柱の中でも特に強いとされているのが、不死川実弥です。普段は誰も近寄れない独特のオーラのようなものを持っているのですが、実際はどうなのでしょうか?
そんな実弥の過去や弟との関係、技の強さなどを紹介していきたいと思います。
不死川実弥の基本情報
名前 | 不死川実弥(しなずがわさねみ) |
性別 | 男 |
肩書き | 柱 |
呼吸法 | 風の呼吸 |
年齢/誕生日 | 21歳/11月29日 |
身長/体重 | 179cm/75kg |
声優 | 関智一 |
初登場 | 第45話「鬼殺隊柱合裁判」 |
その他 | 弟に不死川玄弥 |
不死川実弥の特徴
まるで悪役のような出で立ち
実弥は顔が傷だらけで、眼光が鋭く、銀髪で全くといっていいほど笑いません。そのため、常に怒っているようにも見えるのです。そのため、他の人間を自分の側に近づけようとせず、いつもひとりで行動しています。
傷は、顔だけではなく体にも刻まれていて、それを隠すことなく見せるかのようにしているので、それだけでも威圧感があるでしょう。
風柱として柱の中でもかなりの実力者
実弥は風柱として、お館様に仕えていますが、柱の中でも悲鳴嶼行冥に次ぐ実力者でしょう。他の柱と違い、戦いで敵の中に入り込んでいく間合いが鋭く、使う技も相手に確実に致命傷を与えるものなので、破壊力でも群を抜いています。
その実力が証明されたのは、上弦の壱である黒死牟との戦いです。無一郎が明らかな実力差を見せつけられたのに対して、初見にも関わらずほぼ互角の攻防を繰り広げていました。
弟に対する態度が酷くて優しい
実弥の弟は玄弥ですが、玄弥に対する態度が無茶苦茶です。兄の背中を追いたくて鬼殺隊に入ったにも関わらず、「才能が無い」「辞めてしまえ」の一点張りで、玄弥の話など一切聞く耳を持ちません。そしてあろうことか、鬼を食って鬼化することのできる能力を知った時には、殺す勢いで玄弥にかかっていきました。
そんな実弥を見て、炭治郎も怒るのですが、実弥は玄弥に普通の人生を送ってほしかっただけなのです。弟への愛情を常に持ち続け、何とか鬼殺隊を辞めてほしかったと思われます。しかし、その愛情の表現が不器用で周りの人間には勘違いをされています。
鬼を許さない気持ちは同じ
母親が鬼になり、その母親を殺すことになった玄弥ですが、鬼を許さないという気持ちはずっとありました。そのため、炭治郎が禰豆子を連れてきた時も、全く聞く耳を持たずにいきなり殺そうともします。
周りの人間が禰豆子が危険な存在ではないことを話しても、納得はしていません。お館様が自爆して無残との戦いになった時も、次々に襲い掛かる鬼たちを怒りが収まらない様子で殺していました。
不死川実弥の性格
気性が荒くキレやすい
実弥には、冷静な部分がほとんど皆無と言っても過言ではありません。誰だろうが自分に意見する者は許しませんし、従わない人間も許しません。同じ柱である富岡にも、一方的に自分が戦いたいという理由だけで、承諾を得ることなく模擬試合をしました。炭治郎たちには戦力差関係なく、素手で容赦なく殴ったり蹴り飛ばしています。
敬愛する人間にはとことん尽くす
ただの荒くれもので誰の意見にも従わなさそうな実弥ですが、お館様と悲鳴嶼行冥にだけは敬意を払っています。お館様のことは、始めはただの駒使いをする上司としか思っていませんでした。
しかし、お館様の鬼殺隊のことを大事にする気持ちと、無残に対する覚悟を知った時、実弥は「この人に一生仕える」という気持ちになります。そして、お館様の側に8年間もいる行冥にも、柱最強としての称号に偽りがないため、従うことに決めました。実弥が唯一敬語を使っている人間はこの2人しかいません。
不死川実弥の技
実弥は、風柱としてたくさんの技を持っています。技の精度も威力も、最後の戦いに相応しいものばかりなので紹介していきます。
・壱ノ型 塵旋風・削ぎ(じんせんぷう・そぎ)
地面をえぐるように、すごい速さで相手のところへ突進する技。
・弐ノ型 爪々・科戸風(そうそう・しなとかぜ)
上から下へ切る技で、動物の爪の跡のような複数の縦方向の斬撃を繰り出す技。
・参ノ型 晴嵐風樹(せいらんふうじゅ)
右上から左下に斜めに竜巻のような斬撃を起こす技。
・肆ノ型 昇上砂塵嵐(しょうじょうさじんらん)
下から上に振り上げ名前のごとく砂嵐が起きたような風が吹き上げる様な斬撃。
・伍ノ型 木枯らし颪(こがらしおろし)
上から下へ振り下ろしながら竜巻のような斬撃を広範囲に繰り出す技。
・陸ノ型 黒風烟嵐(こくふうえんらん)
下から斜め上に振り上げ、その軌道の周りを無数の渦状の斬撃がある技。
・漆ノ型 勁風・天狗風(けいふう・てんぐかぜ)
宙返りしながら無数の渦巻き状の斬撃を繰り出す。
・捌ノ型 初烈風斬り(しょれつかざきり)
切る対象の相手を中心に渦を巻く様に斬撃を繰り出し、その斬撃を無数の細い渦がまとっている技。
・玖ノ型 韋駄天台風(いだてんたいふう)
台風のように渦を巻き、回転を加える事により攻撃力を高めた荒々しい斬撃。
不死川実弥の過去
実弥は、母親と6人の兄弟と共に暮らしていました。ある日母親が鬼になってしまい、玄弥以外の兄弟を皆殺しにしてしまいます。そして、実弥は玄弥を守るために母親を殺すことになるのです。無我夢中で鬼の母親を殺すのですが、その姿を見た玄弥は「何で母ちゃんを殺したんだ」「人殺し!」と実弥に非情な言葉を投げかけました。
不死川実弥と玄弥の関係
実弥と玄弥は兄弟ですが、すれ違いの関係とも言えます。実弥はずっと玄弥に対して、危険な道を歩まずに普通に暮らしてほしいと願っていました。しかし、玄弥は実弥の力になりたいと思っていて、危険な道に進んでいくのです。そんな考え方が違うふたりなので、衝突して実弥は距離を取ってしまうことになります。
それでも心の中では通じていて、お互いのことをかばっているのです。玄弥は黒死牟との戦いで命を落とすことになりますが、その時は今までのような実弥ではありません。救えなかった後悔で涙を流し、自らの想いもはっきりと声にも出していました。最後まで、しっかりとした兄弟の繋がりがあるのが分かります。
不死川実弥の声優は関智一さん
実弥の声優を担当するのは関智一さんです。関さんと言えば「ドラえもん」の骨川スネ夫の声で有名ですが、キャラによっての使い分けが凄いとの評判です。
他にも「頭文字D」の高橋啓介、「フルメタル・パニック!」の相良宗介、「機動戦士ガンダムSEED」のイザーク・ジュール、「Fate/stay night」のギルガメッシュ、「カードキャプターさくら」の木之本桃矢、「PSYCHO-PASS サイコパス」の狡噛慎也、「機動武闘伝Gガンダム」のドモン・カッシュなども担当しています。
不死川実弥の名シーン・名セリフ
実弥の不器用だけど、愛のある名台詞を紹介したいと思います。
「これからは 俺とお前でお袋と弟たちを守るんだ」
母親を殺し、弟の玄弥を連れてこれからふたりで生きることを決めた時にこの言葉を口にしました。親も兄弟も死んでしまったけど、忘れないためにもこのようにふたりだけの誓いを立てたのです。いかに実弥が家族を大切にしていたのかが分かります。
「テメェは本当にどうしようもねぇ弟だぜぇ」
何度も鬼殺隊を辞めさせようとしても、意思に反して玄弥が戦いの中に参加することに怒りを感じていました。そして、黒死牟との戦いで肉体をバラバラにされ、止めを刺されそうになる時、実弥が現れ玄弥を守ります。玄弥に対しての怒りの言葉でもありますが、絶対に守ってやるという強い意思があるのです。
「守れてねぇだろうが!!馬鹿野郎!! あああクソオオオ!!」
黒死牟との戦いの末に玄弥は命を落としてしまいます。
その瞬間に実弥は泣き崩れてしまい、叫びました。唯一の兄弟を守ることができない自分の力の無さを悔やむ、普段の強気の姿勢からは想像ができない実弥の本当の姿です。
不死川実弥は弟のことを何よりも大切にしている!
不死川実弥は、風柱として最後の戦いでも大きな活躍を見せています。見た目や性格は荒々しく近寄りがたい存在でもありますが、根はやさしい人物でもあるのです。特に弟である玄弥に対する想いだけは、不器用ながら表現をしています。
玄弥にだけは危険な道を歩ませたくない、普通の暮らしをさせたい、と願うからこそ、兄弟の距離ができてしまったのですが、心は通じ合っていました。玄弥の最後の時には、全ての想いを吐き出して、泣いて、叫んでいたので、熱い男でもあるのです。実弥の強さの根源は、弟玄弥という存在ににあると言えます。