第1回・人気キャラクター投票では51位に入っている手鬼。
最終選別で登場し炭治郎と戦った鬼ですが、手鬼の名の通り無数の腕を持っているのが特徴です。
そんな手鬼について、登場回や過去なども含め紹介します。
手鬼の基本情報
名前 | 手鬼(ておに) |
性別 | 男 |
肩書き | なし |
血鬼術 | 使えない |
年齢 / 誕生日 | 不明 |
身長 / 体重 | 不明 |
家族 | 詳細不明 兄の描写あり |
初登場 | アニメ 4~5話 / 漫画 1巻 6話 |
声優 | 子安武人 豊崎愛生(幼少期) |
手鬼の性格と容姿
性格
自分を捕まえ、藤の牢獄に閉じ込めた鱗滝左近次に強い恨みを持っています。
鬼になる前の本来の性格は、夜に独りでいるのを怖がり、兄に手を握ってほしいと願う少年だったようです。
容姿
鬼になった当初は、他の鬼と同じように人間に近い姿だったようですが、藤の牢獄に閉じ込められてから幾人を喰ったため、元の原型を留めないほど巨大な姿になっています。
弱点である頚は何本もの太い腕で守られており、他の鬼とは異なる奇怪な姿をしています。
手鬼の能力
体に纏う無数の腕は、繋ぎ合わせることで自分から離れる人間を捉えることができます。
地面の下に腕を潜らせ奇襲を図るなど応用力がある上、何度斬ってもすぐに生えるという再生能力を持っています。
また、弱点である頚は何本もの腕で覆っているため、硬さには自信を持っています。
手鬼の初登場回
アニメ 4話 『最終選別』
漫画 1巻 6話にあたるエピソード。
鬼殺隊入隊試験の会場、藤襲山で最終選別に挑む炭治郎は、襲い掛かってくる鬼を倒し、修練が無駄ではなかったことを噛みしめます。
そんな時鼻に突く腐ったような臭いを嗅ぎ取った炭治郎は、同時に悲鳴を聞きます。
悲鳴のする先で見たものは、他の入隊希望者を襲う巨大な異形の鬼の姿でした。
「また来たな 俺の可愛い狐が」
飛び込んできた炭治郎が付けている厄除の面を見て手鬼は言います。
「狐小僧 今は明治何年だ」
手鬼の問いに「今は大正時代だ」と答える炭治郎。
「アァアアア!!年号がァ!!年号が変わっている!!」
年号が変わっていることに激高し、自分を捕らえた鱗滝に対し怒りを露わにします。
江戸時代から生き延びていること、鱗滝の弟子を13人喰ったことを明かし、挑発することで炭治郎の冷静さを失わせ攻撃をしますが、避けられてしまいます。
「遊び甲斐があるなぁ」
余裕を含んだ声で炭治郎への攻撃を楽しんでいる様子の手鬼でしたが、地面からの攻撃を避け間合いに入ってきた炭治郎に対し、少しの焦りを見せます。
頚の硬さに自信のある手鬼は、炭治郎が頚を斬り損ねた瞬間を狙い、頭を潰す作戦を頭の中で描いていました。
鱗滝を憎む手鬼
江戸時代だった47年前。元号が慶応だった頃に藤の牢獄に幽閉されますが、その中でしぶとく生き延び50人もの人間を喰らっています。
自分を捕まえた鱗滝への強い憎しみから、彼の彫った厄除の面を目印に、錆兎や真菰を含む鱗滝の弟子13人を喰らっています。
手鬼の最期と過去
手鬼の思惑とは反対に、「壱ノ型・水面斬り」で頚を斬られてしまう手鬼。
最期に見る顔が鬼狩りの顔だということを悔しがる手鬼ですが、炭治郎の切なそうな表情に、兄のことを思い出します。
「俺の手を握ってくれよ いつものように
どうして…どうして俺、兄ちゃんを噛み殺しちゃったんだ」
兄を噛み殺したことを後悔しながらも、鬼となり人間を喰らう内に兄のことを忘れていた手鬼は、自分の消えていく手を握る炭治郎の手を握り返し涙を流します。
「兄ちゃん兄ちゃん 手ェ握ってくれよ」
「しょうがねぇなぁ いつまでも怖がりで」
最期に兄と手を繋ぎ歩く描写に、切なさでいっぱいになります。
鬼となり、何人もの人間を喰らった手鬼ではありますが、炭治郎の願い通り、今度産まれてくるときは鬼にならず、兄に手を繋いでもらい幸せな人生を歩めることを願わずにはいられません。
手鬼の年齢(考察)
捕まったのが江戸時代だった47年前だったこと、幼少の頃に鬼となり捕まったことが判明しています。そのことから、手鬼の実年齢は50半ばから後半だと考えられます。
詳しい情報はないため、あくまでも考察です。
手鬼のあだ名
藤の牢獄に閉じ込められている間に、明治から大正に年号変わったことを知り激昂する場面から「年号鬼」とあだ名が付けられています。
『鬼滅の刃』で手鬼が登場する回が、平成から令和に年号が変わるタイミングで放送されたことも理由の1つとなっています。
そのことがネット上で話題となり、公式Twitterでは年号が令和に切り替わるタイミングで該当シーンの動画が投稿され、話題となったようです。
手鬼の担当声優は子安 武人
手鬼の声優を担当されているのは、子安 武人(こやす たけひと)さん。ティーズファクトリーの代表取締役を務めておられ、声優として活躍されています。
1988年『どんどんドメルとロン』で声優デビューし、1989年には『天空戦記シュラト』の夜叉王ガイ役にて初のレギュラーキャラクターを演じています。
『楽しいムーミン一家』の人気キャラクター、スナフキンを演じた際は、声質にこだわり過ぎて無理に声を作ったため、その喋り方をしないとスナフキンにならなくて苦労することになったようです。
1992年放映の『宇宙騎士テッカマンブレード』では、主人公のライバルであるテッカマンエビ(相羽 シンヤ)を担当しており、インタビューでも度々語っているほど一番好きなキャラなのだとか。演技に伸び悩む時期が続いていた子安が立ち直るきっかけとなったキャラだったようです。
手鬼の幼少期の声優を担当されているのは、豊崎 愛生(とよさき あき)さん。ミュージックレインに所属されており、声優、女優、歌手として活躍されています。
2005年から2006年にかけて開催された「ミュージックレイン スーパー声優オーディション」に応募・合格し、声優としてデビューします。
2007年『ケンコー全裸系水泳部 ウミショー』の蜷川あむろ役でハツレギュラーを獲得するとともに主役デビューします。
2009年には『けいおん!』の平沢唯役で知名度を大きく上げ、2009年に歌手デビューも果たしています。
2010年に発表された第4回声優アワードで、新人女優賞を受賞すると同時に、『けいおん!』の劇中にて結成したユニット「放課後ティータイム」として歌唱賞も受賞しています。
アニメージュ第32回アニメグランプリ声優部門においてグランプリを受賞する他、多くの賞を受賞されています。
手鬼の名シーン・名台詞
手鬼の名シーン・名台詞にはどのようなものがあるのか紹介します。
兄の手を求める手鬼の悲しい匂いをかぎ取った炭治郎が、消滅していく手鬼の手を握ります。
その炭治郎の様子を見て涙を流す手鬼。
兄を噛み殺してしまったことを後悔する反面、鬼となり多くの人間を喰らったことで
兄のことを忘れてしまう手鬼。
なんとも言えない、悲しい気持ちになります。
手鬼のまとめ
異形な姿をした巨大な鬼・手鬼は、鱗滝への憎しみから彼の弟子を優先的に喰らっていた鬼だということがわかりました。
血鬼術は使えませんが、鬼殺隊に入る前の入隊希望者にとっては、手強い鬼だったのではないでしょうか?
本来の怖がりで兄の手を求める姿には、本当に切なさを抱きました。
お兄ちゃんに手を握ってもらえていることを切に願います。