【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』で蛇柱として活躍した伊黒小芭内。うやむやになっていた恋柱との関係も最終回目前で確立され、最終回でも幸せになった2人を目撃した読者の方は多いのではないでしょうか。

そうは言っても初めからすごく印象が良いわけではなかった彼ですが、彼はこれまでにどんな人生を歩んできたのかをみていきたいと思います。

伊黒小芭内の基本情報

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

伊黒小芭内の特徴

髪の色は黒く、髪をきちんと整えていないようでざく切りのような髪型をしています。口元を包帯で覆っていて、蛇と首元に巻き付けている剣士です。この包帯はかつて口元を切り裂かれた傷を隠すためのものです。蛇の名前は鏑丸と言い、オスだそうです。伊黒の左右の目の色が違うのは生まれつきのものだそうです。話し方がまるで蛇のようにネチネチしていて、粘着質な話し方をします。また、柱の中でも一番小食のようで3日間ご飯を食べなくても平気だそう。

伊黒小芭内の性格

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

初登場回の鬼殺隊柱合会議で、禰豆子が議題に上がった際には「信用しない」と何度も口にしていて、懐疑心が強いようです。さらには、相手にかなり上からの強い口調で話をするようで、これには音柱も呆れているようでした。

柱合会議の際には風柱である実弥と共に禰豆子を鬼であるかどうか確かめようとし、炭治郎の肺を圧迫して押さえつけていました。また、禰豆子の箱に血を垂れ流した実弥へも「日なたでは鬼は出てこない」とアドバイスしていたのも伊黒でした。

柱稽古の際に伊黒は太刀筋矯正の稽古を担当していましたが、あまりにも未熟な剣士が多く、見限られた隊士達が縄で括られて、新たな隊士の稽古の際に使用される道具のようになっていました。

伊黒小芭内の過去

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

女ばかり生まれる家の生まれで、伊黒のように男の子が生まれたのは370年振りでした。伊黒は生まれた時から座敷牢に入れられ、母親や姉妹、叔母たちは猫なで声で気味が悪いくらい親切。そしてとにかく毎日座敷牢の伊黒へ食べ物を運んできていたそうです。

その座敷牢は夜になると何かが這いずるような音が聞こえてきて、伊黒を見る粘着質な視線がありました。12歳になると伊黒は座敷牢から引きずりだされました。そして豪華な部屋に案内されるとそこに鎮座していたのは下肢が蛇のような女の鬼でした。

伊黒の一族は蛇鬼が人を殺し、奪い取った金品で生活しており、その代わりとして自分たちが生んだ赤ん坊を生贄としてその鬼に食べさせていました。しかし、伊黒は生まれた時から他とは違う目をしていたため蛇鬼はとても伊黒を気にいり大きくなるまで生かしておこうという理由で12歳まで生かされていました。その際に、伊黒は蛇鬼によって口元を同じように耳まで切り裂かれてしまっています。

それからは逃げることだけをひたすらに考えていた伊黒は、座敷牢から逃げ出し、捕まりそうになったところを当時の炎柱に救われています。しかし、残された身内からは罵詈雑言を浴びせられました。自分のしてしまったことへのやり場のない思いを鬼への恨みに変え、伊黒はここまで柱として生きてきました。ですが伊黒の中にはいつまでもいつまでも恨みがましい目をした自身の親族たちに囚われているのです。

伊黒小芭内と甘露寺蜜璃

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

伊黒は甘露寺に一目惚れをしました。あまりにも可愛すぎて度肝を抜かれ、鏑丸もパニックになって何故か伊黒のことを噛んでしまったようです。甘露寺に長い靴下を贈ったのは甘露寺が隊服を恥ずかしがっていたからのようです。柱合会議の際にはそのネチネチ感を甘露寺がハートを飛ばしながら「しつこくて素敵」と見つめています。

甘露寺と親し気にする男は気にいらないようで、特に炭治郎のことをはじめから敵視していました。何故甘露寺と炭治郎が親しいのか知っていたのかというと、文通の中で甘露寺から炭治郎の話が出てきたからのようでした。伊黒の怒り具合から推察するに、かなり楽し気に書かれていたのでしょう。炭治郎への柱稽古は他の隊士よりも厳しいものになりました。

痣の発現に関する柱合会議の際には甘露寺を心配する発言もしており、それに対して甘露寺は心配してくれたのを嬉しそうにしながら返事をしています。痣の発現のきっかけを知るべく甘露寺と無一郎に尋ねられましたが感覚派の甘露寺が「ぐあ~!って感じでした!」と意気揚々と話をすると全員一致で目を丸くして驚き、伊黒は頭を抱えていました。この場面からも2人の親しさが垣間見えます。

最終決戦

無限城に落とされた時には、伊黒は一番近くにいた甘露寺と行動を共にしていました。落とされるなり襲ってきた下級の鬼をすぐに払いのけ「甘露寺に近づくな」と発言しています。それに対し甘露寺は伊黒にときめきを隠せないようでハートを散らしながら返事をしていました。ただ、伊黒も甘露寺の無鉄砲さには少し呆れている様子で、注意している場面もあります。

無惨に深手を負わされてしまった甘露寺を真っ先に助けて、手当てをするよう言いつけて、無惨の所へ再び戻ります。そこで過去を思い出しながら伊黒は生まれ変わったら甘露寺に自分の気持ちを伝えることを決意するのでした。無惨を倒し、もう長くはない伊黒は甘露寺を抱きかかえながら来世を2人で誓いました。

2人のその後

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

鬼滅の刃最終回として、各キャラクターのその後、子孫が描かれました。その中で少しだけ2人が幸せな家庭を築いているのが描写されています。

伊黒小芭内の能力

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

伊黒の日輪刀は蛇柱らしく、波打っている特徴的な刃です。うねる太刀筋と一緒に放たれる攻撃はかなり高い威力をもちます。

  • 蛇の呼吸 壱ノ型『委蛇斬り(いだぎり)』・・・間合いを詰めて、横薙ぎに刃を振るう技です。
  • 蛇の呼吸 弐ノ型『狭頭の毒牙(きょうずのどくが)』・・・うねるような蛇の斬撃を相手の死角から放ちます。
  • 蛇の呼吸 参ノ型『塒締め(とぐろじめ)』・・・蛇が塒(とぐろ)を巻いて相手を締め上げるかように、斬撃で相手を取り囲む技です。
  • 蛇の呼吸 肆ノ型『頚蛇双生(けいじゃそうせい)』・・・その名の通り2つの首を持つ蛇が相手を挟むようにして斬撃を放つ技です。
  • 蛇の呼吸 伍ノ型『蜿蜿長蛇(えんえんちょうだ)』・・・大蛇と見間違えてしまうほどの大幅なうねりの斬撃です。

無惨との最終決戦、窮地に立たされながらも伊黒は冷静に無惨に対抗する術を模索し、痣を発現させ、刀身を赫くすることに成功します。さらに戦いの最中で透き通る世界を一瞬でも見ることもできています。

伊黒小芭内の声優

伊黒の声を担当しているのは人気声優の鈴村健一さんです。1974年9月12日生まれで現在はインテンションに所属し、そこの代表取締役も兼任しています。

代表作は『銀魂』沖田総悟役、『黒子のバスケ』紫原敦役、『D.Gray-man』ラビ役など多くの人気作、ジャンプ作品に出演しています。

伊黒小芭内の名言・名シーン

ここからは、伊黒小芭内の名言や名シーンについてご紹介していきます。

「俺は信じない」

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

上弦の参と闘った煉獄が死んだという知らせを受けた伊黒の言葉です。他の柱は表情が描かれていますが、伊黒だけは後ろ姿だったシーンです。「信用しない」「信じない」を口癖のように言う伊黒ですが、この時の伊黒の言葉には本来の信じないとは別の意味の信じないが隠されていたような気がしてなりません。

「馴れ馴れしく甘露寺と喋るな」

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

炭治郎と柱稽古を始める前から伊黒は炭次郎に対して怒り心頭の様子でした。それは甘露寺が炭治郎の事を伊黒との文通に書いていたからでした。ただでさえ気に喰わないと思っていた新人が、自分の好きな人と親しくするなんてさらに気に喰わなくなってしまいます。しかし炭治郎は何故自分がこんなにも伊黒から嫌われているのかわからないままでした。

「あの男が!!」

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

無惨を初めて自分の目で見た時の伊黒です。目は血走り、顔には血管が浮き出ており、眉間に深くシワも刻まれています。それほどまでに恨みの募っている相手だということがこの1つの表情だけでもわかります。普段涼し気な表情のすることの多い伊黒がここまでの表情になる相手。それが鬼舞辻無惨という存在なのです。

「鬼のいない平和な世界でもう一度人間に生まれ変われたら 今度は必ず君に好きだと伝える」

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

このシーンの伊黒さんの決意に涙した方も多いと思います。そしてこのシーンは、甘露寺の過去回想をご覧いただければわかるかと思いますが、甘露寺がお見合いをするシーンとほぼ同じ場面になっています。戦いの中でこの決意をする伊黒の甘露寺への想いがどれほどのものなのかがわかるシーンです。

「炭治郎 感謝する」

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

炭治郎を認めていなかった伊黒が、最終決戦で、ここにきて炭治郎への感謝の言葉を述べたシーンです。今までの伊黒を考えると、炭治郎に対してこのような言葉を言うことはなかったと思います。この戦いの中で伊黒と炭治郎お互いに何か通じるものがあったのではないでしょうか。

「絶対に君を幸せにする 今度こそ死なせない必ず守る……」

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

死ぬ間際に、涙ながらに来世でもう一度出会い、結婚する約束をする2人に胸打たれた読者は少なくないでしょう。甘露寺の発言からもわかるように、甘露寺はもうとっくに伊黒の事を好いていたようです。甘露寺の性格故、わかりにくかった部分はあるかもしれませんね。そして2人は来世で幸せになります。

過去を恨み、自分を恨み、それでも1人の女の子が好きだった伊黒小芭内

【鬼滅の刃】伊黒小芭内にはどんな過去があった?甘露寺蜜璃とはどんな関係なの!?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

初登場からネチネチとあまり印象の良いキャラクターではありませんでしたが、そんな伊黒が一目惚れをして恋心を抱いていることを知ったり、甘露寺との垣間見える関係性にほっこりしていた読者の方もいるのではないでしょうか。

鬼滅の刃の最終回に少しだけ描かれた来世の2人はとても幸せそうで安心しました。