「天空の城ラピュタ」は公開から30年以上経った今でも人気の高い作品です。毎年夏か冬になると今でもテレビで放映されるほどです。
キャラクター同士の掛け合いや「空から女の子が!」や「バルス」など誰でも一度は聞いたことがあるキャラクターのセリフが作中の中に多くあることでも有名です。
この記事では、天空の城ラピュタに登場する頼れるドーラ一家のドンであるマ=ドーラの性格や名シーンについて紹介していきます。
口調は厳しいけれでも船長としてドーラ一家を束ねている女性海賊ドーラについて振り返っていきましょう。
マ=ドーラの基本情報
マ=ドーラの基本情報についてまとめていきます。
性別 | 女性 |
年齢 | 50代 |
性格 | 面倒見のいい頭脳派 |
モデル | 宮崎駿監督のお母さん |
声優 | 初井言榮 |
マ=ドーラのそれぞれの項目について解説していきます。
マ=ドーラの見た目
ピンクの髪を高い位置で三つ編みにしています。両耳にイヤリングをし、普段はシルクハットを被っていることから、海賊でありながらも女性らしくおしゃれをしているのが分かります。
ふくよかな体型でありながらも、出るところはしっかり出ているグラマラス体型です。また、作中ではシータに対して自分の若い頃に似ていると発言し、子分たちを驚かせています。その若い頃のドーラの姿が絵画として部屋に飾られており、スリムだったことが分かります。
年齢は50歳前後で、特に脚力はしっかりしているので、息子や子分を軽々と追い抜いてしまうほどです。
ドーラ一家とは?
ドーラが親方である空中海賊のドーラ一家ですが、元はドーラの父親が立ち上げました。作中にも頻繁に出てくる「タイガーモス号」を拠点に世界のあちこちを回ってお宝を狙っています。
ドーラ以外の船員は、ドーラの息子で三兄弟の「シャルル」、「ルイ」、「アンリ」。息子ではないけれども世界各国から集まった「カ」、「キ」、「ク」、「ケ」、「コ」。そして、先代であるドーラの父親がいた頃から船員である「ハラ・モトロ」で、船長やママと呼ばれ皆から慕われています。
ドーラを含む船員全員がパズーとシータとも仲良くしており、本物の仲間として2人をサポートしています。
マ=ドーラの性格
ドーラの性格は大胆で男女問わず信頼が厚く、ラピュタの登場人物の中でも特に頼りになる存在です。飛行船の腕前もピカイチで頭の回転も早く、どんなに危ない状況であっても冷静かつ素早く決断することができます。
息子や子分に対しては厳しく接していますが、実際は面倒見もよく、途中から仲間となったパズーとシータに対して自分の子供のように接しています。
マ=ドーラのモデル
ドーラのモデルとなったのは宮崎駿監督のお母さんの宮崎美子さんです。実はこのモデルとなったお母さんですが、「崖の上のポニョ」に登場するトキというおばあちゃんのモデルでもあります。
ドーラとトキ、どちらも鼻が高く頑固で厳しい性格をしていますが、お母さんの勝気な性格が元になっており、だけど心の底では優しい性格なのもお母さんの性格を反映しています。
マ=ドーラの声優
マ=ドーラの声優を担当したのは、女優として活動していた初井言榮(はついことえ)さんです。
主に女優としてドラマや映画に出演していました。アニメ映画の声優としてはドーラの他に「クレオパトラ」という作品でアポロドリアという役を演じたり、映画の吹き替えとしても様々な作品に出演していました。
1990年に胃癌のため61歳の若さで亡くなってしまいましたが、今でもジブリファンの中でもドーラの人気は高く、強い女性として印象的なキャラクターとして残っています。
マ=ドーラの名シーン
マ=ドーラの名セリフや名シーンについて解説していきます。
天空の城ラピュタの中でもドーラはムスカに次いで名言を残しています。皆さんも一度は聞いたことがある有名なセリフからドーラの人柄が分かるシーンを紹介していきます。
40秒で支度しな!
シータが拐われ、助けるためにパズーが海賊であるドーラ一家に頼むシーンでのドーラのセリフです。ドーラといえばこのセリフではないでしょうか。
自分の無力さを痛感したパズーは、何としてもシータを助けるべくドーラ一家の一員となって助けようという一心です。一方ドーラとしてもシータの持っている飛行石を手にするべく、パズーがいた方が飛行石も手に入りやすいと考え、交渉は成立します。
少しでも政府が運転する船に追いつくために言ったセリフですが、40秒あれば追いつくと判断したドーラの頭の回転の速さと飛行船の運転テクニックが光るシーンです。
あの子たちは馬鹿どもからラピュタを守ったんだよ
シータとパズーがムスカからラピュタを守り、離れたところで見ていたドーラが子分たちに向かって言ったセリフです。
ムスカが仲間を裏切り、ラピュタを自分のものにしようとしていたことにドーラは気付いていたのか、「バカども」という言葉で返しています。
ドーラ自身も飛行石を狙っていたとはいえラピュタは神聖なものだと理解しています。だけどムスカを止められることは自分ではなく、パズーとシータならなんとかしてくれると思い、2人に手を貸した可能性が考えられます。
かわいそうに。髪を切られる方がよっぽど辛いさ
ラピュタが崩壊したあと、シータとパズーがドーラ一家と合流し、髪が短くなったシータに対してかけた言葉です。
短い時間とはいえ、自分の子供のように接していたシータとパズーが無事であったことが一番ですが、女性にとって髪の毛は命です。致し方ないとはいえシータの長い綺麗な髪が一気に短くなってしまい、自分のことのように悲しんでいることが伝わってきます。
この台詞はドーラが言うからこそ、力強いセリフとなるのです。
まとめ
「天空の城ラピュタ」はパズーとシータの物語と言う印象が強いですが、脇役にもしっかりキャラクター設定があり、中でもムスカと同じくらい登場時間があるのがドーラです。
普段は船長として飛行バイクの操縦をこなし息子や子分たちを束ねていますが、時に女性らしくおしゃれに振舞っている様子に可愛らしさが伝わってきます。
ジブリの女性キャラクターの中でも、特にしっかりとした強さを持っているドーラに憧れている方もいるのではないでしょうか。