呪術廻戦の中でも主要人物とされている乙骨憂太は前日譚である『東京都立呪術高等専門学校』の主人公でもあります。
前日譚から本編を経て乙骨はどのくらい成長したのでしょうか。彼の強さや五条らとの関係について迫ります。
乙骨憂太の基本情報
名前 | 乙骨憂太 |
性別 | 男 |
術式 | 里香 |
等級 | 特級呪術師 |
所属 | 東京都立呪術高等専門学校二年 |
年齢/誕生日 | 17歳/3月7日 |
身長/体重 | 不明/不明 |
声優 | 不明 |
初登場 | 『東京都立呪術高等専門学校』1話 |
その他 |
乙骨憂太の特徴
前日譚の『東京都立呪術高等専門学校』では髪の毛が上がってツンツンとした髪型になっていますが、『呪術廻戦』の本編では髪の毛は下ろしていて短めです。(作者によると髪型を変えた理由は心境の変化などではなく、単純に伏黒恵と被るからだそう。)
虎杖や伏黒などの高専生の学生服の色は黒ですが、乙骨は白い学生服です。これは乙骨が特級呪術師であることも理由の1つですが、前日譚の際は”問題児”として高専に半ば強制的に入学をしたためにどこにいるかわかりやすくするように白い制服を着ていました。実際には1度4級術師になりそこから這い上がって特急呪術師になっています。
若干タレ目で、頼りなさそうに見えますが彼の眼の奥には鋭い光が宿っています(本編内)。
乙骨憂太の性格
前日譚中の乙骨は弱虫で頼りなく里香に守られてばかりの情けない青年でした。しかし、五条に出会い高専に入学したことで呪術師の世界を知り少しずつ呪い(里香)との向き合い方を覚えて乙骨は段々と成長していきます。
幼少の頃の里香からのプロポーズを受けている所から、里香のことは好きだったようですが、実際は本人が思っているよりも里香を失いたくない、という感情が強かったようです。その感情が芽生えたのは里香が事故に遭った直後で死にゆく里香の姿を受け入れることはできなかったのでしょう。それが無意識に呪いになり”縛り”へと変化し里香を呪霊としてこの世に留めてしまったのです。前日譚でも本編でも里香から乙骨への好意が強いように伺えますが作中で「愛してるよ、里香」と発言している事も含めて2人は愛という切れない糸で結ばれているようです。
乙骨憂太の能力
術式は里香。他、呪言(コピーしたもの)や反転術式を使用できます。彼は呪力量が多いというだけで実際は非力な方と自称しています。
この里香は、本編中に登場し虎杖を抑えるなどして乙骨のサポートをしていました。虎杖には里香が式神であるのかなんなのかはわからなかったようです。
『呪術廻戦』本編中、この反転術式を使用して虎杖の心臓を止めると同時に一気に治癒することで虎杖を一度殺し、生き返らせています。正のエネルギーをアウトプットすることのできる乙骨の成せる技ですね。
乙骨憂太の弱点
五条悟の教え子で、4級から実力で特級まで上り詰めた彼のこれといった弱点は現在のところ見受けられません。
ちなみに乙骨は同級生に会えないことをストレスに感じているようです。その理由は彼がミゲルと共に海外へ派遣されているからなのですが、その明確な目的が記載されている描写はありません。
乙骨憂太と里香
乙骨と里香は幼馴染みで、子供ながらに婚約者でありました。互いに両想いであることは明確で乙骨は「ぼくらはずーっとずーっと一緒だね」と里香に笑いかけるシーンもあります。
しかし里香は不慮の事故に遭ってしまい乙骨は里香と一緒にいることができなくなってしまうのです。そこで生まれたのが呪霊の里香でした。乙骨の里香を失いたくない感情と、里香の乙骨から離れたくない感情が一種のバグを引き起こしたことで里香は呪霊としてこの世にとどまることになったのでした。その後乙骨は里香を成仏(解呪)させることができますが、現在も里香からもらった婚約指輪は嵌めたままです。
高専入学時より前には里香を制御することができずに、周りに大きな被害を及ぼしていた乙骨ですが、修行を積み、里香を暴走させることはなくなりました。呪霊である里香とは会話もできるようで意思の疎通は可能みたいです。恐らく乙骨とのみですが。
乙骨憂太の声優
TVアニメ『呪術廻戦』最終回終了後に、『呪術廻戦0巻』の映画化が発表されました。今冬に上映予定のため、配役もそろそろ発表されるでしょう。
SNS上ではさまざまな意見が見られますが、誰になるかがとても楽しみですね。
乙骨憂太の名言・名シーン
ここからは乙骨憂太の名言や名シーンをご紹介していきます。
「愛してるよ、里香」
乙骨が里香を使いこなす前に殺してしまおうと考えた夏油が乙骨と戦う最終局面でのシーンです。里香の力を十二分に使用するために乙骨は里香と話をし「夏油を止めるためには何をしたっていいから、自分のことを里香に全部上げる」という言葉をかけ里香にキスをします。その後里香は覚醒し、呪力の制限を解除します。
「失礼だな、純愛だよ」
自身を生贄にした呪力制限解除に対し夏油が「この女誑しが!」と乙骨に向けて吐き捨てますが、これは紛れもない「純愛」であると乙骨は口にします。そして里香の力を使い、夏油を返り討ちにするのでした。確かに乙骨と里香は愛よりも強いもので結ばれていますが、元をたどれば幼い子供2人の「純愛」ですよね。
「虎杖悠仁は僕が殺します」
夏油傑が生きていたという事実(実際には偽物である)が呪術総監部に伝わり、五条が主犯と認定されたことで虎杖の死刑執行猶予自体もなかったことになります。さらには封印されている五条の封印を解く行為すら罪となるという通達でした。そこに召集されたのが乙骨で、虎杖の死刑執行人を任されるのです。乙骨は虎杖が渋谷で狗巻の腕を落としたことを理由に死刑執行人になることを決めていたようでした。
「よかった~~~」
目覚めた虎杖を目にして安心しきったように乙骨は身体の力が抜けていきます。死刑執行人の役を自ら背負ったのは、ほかの人物が死刑執行人になりややこしくなるよりは自身に”縛り”を課すことで虎杖を殺し、そして反転術式で生き返らせてば良いという乙骨の作戦だったのです。
死刑執行人を演じることで、虎杖を守った乙骨憂太
本編から乙骨はなかなか頭もキレる人物だということがわかります。封印前の五条に頼まれたとはいえ、自身の弟弟子のような存在を手にかける決断をすることは並の人間にはできません。さらに虎杖を助けたいと思ったのには自信が同じ境遇にあったからとも考えられますね。
虎杖死刑執行人としての乙骨は私たちに絶望を与えるのに十分でしたが味方とわかればかなり心強い存在になりましたね。これから本編はさらに戦いの連続となっていきます。今後の展開が楽しみですね。