僕のヒーローアカデミアに登場する死穢八斎会の若頭だったオーバーホールは一体どんな人物だったのでしょうか。本名や個性など掘り下げていきます。
オーバーホールの基本情報
名前 | 治崎廻 |
性別 | 男 |
敵名 | オーバーホール |
個性 | オーバーホール |
所属 | 死穢八斎会 |
年齢/誕生日 | 不明/不明 |
身長/体重 | 不明/不明 |
声優 | 津田健次郎 |
初登場 | 原作No.124「胎動!!EP:インターン」/アニメ第65話「オーバーホール」 |
その他 | 死穢八斎会組長(血縁ではない) |
オーバーホールの特徴
赤紫よりももっと濃い髪色の短髪です。三白眼で瞳の色は金色です。潔癖症の為、特徴的な鳥のくちばしのようなマスクを常にしています。このマスクは自身の側近たちにも似たようなものをさせています。側近たちの場合は顔全体を覆うものばかりです。
服装はグリーンのモッズコートでフード部分に紫色のファーがついています。コートの中は黒いYシャツに白いネクタイをつけています。黒いスラックスを着用していて白いスニーカーを履いています。スニーカーの中の靴下は足首までの物を履いています。また、彼の個性の事情により白い手袋を常に着用しています。
オーバーホールの性格
心も身体もかなり重度の潔癖症です。そのため人に触れられるだけで体中に蕁麻疹が現れます。また、個性自体を一種の病気であると捉えており、個性を持つ今の人類を良く思っていません。そのため組長の孫娘である壊理の個性を”個性消失”のために使おうという計画に乗り出しました。
さらにオーバーホールは洗脳力や人心掌握術にも長けているようで、サー・ナイトアイたちが死穢八斎会に突入した際にも下っ端の組員は口をそろえて「若頭に感謝している」と言っていました。
自身の計画の邪魔をされぬよう、インターン中にオーバーホールに出会った緑谷やルミリオンに対しては壊理の優しい父親を演じていました。壊理が頑なに緑谷から離れなかった時には自身の手袋を外す様子を壊理に見せ、無言の圧力をかけて壊理を利用しているようでした。
オーバーホールの過去
孤児院のようなところで幼少期を過ごしたことが伺える描写があります。その際に、「個性は一種の病気である」という学説を目にしたオーバーホールはずっとその学説を信じていました。その後、死穢八斎会の組長に拾われて息子同然のように育てられました。そのため、オーバーホールは組長に対してかなりの恩義を感じていました。
しかし、強い個性が世の中を支配する時代――オールマイトが出現したあたりからヤクザものの居場所、立場は段々と無くなっていきました。オーバーホールはそれに危機感を覚えていましたが組長は昔からの仁義に背くことはしませんでした。それがきっかけになり、オーバーホールと組長の間には深い溝が徐々にできてきてしまっていたのです。
壊理の存在
その溝がさらに深くなるきっかけだったのは壊理の存在でした。壊理は自身の個性を操ることが出来ておらず、自分の手で父親を消してしまっていたのです。その個性の監督と壊理の世話をオーバーホールは組長から任せられました。壊理の個性から世の中を変革することが出来るかもしれないと考えたオーバーホールは壊理の細胞から個性を焼失させる薬を作りだす計画を始めます。しかし、その計画を察知した組長が暗に止めようとしますが、それに反発したオーバーホールは自身の個性で組長を植物状態にしてしまったのでした。組長が突然植物状態になってしまい、若頭としてオーバーホールは大いに力を発揮するようになりました。ですが、組員の中には組長を植物状態にしたのはオーバーホールではないかと勘付いていた人もいたようです。
オーバーホールと敵連合
オーバーホールと敵連合はお互いに表向きの協力関係を結ぼうとしていました。しかし、あくまで対等な立場を望んだ敵連合に対してオーバーホールは自分自身が支配する関係。つまり、敵連合が死穢八斎会の傘下に入ることを条件として話し合いの場を持ちましたがその時に反抗した敵連合の1人マグネをその個性で殺害しました。当初よりいがみあっていた2つの組織の溝はここで深まりましたが、敵連合は結果的には死穢八斎会に協力する姿勢をみせます。敵連合にとってはそれはそれで都合のいいように動くことが出来ると考えたからです。
オーバーホールがヒーローたちの力によって倒されて、タルタロスへ収監される道中、その車が敵連合によって襲われました。そしてオーバーホールは「次の支配者は俺だ」と死柄木に告げられ、両手首を奪われてしまい個性を使うことが出来なくなってしまったのでした。さらに、個性を消す銃弾の完成品およびその血清を全て奪われてしまいました。
オーバーホールの能力
対象物を一度分解して瞬時に修復することが出来ます。さらには、怪我や疲労も治癒することができて破壊した物同士を融合させる事も出来ます。このような能力もあるからこそ、壊理との個性と掛け合わさることで「個性を焼失させる銃弾」を製造することが可能になっていたのでしょう。
オーバーホールの声優
オーバーホールの声を務めるのは大人気声優の津田健次郎さんです。1971年6月11日生まれ大阪府出身です。所属事務所はアミュレートです。アニメからドラマ、舞台、朗読劇など幅広い活躍をされている声優さんです。
代表作は数多くありますが、その中でも『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のダミアン・バルドゥール・フリューゲル役、『薄桜鬼』の風間千景役、『ワンピース』のヴィンスモーク・ヨンジ役などがあります。
オーバーホールの名言・名シーン
ここからはオーバーホールの名言や名シーンをご紹介していきます。
「理(ことわり)を壊すんだ」
死柄木と共におおまかな計画の話をしている場面です。ここでオーバーホールの目的が話されます。何故個性を焼失させる銃弾を製造しているのか。それは個性によって成り立っている現社会を根本から変革するというのが彼の目的だったのです。
「……………返せ」
刑務所への護送中に敵連合に襲われ、個性を焼失させる銃弾の完成品、血清を死柄木に奪われてしまった時のオーバーホールの台詞です。原作では字体が変化されていますが、アニメ版は担当声優の津田さんの力が発揮されている印象的なシーンです。
オーバーホールは自分の意思でヒーロー社会に変革をもたらそうとした若き指導者
オーバーホールは自分の信念に基づき動き、その邪魔になるものは容赦なく殺害するという敵らしい存在感のある人物でした。ためらいなく人間を殺すことが出来ますが、組長の事は殺さずに植物状態にしたのは自分を拾ってくれた恩義があったからではないでしょうか。
オーバーホールの計画はヒーローたち、そして敵連合により失敗していましたが、もしもオーバーホールと敵連合が意気投合して力を合わせていたのなら今頃どうなっていたのか。世界はより大きく変わっていたことでしょう。