ジャングル大帝」のレオや「H2」の国見比呂、「Fーエフ」の大石タモツなどを担当しました。声優は本業ではありませんでしたが、その演技は台詞数の少ないマルコに合っていたと思います。

マルコ・パゴットの名台詞・名シーン

「ジーナをどうする気だ!俺が代わりに行く!」

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(C)スタジオジブリ

幼馴染みであったジーナと2日前に結婚したばかりだったが、休暇が足りずにすぐに戦場に戻ってきたベルリーニに言った台詞です。

手練の敵3機に追われ疲れきっていたマルコは、気くと光の溢れる雲の雪原の様な場所に漂っていました。その脇を見知ったベルリーニの飛行艇が過ぎていきます。

密かに思っていたジーナを悲しませないで欲しいというマルコの強い想いの籠ったシーンでした。同時に、マルコが本来のマルコであった頃の姿の描かれた数少ない場面でもありました。

消えてしまったマルコ・パゴット

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人間としてのマルコ・パゴットは消えてしまいましたが、彼が生きた証拠である写真はまだジーナが残してくれていたり、フィオの父がフィオに語り継いでくれたりしました。

今はポルコ・ロッソとして生きていて元に戻ろうとはあまりしていませんが、マルコ・パゴットとしての痕跡は全て無くなることはなかったようです。