GP(ゴールディ・ポンド)で長い間生活してきたヴァイオレットは、数日おきにやってくる、密猟という名の死と隣り合わせで生きてきました。初めてエマがゴールディ・ポンドにやってきた時に案内し、この町のことを教えたのもヴァイオレットでした。そんなヴァイオレットの能力や性別の謎についてご紹介します。
ヴァイオレットの基本情報
名前 | ヴァイオレット |
性別 | 女性 |
所属 | GV(グランド=ヴァレー) |
認識番号 | DIV332-198 |
年齢/誕生日 | 13歳 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 不明 |
初登場 | 第65話 シークレット・ガーデン(単行本8巻) |
ヴァイオレットの性格
ヴァイオレットはクールで比較的落ち着いて行動することが多いです。初めてエマがやってきた時、街に音楽が鳴り響いて密猟者がやってくるときも、慌てることなくエマを誘導していました。この街での悲劇についても「こんなもんだよ」とあっさり言い放ちます。感情を表に出すことは多くはありませんが、情に厚く仲間のピンチにはいつも駆けつけます。
また、仲間がへこんでいたり落ち込んでいると叩く・殴る方法で元気付けていきます。表情を表に出しにくいヴァイオレットらしさが溢れている一面でした。自分よりも年下のテオや、エマに対しても容赦なく叩いて元気を出させます。いつまでも下を向いているのではなく、前を向いて進めという本人なりの表現なのでしょう。
ノウマとの戦闘シーンでは、落ち着いて行動してきたヴァイオレットが大量の冷や汗をかいて、切羽詰まる様子が描かれています。戦術や知識は多く身に着けていても、今判断しなければならない局面ではテンパってしまい、判断能力としてはオリバーたちに比べるとやや劣っています。それでも13歳の女の子でありながら、非常に優秀なスキルを持っているのは間違いありません。
ヴァイオレットの能力
ヴァイオレットはこのチームでの斥候役を担っています。また、夜目も効くので視力も高くユウゴのお墨付きなほどです。ヴァイオレットは戦術に対して特段得意なわけではありません。しかしながら、ここで培ってきた知識や経験を常に把握し、チーム全体を見てきました。アダムもヴァイオレットの指示にスムーズに従ってくれるなど、周りからの信用も厚いです。瞬時に指示を出せるヴァイオレットは、リーダーのオリバーが瀕死状態に陥った時もその力を存分に発揮しました。
ヴァイオレットは女の子?
エマを自分のチームメンバーに紹介する際に、名前を名乗り女の子ということが判明します。一人称が「オレ」であり、さらにベリーショートヘアーなので、容姿からも男の子に勘違いされやすいのでした。エマが女の子だとわかると、チームメンバーのナイジェルは満悦そうに笑っていました。彼女が男の子と勘違いされるのは毎度の様子です。よく見るとまつげも長く女の子らしい印象を受けました。
ヴァイオレットとGP(ゴールディ・ポンド)
もともとGV(グランド=ヴァレー)農園にて育ちました。しかし、突然このゴールディ・ポンドに送られ気づけば長い時間ここで過ごしてきました。ヴァイオレットは一人でここにいたわけではなく、彼女には姉弟がいました。しかし、密猟者たちによってすでに殺害されており、残酷な過去を持っています。
自分よりも年下のテオが自分と同じように姉と兄を同時に失い、絶望と憎しみしか生まない日々を終わらせるために「仇を取ろう」と勇気付けます。そうやってこの街にやってきた子供たちは何年も励ましあい、支えあってきたのでした。
ヴァイオレットは案内人
エマがゴールディ・ポンドにやってきたばかりの直後、混乱している彼女に対して多くの情報を与えました。さらに、「会わせたい人がいる」とこの街の真のリーダーともいえるルーカスのもとへ案内します。迷い込んでしまったエマにとって、ヴァイオレットがくれた情報はこの世界を左右する大きなヒントになったのでした。
ヴァイオレットの名シーン・名セリフ
焦る表情を見せることもなく、冷静に行動してきたヴァイオレットですが、心の中では情に厚いタイプです。そんな彼女の名シーンを紹介していきます。
「反乱だ。人間の(オレたちの)」
対ノウマ・ノウム戦にて、他の仲間3人が戦闘不能な状況の中ヴァイオレットは大きなダメージを受けておらず、最善の策を考えていたシーンです。いつも落ち着いていたヴァイオレットが、目の前の絶望的な状況に混乱してしまいますが、そこにレイとユウゴが参戦します。現状況を手っ取り早く伝えると即座に理解したレイに対して驚きを隠せませんでした。
「いけ!!アダム!!その怪物をブッ飛ばせ!!!」
最後の戦い、レウウィス戦にてアダムと共にエマのもとへ駆けつけます。その際にアダムに対してより的確で簡単な言葉を選択して、指示を出していきます。二人が応戦したことにより、勢力は何倍にも膨れ上がりエマたちを後押ししました。レイに現状を伝えたときもそうですが、ヴァイオレットは言葉選びも器用です。
ヴァイオレットの未来
ゴールディ・ポンドを全員で脱出し、七つの壁を探す道中でもエマたちと行動しさらに経験を積んでいきました。狩庭に居た頃は、助けられない他人に対して見て見ぬふりをしてきました。そんな悲しい日常を見事打ち破って、今では全員が家族です。
新しい家族と仲間と共に人間世界を目指し、その先には明るい未来が待ち構えていると信じて今日も一歩進んでいくのでした。