呉鳳明です。呉慶将軍の息子であり、合従軍では魏国総大将を務めた人物です。流動術等の戦術に加え、井ラン車等の兵器考案という知略に長けた将軍です。
端正な顔立ちから膨らむイメージとは逆で、相手を軍略で潰すのを楽しんでいる様子や、味方を盾にし逃亡する場面が見られます。
ここでは呉鳳明のこれまでの活躍を見ていきます。
呉鳳明の基本情報
まずは呉鳳明の基本情報を簡単に紹介します。
| 名前 | 呉鳳明 |
| 性別 | 男 |
| 所属国 | 魏 |
| 所属軍 | 呉鳳明軍 |
| 声優 | 浪川大輔さん |
| 初登場 | 25巻 |
25巻で初登場です。合従軍編で、魏の総大将を務めるということで李牧らと対面します。
ビジュアルは大きな綺麗な目をしていて幼い顔立ちをしています。父親の呉慶将軍が怖い顔をしていたので、この辺りは違いますね。逆に同じなのが、戦ぶりで、呉慶同様、戦術を巧みに用いた頭脳戦を得意としています。
声優は浪川大輔さんが担当されていて、「銀魂」や「鬼滅の刃」をはじめ数多くの人気アニメに出演されている声優さんですね。
呉鳳明の史実における情報
呉鳳明の史実における情報ですが、実在したという情報はないようです。
呉鳳明は存在感のあるキャラだけに意外かもしれませんが、キングダムオリジナルキャラである可能性が高いです。そのため、呉鳳明の今後の動きは予想しづらく、どのような最期を迎えるのかは今の所分かりません。父親が秦との戦に敗れているだけに、秦国にとっては何か不気味な存在となりそうですね。
呉鳳明のこれまでの活躍
呉鳳明のこれまでの活躍を紹介してきます。
初登場25巻
呉鳳明はまず、麃公軍とぶつかります。これは仕組まれた流れではなく、麃公軍が偶然戦場に駆け付けたもので、奇しくも呉鳳明にとっては父、呉慶を破った麃公に復讐するチャンスとなる対戦でした。
麃公の軍人泣かせな滅茶苦茶な戦法に苦戦を強いられるかと思われましたが、未だ戦場で披露していなかった「流動力術」を繰り出そうと試みました。しかし、麃公がいち早くその危険な臭いをキャッチし、その場で引き下がりました。呉鳳明も深追いはしませんでした。呉鳳明のこの戦術が分かるのは中華に他に李牧しかいないとされているものでした。
次の日も戦は続きましたが、呉鳳明は麃公の戦い方、そして要所で爆発する飛信隊を見て楽しんでいるような好戦的な様子が見られました。しかし、李牧が到着したことで全軍撤退が言い渡され、この戦は決着がつかぬままとなりました。
著雍の戦い
著雍の戦いでは呉鳳明は魏火龍七師の３人と共に騰軍と戦います。呉鳳明は先の合従軍戦にて名を上げており、騰とのこの戦は、中華全土が注目する一戦となりました。呉鳳明は騰を早めに潰すことで秦の弱体化を狙っていましたが、騰はこの戦を自分たちの対決ではなく、秦の若手武将が名を轟かせるものであると捉えていました。
結果は実際、呉鳳明が送り出した魏火龍が信や王賁の活躍で力振るわず、魏本陣が追い詰められる形となりました。呉鳳明はそこで、秦国に有望な武将が育ってきていることに気付きました。しかし呉鳳明は窮地を脱出するとともに、主攻に戦力を注ぎ丸腰となった騰自身を討ちに行こうと考えました。その旨を、魏火龍の一人で自らの師でもある霊鳳と話合っているところに、突如、信が現れたのです。
矛を振り上げた信でしたが、顔を知らなかったため、霊鳳と呉鳳明、どちらが敵総大将なのか、一瞬迷いました。その時呉鳳明はなんと、霊鳳を「お逃げを、鳳明様」と突き飛ばしました。霊鳳を呉鳳明と判断した信はそのまま霊鳳を斬ります。その間に呉鳳明はまんまと逃げました。生き延びるために自らの師も犠牲にするこのシーンは大きなインパクトを残したのではないでしょうか。「魏に強き者が残らねば」と、秦国への逆転を誓う様子は、呉鳳明が強い野心を持っていることが伺えます。
呉鳳明の名シーン
ここでは呉鳳明の名シーンを紹介します。
函谷関突破の秘策として呉鳳明が用いた井ラン車は、この場面を盛り上げた要素の１つです。従来の井ラン車は研究されており、函谷関には届かないと思われていましたが、呉鳳明の仕掛けにより、梯子を函谷関にかけることに成功したのです。呉鳳明は、父、呉慶を討たれ、山陽を奪われたその借りを秦に返すという復讐に燃えていたのですね。
秦国は一時パニックとなりますが、ここで動いたのが、奇しくも山陽戦で総大将を討った桓騎だったのです。桓騎は油を撒き井ラン車の一台を燃やしたことに加え、それを用い今度は自らが下に降りました。この流れから韓の総大将が張唐に敗れる波乱もあり、この呉鳳明発案の井ラン車があったことで、函谷関の戦いが盛り上がったことは間違いありません。
呉鳳明のまとめ
呉鳳明は勝気が強く、高いプライドを持った人物です。騰が傑物であると呉鳳明の名を上げていることもあり、中華でも注目の集まる人物であります。
敗戦が続き、秦国には恨みが溜まっているであろう呉鳳明が次に何を仕掛けてくるのか気になるところですね。知略家であるだけに、呉鳳明の参加する戦いは頭脳戦となり面白いですね。
今後も動向が中華の戦争の流れを左右しそうな重要キャラの１人です。
