鬼殺隊が使う全ての呼吸法・型の源流である「日の呼吸」を編み出した人物である継国縁壱。
そんな継国縁壱とはどんな人物なのか、生い立ちや因縁、竈門家とはどのような関係なのかを含め紹介します。
継国縁壱(つぎくによりいち)の基本情報
名前 | 継国 縁壱(つぎくに よりいち) |
性別 | 男 |
肩書き | なし |
呼吸法 | 始まりの呼吸 / 日の呼吸 |
年齢 / 誕生日 | 不明 |
身長 / 体重 | 不明 |
声優 | アニメ未登場 |
初登場 | 漫画 10巻 81話 |
家族 | 兄:継国 巌勝 妻:うた |
継国縁壱(つぎくによりいち)の性格と容姿
性格
幼少から老境になるまで一貫として、物静かで落ち着きのある、おおよそ戦士には似つかわしくない穏やかな人間として描かれています。
武家の出身ながら平和主義的で、武器を他人に振り下ろすこと自体を不快と感じていたようです。
容姿
長い髪を1つに束ねています。額には生まれつきの痣があり、耳飾りをつけています。
十二鬼月・上弦の壱である黒死牟の弟であることから、体型など似ている点が多いようです。
継国縁壱(つぎくによりいち)の初登場
漫画 10巻 81話 『重なる記憶』
遊郭での戦闘の最中、自分が選ばれた使い手ではないと思いつつも、上弦の陸・堕姫と対峙する炭治郎は日の呼吸を使います。
一方堕姫は、そんな炭治郎と鬼舞辻無惨の細胞が持つ記憶が重なって見えていました。
「何が楽しい? 何が面白い? 命を何だと思っているんだ」
これが継国縁壱の初登場になります。
継国縁壱(つぎくによりいち)は日の呼吸を編み出した最強の剣士
全呼吸の源流となった、始まりの呼吸とも呼ばれる日の呼吸を編み出したのが最強の剣士、継国縁壱です。
継国縁壱は、編み出した日の呼吸が使える者を探しますが、誰ひとりとして習得できる者がいませんでした。
出会った鬼狩りの剣士たちがそれぞれ使っていた剣術の型と、身体の適正に合わせた形に変化させて指導したのが、現在の炎・水・風・岩・雷を始めとした全集中の呼吸です。
日の呼吸を知る者は片っ端から抹消されますが、厄払いの神楽として竈門家に伝わっているため、その型と呼吸法は今もなお残っています。
継国縁壱(つぎくによりいち)生まれつき持つ痣と能力
額の左側頭部を覆う形で発現している痣は、生まれつきのものであり、痣を持つ者が鍛錬を重ねて到達する「透き通る世界」にも生まれた瞬間から到達していました。
「痣を発現した者は25歳までに死ぬ」とされていますが、継国縁壱が80を越えても生き続けていた要因は不明です。
継国縁壱(つぎくによりいち)の扱う日輪刀
継国縁壱の扱う日輪刀の色は黒刀で、その色の深さは炭治郎のものと比べると段違いのようです。
戦闘時には、己の死の淵に追い詰めてこそ発揮される万力の握力が発動条件となるこの方法を用いることで、赫灼の刃、赫刀へと変化させます。
強い衝撃と高温を刀に伝えれば赫刀を発動させることができますが、戦闘中における代償はあまりにも大きく、強敵に使う時は命と引き換えになることもあるため、非常に困難な方法と言えます。
継国縁壱は戦闘時、神域の身体能力故なのかこれを何の苦もなく常時発動させ、維持しています。
また、継国縁壱の赫刀は鬼舞辻無惨の再生を完全に停止させ、その後も永遠に癒えない傷として無惨の身体を焼き続けるという、異常までの効果を発揮します。
継国縁壱が鬼狩り時代に使用していた漆黒の刀は、縁壱零式に封印されており、その経緯や最期に巌勝と対峙した時に使用していた日輪刀については不明です。
赫刀(しゃくとう)とは
日輪刀が赤く染まる現象。鬼と対峙する際、攻撃力が爆発的に高まります。継国縁壱の他、炭治郎、時透無一郎、不死川実弥、悲鳴嶼行冥、伊黒小芭内が鬼との交戦時に発現させています。
継国縁壱(つぎくによりいち)の過去
継国縁壱は、巌勝の双子の弟として生まれますが、当時双子は跡目争いの原因となることから不吉とされており、そんな継国縁壱を父親は殺そうと考えます。
しかし、母親が猛反対したことで10歳になったら寺へ行かせ、出家させることとなります。
なんとか家に置いてもらえることになった継国縁壱ですが、巌勝とはかなり落差のある環境で育てられたため、まともな着物を与えられていなかっただけでなく、部屋も食べ物も教育も与えられていませんでした。
そのため、7歳になるまで口をきくことがなく、家族にすら耳が悪いのだと勘違いされていました。
運命を変える出来事
巌勝の剣術指南役が気まぐれから、継国縁壱に持ち方と構え方を教えたところ、継国縁壱は指南役を失神させてしまいます。
そのことが継国縁壱の運命を変えることとなります。
継国縁壱の才能が周囲に知られてから、家では巌勝ではなく継国縁壱を後継ぎにという空気が生まれます。そんな中、間もなくして母の死を契機に継国家から去ることを決意します。
うたとの出会いと別れ
継国縁壱は寺に行くことはせず、そのまま家から出奔します。
昼夜走り続け山を越えた継国縁壱は、黒曜石のような瞳をしたうたと出会います。彼女は継国縁壱と出会う直前に親を亡くしており、まだ幼かった2人は身を寄せ合うようにして暮らし始めます。
継国縁壱は、彼女との生活の中で自分が持つ能力や、人とは違うことを打ち明けます。そして、成長した2人は10年経って正式に夫婦となります。
2人が結ばれ間もなく、うたは子供を授かります。
自分にも新しい家族ができるという幸福を噛みしめる継国縁壱でしたが、臨月が近づき産婆を呼ぶために彼女の傍を離れていた間、うたは子ども共々鬼に惨殺されてしまいます。
10日間ほどうたの遺体を抱いて茫然自失していた所に、鬼を追っていた鬼殺隊が現れ、彼に言われて彼女の亡骸を埋葬し、鬼殺隊の存在を聞き鬼狩りの道に入ります。
兄・巌勝との再会
侍となった巌勝が野営中、鬼に襲撃されている所を継国縁壱が助けに入ったことで、兄弟は再会を果たします。
その後、同じく鬼殺隊となった巌勝や他の剣士と共に剣の研鑽、呼吸法の開拓を並行し続けながら鬼と戦い、純粋に兄を慕い共に歩んで行こうと考える継国縁壱とは反対に、打算的な巌勝は継国縁壱の強さをわがものとするために近づいたのでした。
無惨との対決
継国縁壱は全ての元凶である無惨と対峙し、「自分はこの時のために産まれたのだ」と悟ると同時に、日の呼吸の型を完成させます。
圧倒的な力で無惨を追い詰める継国縁壱ですが、無惨は自爆し肉塊となって逃亡します。
継国縁壱は、肉塊の大部分を取り逃がし、さらにその直後、兄・巌勝が鬼になったことを聞かされます。
隊士でありながら肉親の中から鬼を出したことや、無惨を取り逃がしたこと、その時無惨の傍にいた鬼を見逃したことから、継国縁壱は仲間内から激しく糾弾されます。
煉獄家の祖先以外、誰も継国縁壱を庇うことができず、温情で自刃こそ免れますが継国縁壱は鬼殺隊を追放されることとなります。
継国縁壱(つぎくによりいち)と竈門家の関係
継国縁壱は炭治郎の祖先である炭吉とゆかりがあり、鬼殺隊を追放された後も竈門家を訪れています。
継国縁壱は炭吉に、自分の生い立ちや苦悩、無惨との因縁を語っていることから、かなり心を許していることがわかります。
暫くの間竈門家に滞在していた継国縁壱は、炭吉の妻・やすこに乞われ、竈門一家に日の呼吸の型を披露します。
型を全て披露し終えると継国縁壱は竈門家から離れることを決意し、花札の耳飾りを炭吉に手渡します。
炭吉は自らと家族を救ってくれたことから、耳飾りと日の呼吸を竈門家の子々孫々に受け継いでいくことを約束します。
継国縁壱は「ありがとう」と微笑みを残し去ります。そして、2度と炭吉の所に現れることはありませんでした。
継国縁壱(つぎくによりいち)の最期
ある月夜の晩、鬼となった実の兄と再会・対峙します。
鬼・黒死牟となってしまった兄に対し、惜別の涙を流しながらも追い詰めます。しかし、次の一太刀を放つ前に寿命を迎え、刀を構えた状態のまま事切れます。
継国縁壱の亡骸は黒死牟に両断され、その懐には亡き妻の着物から作った袋と、それに包まれた外れた音しか出せない笛が残されていました。
継国縁壱(つぎくによりいち)の名シーン・名台詞
継国縁壱の名シーン・名台詞にはどのようなものがあるのか紹介します。
「お労しや 兄上」
兄が鬼・黒死牟となり初めて再会し、涙を流す継国縁壱。
自分が命よりも大切に思っているものでも 他人は容易く踏みつけにできるのだ
鬼によって妻・うたとお腹の中の子供が殺されたことを回想しつつ言います。
鬼殺隊を追放されてしまう継国縁壱。なんとも過酷な過去です。
継国縁壱(つぎくによりいち)のまとめ
継国縁壱とは、全呼吸・型の源流である「日の呼吸」を編み出した人物であり、鬼舞辻無惨と因縁の深い人物であることがわかりました。
また、妻や子供を鬼に惨殺されたり、兄・巌勝が鬼になるなど、過酷な人生を歩んできた人物であることもわかりました。
継国縁壱はまだ漫画でしか登場していないため、今後アニメで登場する際の活躍がどのように描かれるのか、継国縁壱の担当をする声優さんは誰なのか、とても楽しみです。