「ドレスローザ編」において重要な人物であるキュロス。
グランドライン「新世界」に位置する国、ドレスローザの元リク王軍軍隊長であり、かつてコリーダコロシアムで3000戦全勝の記録を打ち立てた歴代最強の剣闘士です。
そんなキュロスはどんな人物なのか、偽りの姿と真実の姿、悲しい過去について紹介します。
キュロスの基本情報
異名
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怒りの雷兵(片足の兵隊だった頃)
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年齢
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44歳
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身長
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298㎝
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容姿
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鍛え上げられた身体 黒髪
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性格
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家族思い 心優しい
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誕生日
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9月22日
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星座
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おとめ座
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血液型
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S型
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出身地
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ドレスローザ
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家族構成
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好物
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貝類
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声優
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小山力也
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キュロスの偽りの姿 “片足の兵隊”
容姿
“片足の兵隊”の名の通り片足、兵隊の恰好をしており、背中のネジとおもちゃの鉄砲も特徴のひとつです。
被っている帽子の「SOL」の文字は「SOLDIER」(兵隊)を意味しています。
性格
「人を笑顔にしてこそのおもちゃ」と語っており、お年寄りを気遣ったり、子供にコロシアムを見せないよう警備を行う心優しい兵隊です。
おもちゃに変えられた後、キュロスの記憶を失くした娘レベッカの保護者となり、行動を共にしながら護身のための剣術を教えるなど、厳しくも娘思いの優しい人物です。
戦闘能力
おもちゃになった当初、既に背中の鉄砲を使って戦闘を行っていましたが、基本的に鈍器として扱っていますが、妻のスカーレットを逃がす際に発砲しています。日常で扱っている弾は実弾ではないようです。
おもちゃになってからは鉄砲が基本となっていますが、戦いを好かないレベッカに生き抜く方法として、厳しく剣技を指導しています。
ジェットウォーク
弾丸が当たらないスピードっで移動します。
レベッカを誘拐犯から助けた際に「怒りの雷兵」と異名が付き、同時に指名手配されたことから、銃口を向けられることも多く、その際にはこの技で逃げ切ります。
キュロスの過去
少年時代
15歳の頃はスラム街に住んでおり、札付きの不良少年としてドレスローザ全体に知られていました。
親友を殺害したチンピラを乱闘の末に殺害してしまい、自衛軍に逮捕されそうになったところを、国王であるリク・ドルド3世に助けられ「100勝すれば罪を帳消しにする」という条件でドレスローザの闘技場「コリーダコロシアム」の囚人剣闘士となります。
囚人剣闘士となり、わずか4か月で条件である100勝を達成する無類の強さを発揮し仮釈放の権利を獲得します。
しかし、自身が殺人犯呼ばわりされ、表に出ることを望まれていないと認識していたことから、自らコロシアムに留まる選択をとります。
留まることを決めた後も、数多くの挑戦者と戦い勝ち続けますが、観客席からは、キュロスの負けを望む罵声ばかりが飛んでいました。
しかし、次第にその罵声はキュロスを応援する声援に変わり、コロシアムに留まることを決めてから9年後、変装をして出場したリク王を破り、無敗で3000勝を達成しました。その偉業を讃え、コロシアム内には銅像が建てられています。
リク王軍軍隊長
表に出ることを躊躇い、コロシアムに留まっていたキュロスですが、リク王との対戦直後、リク王の懇請を受け入れ剣闘士を引退することを決意します。
引退を決意した1年後、キュロスが25歳の頃にリク王軍の軍隊長となり、リク王の娘であるスカーレットとヴィオラの護衛任務に就きます。
平穏だったドレスローザに現れた先代王朝の末裔である海賊、ドフラミンゴが仕掛けたクーデターによって王宮は火の海となってしまいます。
リク王を救出すべく、火の海となった王宮に駆け付けるキュロスですが、海楼石の足枷に拘束されてしまいます。
ドフラミンゴが王族皆殺しを宣言したことで、キュロスは繋がれた自らの左足を切断しドフラミンゴに切りかかりますが、シュガーの能力によっておもちゃの姿“片足の兵隊”に変えられてしまいます。
おもちゃの姿に変えられながらも、リク王を担いで王宮から脱出します。
キュロスの家族構成
スカーレット
キュロスの妻であり、レベッカの母親。
リク王の長女であり、王女であるスカーレットですが、当初キュロスに対して、殺人の罪を償うために剣闘士をしていたという経歴から信用しておらず、よく思っていなかったようです。
しかし、国を襲った海賊に誘拐され、キュロスに助けられたことをきっかけに好意を抱くようになり、その後結婚します。
王女という立場にありましたが、元罪人であるキュロスとの結婚を世論が許さないと不安視したことから、病死したという偽装と王族からの離脱をスカーレット自ら提案し、一般人としてキュロスと結婚します。
ドフラミンゴが仕掛けたクーデターの際、キュロスと「赤い花畑」で再会することを約束しますが、キュロスがおもちゃにされたことで彼についての記憶が消えてしまい、再会することがないままレベッカを連れて国中を逃げ回ります。
レベッカを置いて食料を調達するために街に出たところで、ドフラミンゴの部下であるディアマンテに銃撃され、致命傷を受けます。
銃撃直後、おもちゃとなったキュロスに助け出されますが、致命傷を追ったスカーレットは、キュロスに抱かれた状態で息を引き取ります。
レベッカ
キュロスとレベッカの娘。
6歳の頃まで父親であるキュロスと、母親であるスカーレットと3人で平穏に暮らしていましたが、ドフラミンゴが仕掛けたクーデターを境に日常は一変します。
ドフラミンゴが新国王となったドレスローザで逃げ隠れる生活をする中で、スカーレットを亡くします。
その後“片足の兵隊”となった父、キュロスと共に世間と交わることを避けながら生活を送ります。レベッカは、おもちゃとなった父親の記憶を失くしていましたが、“片足の兵隊”を「兵隊さん」と呼び親のように慕っていました。
おもちゃの体に限界がくることを危惧したキュロスによって、護身のための剣技を学んでいます。
その後、ドンキホーテファミリーに捕まり、囚人剣闘士となり「幻の王女」として晒しものにされますが、勝利し続け他の剣闘士からは「無敗の女」と皮肉とからかいを受け、リク王を恨む国民からの罵声を浴びる日々を送っていました。
そんな生活の中でも、再び兵隊と暮らせる日を夢見て、戦いに身を投じていました。
キュロスとトンタッタ族
レベッカが囚人剣闘士にされてしまった後、トンタッタ族と接触し反ドフラミンゴ体制「ちいさなリク王軍」を組織しリーダーを務め、密かに交易港に繋がる地下通路を掘り、ドフラミンゴとの決戦に備えていました。
キュロスの真実の姿
容姿
鍛え上げられた身体に黒髪。
リク王を助けるために失った左足は、キュロスの誇りになっているようです。
赤いマントに軽装、背中に大剣と動きやすい装備が特徴的です。
性格
少年時代の直情的・攻撃的な性格は、リク王との出会いを通じ誠実かつ責任感の強い性格に変わり、リク王や国民からも信頼されるようになります。
過去に犯した殺人の罪を悔やみ続けるが故、血で穢れた手で娘のレベッカに触れることを自ら禁じ、常に手袋をするなど自分に厳しい性格なようです。
戦闘能力
盾を持たず、背中の大剣を使う剣闘士。少年の頃に身につけた暴力のための技と、コロシアムで戦いを重ねたことで、高い戦闘能力・身体能力を持っています。
片足となってしまったため、全盛期ほどの強さは発揮できないながらも、その戦闘能力は衰えておらず、素早さや我慢強さも兼ね備えているため、片足であっても高い戦闘能力を披露しています。
雷の破壊剣(トゥルエノバスタード)
ドレスローザの怒りを込めた渾身の剣撃。
キュロスの活躍
コロシアムの入口で“片足の兵隊”の姿でルフィたちと遭遇するキュロス。
フランキーがおもちゃ工場の破壊を企てていることを知り、リク王軍決起本部に連れていき、10年前の真実を話しトンタッタ族やフランキーたちと「SOP作戦」(シュガー・おったまげ・パニック作戦)を決行します。
事前に準備していた地下通路を使い、交易港に潜入した後はトンタッタ族の数人と共に王宮へ向かいます。
「SOP作戦」において、重要であるシュガーを気絶させることに成功したことによって、人間の姿に戻ったキュロスは10年越しの攻撃をドフラミンゴに仕掛け、首を切り落とします。そのことに激昂したバッファローを一撃で退けるも、切り落とした首が「影騎糸」だったことから奇襲は失敗。ピーカの能力で王宮から追い出されます。
その後、王宮へ向かうルフィたちと合流し、ひまわり畑でスカーレットの仇でもあるディアマンテに狙われるレベッカの危機を救い、対峙します。
ディアマンテの卑劣な攻撃に苦しめられながらも、10年に渡ってドレスローザやレベッカを苦しめてきた怒りを一撃に込め、ディアマンテを倒しスカーレットの仇を討つことに成功します。
決戦後
ルフィ達の活躍でドンキホーテファミリーが壊滅し、騒動が解決した後、キュロスは「小さなリク王軍」解散を宣言。ルフィたちの逃亡を手引きするようトンタッタ族に指示を出します。
そして、レベッカの幸せを案じたキュロスは、レベッカの出生を偽った噂を流した上で決別を決意し、レベッカの前から姿を消そうとします。しかし、ルフィの後押しを受け、「城を抜け出してでも自分は娘として傍にいたい」というレベッカの涙ながらの訴えに、10年間溜め続けた涙を流しながら、レベッカと共に暮らすことを決めます。
かつての家で2人で生活を共にし、自らの手が血で穢れているとして禁じていた肌身でレベッカに触れながら、涙をこぼします。
キュロスの担当声優
キュロスを担当する声優は、小山 力也(こやま りきや)さん。
劇団俳優座に所属されており、声優、ナレーター、俳優として活躍されています。
京都から上京し、桐朋学園大学短期大学部芸術科演劇専攻に進み、卒業後に劇団俳優座に入団しています。
声優としてのデビュー作は『ER』で、当初は吹き替え中心の活動でしたが、2000年以降はアニメやゲームなどにも多く出演されています。
2007年に期間限定の連載が終わり、『声優グランプリ』よりブログの提案を受け、『力也の気持ち。』というブログをスタートしています。
2009年には『名探偵コナン』の2代目、毛利小五郎役に抜擢され、533話から主演されています。また、過去のテレビシリーズや映画、ゲームのゲスト声優に多く関わっています。
アニメでは、渋いキャラを担当することが多いようですが、冷徹な悪役やコミカルな役、富豪な役や女好きな役とシリアスからギャグまで幅広いキャラクターを演じています。
キュロスの名シーン・名台詞
キュロスの名シーン・名台詞にはどのようなものがあるのか、いくつか紹介します。
シュガーによっておもちゃにされるキュロス。この直後、すべての人の記憶からキュロスの存在が消えます。
「まも・・・守れなかった・・・!!!」
妻を守れなかったことを悔やむキュロスですが、おもちゃの身体では泣くことができません。
悲しいシーンに目が潤みます。
「・・・!!
家族を2人も奪われてたまるかァ!!!!」
レベッカを助けるために、スカーレットの仇であるディアマンテと戦うキュロス。
「・・・私が・・・父親でいいのか・・・?」
涙を流しながらレベッカの言葉を聞くキュロス。感動です。
キュロスのまとめ
初登場はおもちゃの姿である“片足の兵隊”としてでした。
おもちゃに変えられて愛する妻や娘の記憶から消え、妻・スカーレットを亡くすという悲しい過去を持ちながらも、愛する国のため、リク王のため、娘レベッカのために希望を失わずに戦い続ける、強い人物だということがわかりました。
娘レベッカを想い流す最後の涙は、感動するものでした。
ドレスローザ編が終わり、今後登場するかはわかりませんが、レベッカと幸せに暮らせていることは喜ばしいことではないでしょうか?